ウェブ集客に関する情報は、沢山ありすぎて迷いますよね。
そしてその迷いが、ストレスとなります。
今回は、そのストレスを和らげる話をしたいと思います。
きっとこれを読み終わる頃には、気持ちが「すーっ」とラクになりますよ。
決め事があれば、混乱しない
- 武家諸法度
- 禁中並公家諸法度
これらに代表されるように、これまでの日本の歴史では、多くの決め事が存在しました。
つまり、「これを守らなければ罰しますよ」という江戸幕府の決め事です。
自由放任で任せておくことは良いことですが、ある一定の秩序が無ければ混乱します。
企業でも同じことが言えますよね。
「何でもOK」では、逆に迷う
「何でもやっていい」
このような指針だと、結局何をやれば良いのか分かりません。
理念や行動の指針がブレていると、社員の向かう先はバラバラになる。
私が学生時代。
インターンシップをしていた企業には、「クレド」というものがありました。
クレドというのは、行動指針です。
「クレド」の必要性
「うちの会社の目指す理想の姿はこうだ」
という、明確な決まり事、約束事のことです。
商売を行っていれば、決断を迫られる時が沢山…。
行動指針があやふやなままだと、行動の一貫性が損なわれてしまいます。
方向性を「決めておく」ことは、最終的に自分たちを助けてくれます。
スモールビジネスの指針
こんな理由から、このは屋でも行動指針を決めています。
その指針は、『商人諸法度』。
- イノベーションをするべからず
- 「べき論」に惑わされるべからず
- 合理性を追求するべからず
上記3つが、これからの商人に必要な心構えだと、私たちは考えています。
順に説明しますね。
イノベーションをするべからず
イノベーションを別の言い方で言えば、
- 「革新」
- 「革命」
- 「成長」
といったところでしょう。
多くのベンチャー企業の社長が成長、成長と叫んでいます。
しかし、本当に成長や革新だけが全てでしょうか。
「成長」よりも「循環」
私たちこのは屋は、「成長」よりも「循環」を重んじるべきだと考えています。
江戸時代は、どんな物でも再利用して、物を大切にする精神がありました。
燃えきった灰でも、肥料にして、また新たな食物を栽培する。
もちろん、向上心を持つことは、素晴らしいことです。
向上心の弊害
一方、向上心を持つことで…
今の自分に「足りないもの」にも、目を向けてしまうことにもなります。
「足りないもの」に目を向けると、一生満たされることはありません。
結果、迷いが生じます。
足ることを知る
そうではなく、
- 欠けているものに目を向けるより、
- 今持っているもを有効活用する
このように考えれば、「今あるものでなんかしよう」という考えに切り替わります。
過去に目を向ける
今持っているものを、有効活用できる。
こうなって初めて、新しい情報が扱えるようになります。
「足ることを知る」という精神を忘れていけません。
「未来」にばかりでなく、これまでの「過去」に目を向けることも大切ですね。
「べき論」に惑わされるべからず
2つ目の行動指針は、「べき論」に惑わされるべからず。
- 「起業家たるもの、徹夜してがむしゃらに働くべきだ」
- 「人付き合い、人脈形成は我慢してでもしなさい」
- 「師匠やメンターを持つべきだ」
- …etc
上記はほんの一例ですが、起業すると、沢山の「べき論」に巡り会います。
本音は?
こういったことを実践する前に、より大切なことがあります。
それは、「自分の内なる声」に従うことです。
「〜するべきだ」と言われると、ついついそれが正解かのように思ってしまいます。
でも、自分の商売であり、自分の人生です。
常識やルールに縛られる必要なんてありません。
合理性を追求するべからず
最後、3つ目の行動指針は、合理性を追求するべからず。
- 時間単価を上げる
- 利益率を最大化
こんな言葉は、スモールビジネスをやっていると、耳にしますね。
しかし、これらばかり見ていると、人間味が失われてしまいます。
金=悪人?
