前回は、AIで作った画像や素材の商用利用について、お話ししました。
前回の記事はこちらです。
AIで作った画像や素材は商用利用できる?サイト制作で確認した著作権の注意点

今回は、このシリーズ全体のまとめです。
このシリーズでは、AIと一緒にコーポレートサイトを自作リニューアルした実践について、かなり細かく書いてきました。
実際に制作したサイトはこちらです。
AIでコーポレートサイトを自作して分かったこととは?
今回、AIと一緒にコーポレートサイトを作ってみて、はっきり分かったことがあります。
- AIを使えば、スモールビジネスでも、かなり本格的なサイトを自作できます。
- ただし、AIに丸投げすれば良い、という話ではありません。
- 大切なのは、AIと対話しながら、自分で判断することです。
今回の制作で行ったこと
- 既存サイトのページ構成を、整理する
- 新しいコーポレートサイトの方向性を、決める
- WordPressではなく、静的HTMLサイトとして制作する
- モダンで美しいデザインを、AIと一緒に作る
- スマホ表示や日本語改行を、細かく調整する
- Webフォントを、自社配信する
- OGP画像やfaviconを、整える
- お問い合わせフォームや申込フォームを、調整する
- SEO設定やサイトマップを、確認する
- 商用利用や著作権まわりを、確認する
こうして見ると、やったことは、かなり多いです。
ただ、ひとつずつAIに相談しながら進めることで、形にできました。
AIは、外注業者ではなく共同制作者だった
今回の制作で、いちばん大きく感じたのは、AIは共同制作者だということです。
AIに全部を任せる、という感覚ではありません。
- こちらが考え、AIに相談し、出てきた案を確認し、また直す。
この、くり返しでした。
AIに任せたこと
- ページ構成の整理
- 文章のたたき台作成
- デザイン方向性の提案
- HTMLやCSSの実装
- 不具合原因の整理
- 修正案の提案
- 確認項目の洗い出し
人間が判断したこと
- このは屋らしい表現か?
- 読者に、伝わりやすいか?
- スマホで、自然に読めるか?
- デザインに、違和感がないか?
- 安心して、公開できるか?
- 商売の考え方に、合っているか?
この役割分担が、かなり大切でした。
AIは、作業を助けてくれます。
でも、最終的に何を選ぶかは、自分で決める必要があります。
WordPressからHTMLサイトへ移行して良かったこと
今回のコーポレートサイトは、WordPressではなく、静的HTMLサイトとして作りました。
ただし、WordPressを否定しているわけではありません。
このは屋の、このブログは、今もWordPressで運営しています。
今回は、コーポレートサイトの目的に合わせて、HTMLサイトを選びました。
HTMLサイトにして良かったこと
- デザインを、細かく作り込みやすかった
- 余白や文字サイズを、直接調整しやすかった
- 表示を、軽くしやすかった
- ページごとの見せ方を、自由に設計できた
- AIと一緒に、ファイル単位で修正しやすかった
- コーポレートサイトとして、役割を明確にできた
ブログや記事更新には、WordPressが向いています。
一方で、会社の考え方や世界観を見せる固定サイトには、HTMLサイトも向いていると感じました。
デザインは、AIだけでは完成しない
- AIを使えば、デザイン案は出せます。
- HTMLやCSSも、かなり作れます。
でも、デザインの完成度を上げるには、人間の違和感が必要です。
今回、デザインで調整したこと
- 余白の広さ
- 文字サイズ
- 見出しの印象
- 深い緑と朱色のバランス
- スマホでの読みやすさ
- フッターの見え方
- フォームの統一感
- スクロール時のなめらかさ
AIが出したものを、そのまま使うだけでは、少し物足りないことがあります。
良くするには、何度も見て、違和感を伝えて、修正する必要があります。
今回のサイトも、一度で完成したわけではありません。
細かい調整を重ねて、少しずつ整えていきました。
スマホ表示は、最後まで確認した方が良い
今回の制作では、スマホ表示に、かなり時間を使いました。
PCでは良く見えても、スマホでは違和感が出ることがあります。
特に、日本語の改行は、かなり気になりました。
スマホで確認したこと
- 見出しが、自然に改行されているか?
