前回は、faviconとapple-touch-iconを設定した話をしました。
前回の記事はこちらです。
faviconとapple-touch-iconを設定してみた。HTMLサイトの小さなアイコン調整とは?

今回は、AI画像や素材の商用利用についてお話しします。
AIでサイトを作ると、
- 画像
- フォント
- アイコン
- OGP画像
など、いろいろな素材を扱います。
そこで気になるのが、著作権や商用利用です。
今回のコーポレートサイトでも、この点はかなり気にしました。
実際のサイトはこちらです。
AIで作った画像や素材は、商用利用できるのか?
まず、最初にお伝えしておきたいことがあります。
この記事は、法律判断ではありません。
実際に使う素材やサービスによって、利用条件は変わります。
そのため、最終的には、各サービスの利用規約やライセンスを確認する必要があります。
ただ、今回の実践を通じて、確認しておくべきポイントは見えてきました。
今回、確認した素材
- 生成画像
- OGP画像
- favicon
- apple-touch-icon
- Webフォント
- Yaku Han JPなどの補助フォント
- 既存サイト由来の画像
こうした素材は、サイトの見た目に関わります。
同時に、安心して使えるかどうかも大切です。
会社サイトでは、安心して使える素材を選ぶ
個人の練習用サイトなら、多少ラフに試すこともあります。
でも、会社サイトでは、そうはいきません。
公開後も、長く使う可能性があるからです。
今回のコーポレートサイトでも、見た目の良さだけでなく、安心して使えるかを確認しました。
会社サイトで確認したいこと
- 商用利用できるか?
- 自社サイトで使って良いか?
- 他社の素材に、似すぎていないか?
- 特定の人物やブランドを、連想させないか?
- 利用規約に、違反していないか?
- 今後も、継続して使えるか?
素材は、見た目だけで選ばない方が良いです。
安心して使えることも、サイト品質の一部です。
AI生成画像で、確認したこと
今回、生成AIで作った画像を使いました。
写真素材ではなく、サイトの雰囲気に合わせた画像です。
生成AI画像は、とても便利です。
ただし、使う前に確認したいことがあります。
AI生成画像で確認したこと
- 使ったAIサービスの規約上、商用利用できるか?
- 生成した画像を、自社サイトに掲載できるか?
- 実在人物に、似すぎていないか?
- 既存の有名作品やブランドに、似すぎていないか?
- ロゴや商標のようなものが、紛れ込んでいないか?
- 不自然な文字や記号が、入っていないか?
AI画像は、こちらが意図していない要素が入ることがあります。
そのため、生成して終わりではなく、目で確認することが大切です。
特定の作品や人物に、寄せない
AI画像を作るときは、特定の作品や人物に寄せすぎない方が安心です。
例えば、次のような指示は避けた方が良いです。
- 有名アニメのようにする
- 特定の作家の画風に寄せる
- 有名ブランドの広告のようにする
- 実在の有名人に似せる
- 他社ロゴを入れる
今回も、特定の作品やブランドに寄せる方向では作りませんでした。
抽象的で、サイト全体の空気感に合う画像を使う方針にしました。
OpenAIなどの利用規約も、確認する
AIサービスを使う場合は、そのサービスの利用規約を確認します。
例えば、OpenAIの利用規約では、入力と出力に関する考え方が示されています。
ただし、規約は変更されることがあります。
そのため、「一度確認したから、ずっと安心」と考えない方が良いでしょう。
確認したいこと
- 出力物を、商用利用できるか?
- 利用者側に、どのような責任があるか?
- 第三者の権利を、侵害していないか?
- 規約の対象が、個人向けか法人向けか?
- 最新の規約では、どう書かれているか?
AIサービスの規約は、素材利用の前提になります。
会社サイトで使う場合は、確認しておくと安心です。
著作権について、気をつけたこと
AIと著作権の関係は、まだ整理が進んでいる途中の分野です。
文化庁も、AIと著作権に関する考え方やガイダンスを公開しています。
そのため、断定しすぎず、慎重に扱うことが大切です。
今回、意識したこと
- 誰かの作品に、似せすぎない
- 既存素材を、無断で使わない
- 出どころが分からない素材を、使わない
- ライセンスが不明な素材を、避ける
- 不安が残る場合は、別案にする
法律的にどうか、という話だけではありません。
会社として、安心して使えるかも大切です。
少しでも不安が残る素材は、無理に使わない方が気持ちよく運用できます。
フォントの商用利用も、確認した
今回のサイトでは、Webフォントも使っています。
フォントについては、こちらの記事でも詳しく書きました。
Webフォントを自社配信してみた。表示速度・商用利用・注意点とは?

