「ウェブ集客なんて、手抜きでやる」
誤解を恐れず言えば、この考え方、とても大切です。
ざっくりと全体像を把握するほうが、うまくいく。
そう考えるきっかけとなったのは、先輩経営者に薦められた、1冊の本でした。
苦手な会計を学ぶために…
私自身、数字に強い方ではありません。
文系出身ということもあり、いささか苦手意識があります。
- 税引前利益
- 繰越利益
という言葉だけでも、正直、拒絶反応…(笑)。
そんな私を前に、先輩経営者が、1冊の本を薦めてくれました。
「この本、わかりやすいから読んでみたら?」と。
超ドンブリ経営のすすめ
本のタイトルは、『超ドンブリ経営のすすめ』。
和仁達也さんの書籍です。
「ドンブリでもいいんだ!」
数字に弱い私は、そりゃもう、飛びつきました。
和仁達也さんは、他にも有益な書籍を多数出版されています。
STARACでお金の流れを把握する
『超ドンブリ経営のすすめ』では、お金の流れを把握する方法について紹介されています。
決算書が読めなくても理解できる構成になっていて、数字に弱い経営者でも安心です。
考え方のベースとなっているのは、「STRAC」。
「STRAC」とは、お金の流れをひと目で把握できる図のこと。
お金のブロックパズルとも呼ばれているようです。
お金の流れをつかむ
「STRAC」を使えば、お金の流れが明確です。
- 売上としていくら入ってきて、
- それがどのような分配で振り分けられ、
- 最終的な手残りがいくらなのか
重要なのは、「お金の流れ」。
そしての本の中で、お金の流れをつかむ3つの鍵ということで明確にまとまっています。
3つの鍵
その3つとは、
- はじめに全体像を知る
- 入り口と出口のバランスを知る
- アバウトに知る
とくに納得できるのは、3.アバウトに知るという部分。
「アバウトに」ということは、テキトーにという意味ではありません。
8割の結果をもたらす2割の知識だけを吸収する。ということです。
80対20の法則も有名ですね。
最低限の2割の知識で十分
会計の細かい部分は、会計士や税理士というプロに任せるとして…
経営者は、本業に集中するために、最低限の2割だけを知っていればいいんです。
そして2割の知識とは、そこまで難しいことではありません。
肝はお金の入り口・出口を把握する
- お金がどのように流れて、
- 入り口のお金と出口のお金がどう違うか
ここだけ理解できればいいんです。
「そんなの知っているよ〜」
と思いつつも、きちんと頭で全体像を描くことは、容易なことではありません。
ウェブ集客でも同じ
さて、ここまではお金の話をしてきました。
実は、このお金の話。
ウェブ集客でも同じように考えることができます。
「お金」を「お客さん」という言葉に、置き換えてみましょう。
お金の流れでなく、「お客さんの流れ」として考えます。
お客さんの流れ
ウェブ集客の流れは、以下5ステップ。
- サイトや広告によって、アクセスを集める
- 無料プレゼントでメールアドレスを獲得
- ステップメールで情報提供
- ランディングページで販売
- メルマガでフォロー
この流れの中で、「いかに脱落者を減らすか」ということが大切です。
見込み客を集めても、脱落したら意味がない
いくら数を集めても、途中で全員いなくなってしまっては、意味がありません。
広告費をかけているとすれば、赤字確定です。
お金の流れで言えば、手残りは残らず、大きな損失です。
自分では、中々見えづらいものなんです。
この母数を、脱落させずに、しっかりと残すためにはどうすればいいのでしょうか。
答えは「超どんぶり経営のすすめ」にあり
この答えが、『超どんぶり経営のすすめ』にあります。
- はじめに全体像を知る
- 入り口と出口のバランスを知る
- アバウトに知る(8割の結果をもたらす2割の知識だけを吸収する)
この考え方を、ウェブ集客にも使うんです。
時期列で、全体のマップを考える
まずは、全体マップを作ります。
- ブログ
- 無料プレゼント
- 登録ページ
- ステップメール
- ランディングページ
という基本の流れですね。
次に、入り口の数と、具体的な成約数の数値を把握します。
そして、改善すべき箇所を見つけます。
ランディングページの成約率が悪い?
全体像が、絵に描いた餅になってはいけません。
改善すべきポイントの、見極めが大切です。
例えば…
無料プレゼントの登録率が良いのに、ランディングページの成約数が悪い。
どうしましょう。
全体がわかれば、修正点も明らか
そんなときは、
- ランディングページの改善
- ステップメールの修正
このあたりの施策を行えば、数字は改善されるでしょう。
ウェブ集客版「STRAC」を作る
お金の流れも、お客さんの流れも同じです。
全体像と、改善する順番だけを把握しておけば良いのです。
難しいことは考えず、一度、全体マップを作ってみてください。
ウェブ集客版「STRAC」で、お客さんの流れをすっきりさせましょう。
編集後記
部分より、全体。
これは、我々が、何度も伝えていることです。
全体をしっかり構築してしまえば、やるべきことは最低限で済みます。
そして、本業に完全集中でき、時間の余裕も生まれるでしょう。
ぜひ全体設計を、先んじて、やってください。