- 言葉の途中で、切れていないか?
- メニューが、開きやすいか?
- スクロール時に、カクつかないか?
- フォームが、入力しやすいか?
- フッターが、読みやすいか?
- 余白が、詰まりすぎていないか?
スマホ表示は、PC表示の縮小版ではありません。
スマホには、スマホの読みやすさがあります。
特に、スモールビジネスのサイトでは、スマホで自然に読めることが大切です。
SEO設定は、静的HTMLサイトでもできる
静的HTMLサイトでも、基本的なSEO設定はできます。
WordPressプラグインがなくても、必要な設定をHTMLに入れれば対応できます。
今回、設定したこと
- titleタグ
- meta description
- canonicalタグ
- OGPタグ
- Twitterカード
- 構造化データ
- robots.txt
- sitemap.xml
- 内部リンク
- 拡張子なしURL
SEOは、裏技みたいなものではありません。
読者と検索エンジンに、ページの内容を分かりやすく伝えるための整理です。
今回も、派手なことより、基本を整えることを重視しました。
素材や画像は、安心して使えるか確認する
AIでサイトを作ると、画像や素材の選択肢が広がります。
ただし、使える素材が増えるほど、確認も大切になります。
特に会社サイトでは、安心して使えることが重要です。
確認したこと
- AI生成画像は、商用利用できるか?
- 特定の作品や人物に、似すぎていないか?
- フォントのライセンスは、問題ないか?
- 自社サーバーから、配信して良いか?
- OGP画像やアイコンに、問題はないか?
- 不安な素材を、無理に使っていないか?
不安な素材は、無理に使わなくて大丈夫です。
安心して使えるものを選ぶことも、サイト制作の大切な一部です。
AIで作るほど、人間の判断が大切になる
今回の制作で、強く感じたことがあります。
- AIを使うほど、人間の判断が大切になります。
AIは、たくさんの案を出してくれます。
でも、どれを選ぶかは、自分で決める必要があります。
判断が必要だったこと
- どんなサイトにしたいか?
- どのページを作るか?
- どの表現が、自然か?
- どのデザインが、このは屋らしいか?
- どこまで細かく調整するか?
- 何を公開し、何を保留するか?
AIは、便利です。
でも、判断を完全に代わってくれるわけではありません。
- 自分の商売をどう見せたいのか?
- 誰に、何を伝えたいのか?
ここは、人間が考える必要があります。
AI時代のDIYは、自分で全部やることではない
このシリーズで、何度も出てきた考え方があります。
AI時代のDIYは、自分で全部を抱え込むことではありません。
AIと対話しながら、自分の商売を、自分で育てることです。
AI時代のDIYで大切なこと
- 分からないことを、AIに相談する
- たたき台を、作ってもらう
- 違和感を、自分で見つける
- 修正案を、比較する
- 実物で、確認する
- 最終的に、自分で判断する
これは、外注に依存しないための新しい形だと感じています。
ひとりで頑張りすぎる必要はありません。
でも、自分で判断することは手放さない。
そのバランスが、AI時代のDIYでは大切です。
このシリーズで書いてきたこと
今回のシリーズでは、本編と番外編に分けて、制作過程をまとめました。
本編
- AIでコーポレートサイトを自作リニューアルしてみた。WordPressからHTMLサイトへ
- AIでサイト制作はどう変わる?自作サイトのメリットと注意点とは?
- AIでコーポレートサイトの構成を設計する方法とは?必要なページと作り方
- AIでコーポレートサイトのデザイン制作をしてみた。余白・色・文字の整え方とは?
- WordPressからHTMLサイトへ移行してみた。コーポレートサイト制作ではどちらが良い?
- AIで作ったサイトを細部調整してみた。スマホ表示・フォント・改行の整え方とは?