夏目漱石の『心』という作品の中で、
「金を見ると、どんな君子でも悪人になるのさ」
というシーンがあります。
まさに、お金=悪という描写です。
稼ぐのは大切。でも…
効率や収益性を猛追する中で、どこかに穴が空くことに気づく必要があります。
お金を稼ぐことは、素晴らしいことです。
ただ1つ確かなことは、合理性を追求しなくても、お金は稼げるということです。
スモールビジネスを営む上で、ルールは必須
以上、『商人諸法度』を説明させていただきました。
商売で行われる日々の施策は、こういったルールを基に考えます。
あなたの会社には、こういった決め事がありますか。
迷わないために、決める
なかには、私たちと意見の違う方もいるかもしれません。
内容は、十人十色だと思います。
様々な考え、ルールがありますからね。
決めておくことが大切なんです。
こういった決め事がないと、迷う回数が多くなります。
決断の助けとなる、指針は用意しておきたいものです。
ウェブ集客に取り組む際も、同じこと
スモールビジネスの迷いの種となる、「ウェブ集客」。
たくさんの情報が溢れていて、迷いますよね。(私たちもそうでした…)
ところが、迷ってしまう原因は、情報が多すぎることではありません。
本当の原因は、正しい「教科書」の不在にあります。
つまり、指針や決め事がない、ということです。
江戸時代からある商売の教科書
江戸時代には、『商売往来』という商売専門の教科書が存在しました。
当時の若者は、20歳を超える前から、商売について学んでいたんですね。
商売以外にも、あらゆる専門的な参考書が存在しました。
このあたりは、書籍でも解説されています。
若くして、職人として商いをする人も少なくありません。
しかし、我々スモールビジネスで見ると、どうでしょう。
ウェブ集客の教科書がない
例えば、ウェブ集客の教科書はどうでしょうか。
残念ながら…教科書はありません。
多くの場合、以下のように、教科書を探し始めます。
- 書籍を読む
- ブログ記事を読む
- Youtube動画を見る
- メルマガを購読する
- セミナーに参加する
- 講座、塾を受講する
- コンサルティングを受ける
- …etc
これといった教科書がないので、手当り次第勉強します。
皆、正義がある
情報やノウハウには、必ずそれを主張する人がいます。
- SNS専門のコンサルタント
- ブログ専門のコンサルタント
- 広告専門のコンサルタント
- LINE専門のコンサルタント
- …etc
彼らにはそれぞれ、「正義」があります。
おすすめするのは、当たり前
「集客には、この手法がいいですよ〜」
と太鼓判を押して、勧めててくるのは、当たり前なんです。
その人も、それで飯を食っていますからね。
コンサルティングビジネスのほとんんどは、そういうカラクリです。
「全体」と「順番」が超重要
ここで、情報に迷わないための考え方をお伝えします。
それは、
- 「全体」を把握して、
- 正しい「順番」で実践する
ということです。
小手先のテクニックは二の次
- 小手先で「部分」に一生懸命取り組んでも、
- 「全体」が設計されていなければ、努力は水の泡
道具を全部揃えても、「順番」がチグハグでは、無用の長物です。
まさに、この「全体」と「順番」が、教科書です。
ウェブ集客の教科書
ではどのように、ウェブ集客の「全体」と「順番」を考えればいいのか。
以下の5ステップで、全体を設計します。
- ブログやYouTubeに訪れる
- メールアドレスを登録する
- ステップメールで情報が届く
- 商品・サービス案内ページをみる
- 購入する(orメルマガで別商品)
お客さんが、自然と商品・サービスを買ってくれるように、導線を作るのです。
これさえ覚えておけば、遠回りすることはありません。
ウェブ集客では、これだけ知っておけばいい
「全体」が把握でき、正しい「順番」で実践できる。
教科書とは、そういうものです。
ウェブ集客に、たいそうなことは必要ありません。
お伝えした5つのステップが、教科書です。
これだけ覚えておけば、大丈夫。
最低限のルールだけ知っておく
力む必要もないし、構える必要もありません、
難しいことはないんです。
- 「最低限が何か」を判別して、
- 実践に移す
これだけです。
少ないから、実践できる
多くのことをする必要はありません。
我々にそんな時間は、ありません。
「やったほうがいいこと」よりも、
「やらないとダメなこと」に集中しましょう。
書籍を参考にしても良いかもしれませんね。
編集後記
ルール(行動指針)を決めておけば、ストレスを抱える必要はありません。
教科書で「全体」と「順番」を知れば、遠回りすることもないでしょう。
「多くをやる」必要はありません。「最低限」を実践していきましょう。