メルマガの目的は、何でしょう。
「集客するためのツール?」
そのように考えている方も、多いでしょう。
確かにメルマガは、立派な集客手段です。
費用対効果も、他メディアよりも高いのも事実。
ところが、メルマガの主たる目的は、別のところにあります。
メルマガの本当の役割
集客は、あくまでも、結果です。
その前に、大切なことが隠れています。
その隠れた部分が、メルマガの本当の役割になります。
隠れた部分とは何か。
それは、「テスト」ができるということ。
ここで少し、例をお話ししますね。
サザン好きの父
先日、田舎に帰省したとき、父とお酒を飲みました。
その際に、話はサザンオールスターズの話になりました。
父は、熱烈なサザンファン。
カラオケに行けば、必ずサザンを歌います。
十八番は、『いとしのエリー』です。
かすれ声で、30点のモノマネで歌います(笑)。
サザンを嫌いだった父
「デビュー当時から、サザンが好きだったの?」
会話の流れで、私は父に質問をしました。
すると、答えは意外にも、
「いや、最初はむしろ嫌いだったな!」
というものでした。
なんだ、こいつら
サザンのデビュー曲は、『勝手にシンドバット』。
破れたジーンズ姿で、ふざけた歌を披露するサザン。
父は、「なんだこいつら??」と訝しげに聞いていたそうです。
いとしのエリー
しかしその後サザンは、あの名曲をリリースします。
『勝手にシンドバット』とは対象的なバラード。
『いとしのエリー』です。
大ヒットテレビドラマにも起用された、言わずと知れた名曲ですよね。
なんだ、この良い歌は…
この『いとしのエリー』を聞いた途端、父は、
「なんだこの歌は!」
と、一瞬で虜になってしまったようです。
サザンに対して嫌悪感を抱いていたにも関わらず。
今では熱烈なファンになっている。
キラーコンテンツならぬ、ヒット曲の存在は大きいですよね。
出してみたら、売れた
「これは間違いなく売れる!」
当時の桑田佳祐さんは、きっとこんな風に思っていなかったことでしょう。
ですが、出してみたら、売れてしまった。
「何となく」で大ヒット
これは、サザンに限らず、アーティストの中でよくあることだそうです。
自分の中で、「売れる」と思って作った曲が思うように売れない。
一方で、何となく書いた曲が、爆発的なヒットを生み出す。
ヒットを作るのは、一筋縄ではいきませんね。
売れる曲は、プロでもわからない
音楽に秀でたアーティストでも、
- 売れる楽曲
- そうでない楽曲
ここの区別はつかないのです。
アーティストは、ビジネスマンではないですしね。
売れるかどうかを決める人
売れるかどうかは、自分では決められません。
では、誰が決めるのでしょうか。
それは、
- 「アーティスト自身」
- ではなく、
- 「お客さん」
です。
最終的に曲を聞くのは、お客さん(リスナー)。
これは、商売でも同じです。
お客さんが欲しがるもの
提供する側が、自信を持って作り上げても…。
お客さんが、「良い」と思わなければ売れません。
ですから、
「お客さんがどんな物が欲しいか」
を徹底的に調査する必要があります。
出してみれば、勘がつかめる
アーティストで言えば、1つ楽曲がヒットすれば、
- 「こんなメロディーを好むんだな〜」
- 「こんな歌詞を書くと、共感が得られるんだな〜」
と勘がつかめます。
これは、出してみないと分かりません。
小さくリリースが理想
- 楽曲を作り上げる前から、
- お客さんの反応に合わせて、
- テスト発売する
こんなことができれば、理想的ですね。
しかし現実的には、ニーズを汲み取りながら曲を作るのは難しいでしょう。
そもそもアーティストは、芸術の世界なので、「ニーズ応える」必要はありません。
むしろ、とことん「偏愛」を貫くべきでしょう。
スモールビジネスは、売れてなんぼ
しかし、我々スモールビジネスは、そうはいきません。
売れないと、死活問題です。
ならば、「売れそうだ」と分かってから、リリースするのが安全策。
お客さんのニーズを調べる方法
「売れそうだ」を事前に把握する方法なんて、あるのでしょうか。
(そんな魔法のようなものが…)
実は、あります。
それが、メルマガです。
メルマガを使って、お客さんと定期的にコミュニケーションを図れば良いんです。
メルマガで様子をうかがう
新たな商品を企画する際、
メルマガ読者の反応を、判断材料にすることができます。
- 「こういった内容に、読者は興味があるのか」
- 「このタイトルだと、メールの開封率が高いんだな」
- 「こんな商品だと、クリックされるんだ」
このようなデータが、そのまま材料になるわけです。
データをもとに、商品・サービスを考える
日々のメルマガのデータをもとに、新しい商品を開発する。
そして、それを案内する。
そうすれば、欲しい人に確実に届けることができます。
【例】整体師の場合
例えば、あなたが整体師で、患者さん向けにメルマガを発行しているとします。
- 日頃送っているメルマガで、
- 「ヘルニア」や「背中の痛み」よりも、
- 「肩こり」のクリック率が高い
この場合、「肩こり」に関するニーズがある、ということが分かります。
「肩こり」に関する商品・サービスを作れば、反応は比較的高いでしょう。
メルマガでデータを見れるの?
ここまで読んだ方で、
「ん?でもメルマガでどうやってデータを見るの?」
このような疑問をお持ちの方も、多いのではないでしょうか。
もちろん、通常のテキストメールではできません.
しかし、「HTMLメール」であれば可能です。
HTMLメールなら、計測できる
メールを使って、確実に売上を伸ばしたい。
ならば、ぜひ「HTMLメール」を使ってください。
HTMLメールであれば、先述したようなデータを計測できます。
- 到達率
- 開封率
- クリック率
このような数値が、一目瞭然で把握できます。
数値を、商品開発に活かす
HTMLメールを使って、数値を把握できたら、あとは簡単です。
読者の興味・関心がわかるので、それに寄せた商品を案内します。
現場の声ほど、参考になる材料はありません。
というか、そこが全てです。
編集後記
商品をリリースする時、
- 「出したら売れちゃった」ではなく、
- 「売れるべくして売れた」
状態が、理想的ですね。
- アーティストは、感覚やセンスに頼る
- スモールビジネスは、データに頼る
しっかりと、お客さんの反応を把握していきたいものです。