- AIでサイト制作をして大変だったこととは?実践して分かった注意点
- AI時代のサイト自作とは?スモールビジネスが外注に依存しない方法
番外編
- AIでOGP画像を作ってみた。SNSで見えるサイト画像の作り方とは?
- Webフォントを自社配信してみた。表示速度・商用利用・注意点とは?
- 静的HTMLサイトをエックスサーバーに公開してみた。アップロードと注意点とは?
- HTMLサイトのURLから「.html」を消してみた。htaccessで整える方法とは?
- AIで作ったサイトのスマホ改行を整えてみた。日本語表示の調整方法とは?
- WordPressブログとHTMLサイトを分けて運用してみた。使い分けの考え方とは?
- AIで作ったHTMLサイトのSEO設定をしてみた。titleタグ・構造化データ・サイトマップとは?
- AIでHTMLサイトのフォームを調整してみた。問い合わせ・申込フォーム・reCAPTCHAとは?
- faviconとapple-touch-iconを設定してみた。HTMLサイトの小さなアイコン調整とは?
- AIで作った画像や素材は商用利用できる?サイト制作で確認した著作権の注意点
こうして並べると、かなり長い実践記になりました。
でも、それだけ、AIでサイト制作をする中には、たくさんの学びがありました。
スモールビジネスにとって、AIサイト制作は現実的な選択肢になる
今回の制作を通じて、AIサイト制作は、スモールビジネスにとって現実的な選択肢になると感じました。
もちろん、すべての人に、同じ方法が合うわけではありません。
- 外注した方が良い場面もあります。
- WordPressの方が良い場面もあります。
- シンプルなテンプレートで十分な場面もあります。
ただ、AIと一緒に作ることで、選択肢は確実に広がりました。
AIサイト制作が向いている人
- 自分の商売を、自分で育てたい人
- 外注に、丸投げしたくない人
- サイトの考え方を、自分で理解したい人
- 細かく改善しながら、育てたい人
- AIと対話しながら、作ってみたい人
反対に、すべてを完全に任せたい場合は、制作会社に依頼する方が合っているかもしれません。
大切なのは、自分に合った方法を選ぶことです。
まずは、小さく試してみる
いきなり、コーポレートサイト全体を作り直す必要はありません。
まずは、小さく試すだけでも十分です。
最初に試しやすいこと
- トップページの見出しを、AIと一緒に考える
- 会社概要の文章を、整える
- FAQを、整理する
- スマホ表示の違和感を、洗い出す
- OGP画像の案を、作る
- 既存サイトの改善点を、AIに相談する
小さく試すと、AIとの付き合い方が分かってきます。
一度で完璧にしようとしなくて大丈夫です。
サイトは、育てるものだからです。
まとめ
今回は、AIでコーポレートサイトを自作して分かったことを、シリーズ全体のまとめとして整理しました。
要点をまとめます。
- AIを使えば、スモールビジネスでも本格的なサイト自作を目指せる
- ただし、AIに丸投げするだけでは、良いサイトにはならない
- AIは、外注業者ではなく共同制作者として使う
- WordPressとHTMLサイトは、目的に合わせて使い分ける
- デザインは、細部の違和感を直すことで良くなる
- スマホ表示や日本語改行は、実機で確認することが大切
- SEO設定や商用利用の確認も、公開サイトでは欠かせない
- AI時代のDIYは、自分の商売を自分で育てるための新しい方法
このシリーズでお伝えしたかったことは、ひとつです。
- AI時代の自作は、ひとりで全部を抱え込むことではありません。
- AIと対話しながら、自分の商売を、自分で育てていくことです。
今回のコーポレートサイトは、その実践として作りました。
実際のサイトはこちらです。
あなたが、これからサイトを作る場合も、まずは小さく試してみてください。
- 今のサイトの見出しを、見直す。
- スマホ表示を、確認する。
- AIに、改善案を聞いてみる。
その小さな一歩からで、大丈夫です。
大切なのは、完璧なサイトを一度で作ることではありません。
自分の商売を、自分で育てられる状態にすることです。
少しでも、今回の実践記が参考になれば、うれしいです。