フォントは、見た目に大きく関わります。
ただし、フォントにもライセンスがあります。
フォントで確認したこと
- 商用利用できるか?
- Webサイトで使えるか?
- 自社サーバーから配信できるか?
- ファイル形式を、変換して良いか?
- ライセンス表記が、必要か?
- フォント名に、利用制限がないか?
無料フォントだから、何でも自由に使えるわけではありません。
無料でも、ライセンスの条件があります。
商用サイトで使うなら、配布元のライセンスを確認することが大切です。
Google Fonts系のフォントで、確認したこと
今回使ったフォントには、Google Fontsから入手できるものもあります。
Google Fontsには、オープンソースライセンスのフォントが多くあります。
ただし、フォントごとにライセンスを確認することが大切です。
確認したポイント
- 対象フォントのライセンスは、何か?
- 商用サイトで、利用できるか?
- 自社配信して、問題ないか?
- 改変や変換に、条件はあるか?
- ライセンスファイルを、保管しているか?
今回のように、自社配信する場合は、特に確認が必要です。
外部サービスから読み込む場合と、自社サーバーに置く場合では、確認することが少し変わります。
Yaku Han JPも、ライセンスを確認した
今回、Yaku Han JPも使いました。
Yaku Han JPは、日本語の約物を整えるために役立つフォントです。
約物とは、句読点やカッコなどの記号のことです。
このフォントを使うことで、見出しや文章の見え方がすっきりします。
Yaku Han JPで確認したこと
- 商用利用できるか?
- Webサイトで、利用できるか?
- 自社サーバーから、配信できるか?
- ライセンス表記が、必要か?
- 今後も、安心して使えるか?
フォントは、一度設定すると、サイト全体に影響します。
だからこそ、最初に確認しておくことが大切です。
faviconとapple-touch-iconの素材も、確認した
faviconとapple-touch-iconも、素材の確認が必要です。
小さなアイコンだからといって、権利確認が不要になるわけではありません。
前回の記事でも、faviconとapple-touch-iconについてお話ししました。
faviconとapple-touch-iconを設定してみた。HTMLサイトの小さなアイコン調整とは?

アイコン素材で確認したこと
- 自社で使って良い画像か?
- 既存サイトで使っている素材か?
- 第三者の権利を、侵害していないか?
- 商用サイトで、使えるか?
- 画質やサイズは、適切か?
今回、apple-touch-iconでは、既存の、このは屋らしい画像を参考にしました。
新しく作るより、すでに使っている素材を活かす方が安心な場合もあります。
OGP画像の商用利用も、確認した
OGP画像も、公開サイトで使う素材です。
SNSやチャットで共有されたときに、表示される画像だからです。
OGP画像については、こちらの記事で詳しく書きました。
AIでOGP画像を作ってみた。SNSで見えるサイト画像の作り方とは?

