「今日、何時に仕事終わる?」
数年前の話です。
小学生の頃の友人から、久しぶりにLINEメッセージが来ました。
「夜の7時くらいかな~」と答えると、友人は、「そっか…。」
…。
…。
…。
「何かあった?」
その友人とは、長いこと連絡を取っていませんでした。
うれしい反面、何かあったのかな?と思い、返信しました。
「何かあった?」
すると友人は、「最近フラレちゃってさ~。銭湯でも行って話さない?」
…。
…。
…。
ボーイズトーク
要するに、ガールズトークならぬ、ボーイズトークの誘いだったわけです。
(ボーイズトークというか、メンズトークでしょうか)
その後、私たちが銭湯に行って、どんなことを話したのかは置いておきましょう。
今回の話で伝えたいことは、別にあります。
それは、「友人は、単純に私の終業時間を知りたかった訳では無い」ということです。
友人が、本当に知りたかったのは?
最初の質問に答えるだけであれば、「夜の7時」という答えで、十分ですね。
でも友人が本当に知りたかったのは、私が何時に仕事が終わるかではありません。
- 今日、銭湯に行けるかどうか
- フラれた話を聞いてくれるかどうか
これらを、知りたかったわけです。
その想いに応えるためには、最初の返答だけでは、不十分でしょう。
転換点は?
転換点となったのは、「何かあった?」という質問です。
その質問をしたことで、
- フラレたこと
- 銭湯に行きたい
という友人の想いを、聞くことができたわけです。
質問の裏に隠された「意図」
つまり、質問の裏に隠された「意図」を知ることができたわけです。
なんの変哲もない、普通のコニュニケーションです。
日常生活では、誰もが当たり前のようにおこなっているでしょう。
ただ、ネット集客となると、途端にこの当たり前ができなくなってしまうのです。
キーワード選定で覚えておきたいこと
ネット集客の基本は、「キーワード」です。
- ブログ集客
- YouTube集客
- リスティング広告
いずれもキーワード選定が、必須になってきます。
検索したい訳では無い?
「キーワード選定の方法」といった記事や本もよく見かけるでしょう。
ただ、ここで覚えておきたいことがあります。
それは、「ユーザーは、そもそも検索したい訳では無い」ということです。
今、何時?
どういうことでしょうか?
たとえば、あなたが、以下のようなことを知りたいとします。
- 今日、何月何日か
- 今、何時か
- 何曜日か
検索エンジンで、検索するでしょうか?
まず、しないでしょう。
スマホや時計を見れば、分かるからです。
検索は、仕方なくするもの
検索せずに済むのであれば、わざわざ検索する必要なんてありません。
でも、検索しないと分からない。
だから、手間だけど、仕方なく検索する。
ユーザーが検索する理由
これが、そもそもユーザーが検索する理由です。
つまり、ブログやYouTubeで公開するコンテンツ。
それらは、単純にキーワードを抑えておけば良い訳では無いということです。
キーワードの裏に隠された「意図」
キーワードの裏に隠された、「意図」を探る必要があります。
先ほどの会話でいうと、「何かあった?」から先の部分です。
- フラレたこと
- 銭湯に行きたい
この部分が分からなければ、当然、相手を満足させてあげることはできません。
それは、会話でも、ブログ記事でも、YouTube動画でも同じことです。
「意図」を考えよう
もちろん、「キーワードが、大切ではない」というわけではありません。
ですが、本当に大切なのは、キーワードの裏の「意図」です。
ブログ記事や、YouTube動画を更新するとき。
その際には、キーワードの裏に隠された「意図」を考えて取り組んでいきましょう。
書籍を参考にしてみても、良いかもしれませんね。
編集後記
キーワード選定のコツは、裏に隠れた検索意図を探ること。
そのために、一番てっとり早いのは、自分自身の検索履歴を見返すことでしょう。
- どこかの誰かが
- どういう意図で検索するのか
よりも、
- 自分が
- どういう意図で検索したか
を考える方が、よっぽど簡単です。
キーワードは、ツールを使って選定するのも良いでしょう。
ですが、自分の検索履歴から拾っていくこともおすすめします。