「販売する商品・サービスを増やす」
これは、スモールビジネスが売上を上げる1つの手段です。
- 1つの商品・サービス
- よりも、
- 選択肢が複数ある
このほうが、何かと有利になります。
単価もLTVも上がる
複数の商品も持つことことで、
- 単価アップ
- LTV(ライフタイムバリュー)のアップ
が簡単にできます。
※LTVとは、お客さん一人あたりの総売上。
新しい商品・サービスをどう作る?
とは言え…新しい商品・サービスを作るのって大変ですよね。
でも、難しく考える必要はありません。
簡単に商品・サービスのアイディアを出す方法があります。
それは、「原点に立ち返ること」です。
例えを交えながら、深堀りしていきますね。
味噌を買いに行く
ある日、味噌を買いにスーパーに行ったときのこと。
何気なく味噌を選んでいると、パット目につく商品がありました。
それは、タニタの開発した、「減塩味噌」です。
「なんか健康そうだし、買ってみよう」とレジに並びました。
そして、家に帰り、味噌汁作りに取り掛かりました。
美味しい…
試しに、一口舐めてみると…。
これが驚き、とてもおいしいのです。
味が好みで、2ペロ、3ペロとしてしまいました(笑)。
タニタからは、味噌汁も発売されているようですね。
タニタ
タニタといえば、従来は「体重計」を売っていた会社でした。
しかし、思うように業績が伸びず、四苦八苦してたそうです。
そこで…
タニタは、自分たちの経営理念を、見直します。
「はかる」で健康づくりに貢献
そこで考え出された、当時の理念が、
『「はかる」を通して世界の人々の健康づくりに貢献する』
というものでした。
「体重計」を売る会社から、「健康」を売る会社に変わったわけですね。
「健康」を売る
そして、タニタは動きます。
「沢山の人を健康にするには、まずは自分たちが健康を意識すべき」
と号令がかかり、
- 独自に健康的なメニューを開発し、
- タニタ社員食堂をオープン
自ら、健康的な生活の実践を行ったわけです。
レシピ本・コラボ・商品化
その後は、
- レシピの書籍化や、
- 食品会社ともコラボし、
- プリンや味噌の商品化
なども、行いました。
ここから、わかることがあります。
もし、体重計だけ売っていたら?
もしタニタが、体重計という商品だけを売っていたら、どうでしょう。
このような結果には、ならなかったはずです。
これは、私たちスモールビジネスでも一緒なんです。
その商品を、売る理由
体重計を売る理由は、なんでしょう。
ダイエットかもしれません。
しかし、もっと深堀りすると…。
「健康」という、キーワードが浮かんできます。
お客さんに、どうなって欲しいか
つまりタニタは、
- 多くの人に自社の体重計を使って、
- 健康になって欲しかった
ということです。
健康になれるなら、何でも提供する
健康になれるのであれば、商品は体重計だけに留まりません。
他にも、提供できるものがあります。
それが、
- 食堂
- レシピ本
- プリン
- 味噌
- …etc
だったわけです。
その先の「目的」を考える
究極的に提供したいものを考えると、商品アイディアは複数出てくるでしょう。
この発想で、タニタはブレイクスルーを起こしたわけです。
我々スモールビジネスでも、同様に考えればいいんです。
例えば、セミナーやコンサルティングを提供する場合。
セミナーやコンサルティングの場合
「セミナーやコンサルティングを受けて、最終的にどうなれるのか」
という、未来像を考えておく必要があります。
未来像を実現できるならば、他にも商品・サービスが考えられます。
セミナーやコンサルティング以外の、別の商品を売ってもいいんです。
体重系販売の会社のタニタが、味噌を開発したように。
理念や思いを伝える
そのためには、思いや理念を、伝え続けなければなりません。
お客さん側が理念を理解していれば、あなたからの提案を、売り込みとは思いません。
納得して、商品を購入してくれます。
「自分は何屋さん?」を定義する
タニタは、
- 「体重計屋さん」ではなく、
- 「健康づくり屋さん」だった
このような意識転換から、ビジネスが変わりました。
あなたは、何屋さんですか?
理念が浮き彫りになる質問
理念がいまいちまとまらない場合は、
「なぜ、その商品を作ったんですか?」
と自問してみましょう。
このあたりについては、書籍を参考にしても良いかもしれませんね。
苦労や困りごとにヒントあり
具体的には、
- 自分の苦労した経験
- お客さんとの困りごと
- 社会や世の中に対しての不満
という部分に焦点を当てると、考えやすいですね。
いま提供している商品以外にも、もっと適したアイディアが出るかもしれませんね。
理念を伝えることで、強みになる
さらに、こうした理念や思いは、自社の強みになります。
そして、それをお客さんに伝えていくことで、差別化できます。
価値を作ったら、しっかり届けましょう。
編集後記
形態にとらわれずに、発想を拡張していきたいですね。
形態にとらわれないためには、理念発信で商品を考えることです。
ゴールが一緒であれば、どんな商品・サービスを提供できますか?
もう一度、究極の質問をしてみましょう。
「なぜ、その商品を作ったんですか?」
ぜひ、考えてみましょう。