OGP画像で確認したこと
- 画像内の素材に、問題がないか?
- 使用しているフォントに、問題がないか?
- ページ内容と、画像内容が合っているか?
- 商用サイトで、安心して使えるか?
- 他社と、似すぎた印象になっていないか?
OGP画像は、サイト本体とは別の場所で見られます。
そのため、サイト外で見られても問題ない状態にしておくことが大切です。
「商用利用可」でも、何でもできるわけではない
素材サイトやAIサービスでは、「商用利用可」と書かれていることがあります。
これは、とても安心できる言葉です。
ただし、「商用利用可」だからといって、何でも自由にできるとは限りません。
確認したい条件
- 再配布して良いか?
- 改変して良いか?
- ロゴとして使って良いか?
- 商標登録して良いか?
- クレジット表記が、必要か?
- 素材単体で、販売して良いか?
商用利用可という言葉だけで、判断しない方が安心でしょう。
自分が行う使い方に、合っているかを確認することが大切です。
不安な素材は、使わない選択もある
今回の制作では、安心感を、かなり大切にしました。
心配性だからこそ、確認する。
これは、悪いことではありません。
むしろ、会社サイトでは、大切な姿勢です。
不安なときの選択肢
- 別の素材にする
- 自社で撮影した写真を使う
- 自社で作った画像を使う
- 抽象的な図形や背景にする
- 文字だけのデザインにする
- 素材を使わず、余白や色で見せる
素材を使わないデザインも、十分に成立します。
今回のサイトも、ロゴに頼りすぎず、余白、文字、色で印象を作りました。
不安な素材を無理に使うより、安心できる設計にする方が、長く使いやすいでしょう。
安心して使うためのチェックリスト
AI画像や素材を使うときは、チェックリストを作っておくと安心です。
素材利用前のチェックリスト
- 配布元や生成元は、分かっているか?
- 利用規約を、確認したか?
- 商用利用できるか?
- Webサイト掲載に、使えるか?
- 自社サーバーから、配信して良いか?
- 改変や変換に、問題はないか?
- クレジット表記は、必要か?
- 第三者の権利を、侵害していないか?
- 他社ロゴや有名作品に、似ていないか?
- 今後も、継続利用できそうか?
すべてを完璧に判断するのは、難しいこともあります。
それでも、このように確認するだけで、不安はかなり減ります。
AIに、権利確認を丸投げしない
AIは、権利まわりの確認にも役立ちます。
ただし、AIに丸投げしてはいけません。
AIは、古い情報や不正確な情報を出すことがあるからです。
AIに相談できること
- 確認すべき項目を、洗い出す
- 利用規約の読み方を、整理する
- 不安なポイントを、言語化する
- 代替案を、出してもらう
- 安全寄りの使い方を、考える
自分で確認すること
- 公式の利用規約を、読む
- 配布元のライセンスを、確認する
- 最新情報かどうか、見る
- 最終的に、使うかどうか判断する
- 不安が大きい場合は、専門家に相談する
AIは、相談相手です。
最終判断を、すべて任せる相手ではありません。
今回、安心材料になったこと
今回の制作では、いくつか安心材料がありました。
これらを確認したことで、公開しやすくなりました。
安心材料
- 特定の作品や人物に、似せた画像ではない
- ロゴや商標を、画像に入れていない
- フォントのライセンスを、確認した
- 既存の、このは屋素材を、活かした部分がある
- 必要以上に、他社素材へ依存していない
- 不安な部分は、別案を検討した
完璧な安心を求めすぎると、何も使えなくなります。
ただ、確認できることを確認すると、心はかなり軽くなります。
この「心が軽くなる」という感覚も、サイト運営では大切です。
商用利用で、不安になりすぎないために
権利まわりは、調べ始めると不安になりやすいです。
特にAI画像は、新しい分野なので、余計に心配になります。
でも、必要以上に怖がりすぎる必要もありません。
大切な考え方
- 公式情報を、確認する
- 不安な素材は、使わない
- 特定の作品や人物に、寄せない
- 商用利用の条件を、見る
- サイトの用途に合うか、考える
- 後から差し替えられる状態にしておく
このあたりを押さえるだけでも、かなり安心できます。
大切なのは、何となく使うのではなく、確認しながら使うことです。
参考にしたい公式情報
権利まわりは、最新情報を確認することが大切です。
参考として、次のような公式情報を確認しておくと安心です。
規約やライセンスは、変更されることがあります。
そのため、実際に使うタイミングで、最新の内容を確認することをおすすめします。

まとめ
今回は、AIで作った画像や素材の商用利用についてお話ししました。
要点をまとめます。
- AI画像や素材は、見た目だけでなく権利面も確認する
- 会社サイトでは、安心して使える素材を選ぶことが大切
- AI生成画像は、特定の作品や人物に寄せすぎない
- 利用するAIサービスの規約を、確認する
- フォントは、商用利用や自社配信の条件を確認する
- faviconやOGP画像も、素材の権利確認が必要
- 「商用利用可」でも、利用条件の確認は必要
- 不安な素材は、使わない選択もある
- AIに丸投げせず、公式情報を確認する
AIを使うと、画像やデザインの選択肢は広がります。
ただし、広がるからこそ、確認も大切になります。
今回のコーポレートサイトでも、安心して使えるかどうかを見ながら進めました。
実際のサイトはこちらです。
あなたがAI画像や素材を使う場合も、まずは利用規約とライセンスを確認してみてください。
不安なものは、無理に使わなくて大丈夫です。
安心して使える素材を選ぶことも、サイト制作の大切な一部です。
次回は、このシリーズ全体のまとめとして、AIでコーポレートサイトを自作して分かったことを整理します。



