スモールビジネスにとって、「セミナー」という手法は、とても有効です。
いまや、講師業以外の方も、積極的にセミナーを開催しています。
ところが、一方で、
- 「セミナーで話せるコンテンツがない…」
- 「自分がセミナーをやるなんて、ムリムリ…」
と思っている方もいるかもしれません。
セミナー作りは、実は簡単
そこで今回は、
これからセミナーを始める方に向けて、
「セミナーのコンテンツの作り方3ステップ」
をお伝えします。
セミナーを開催することは、難しいことではありません。
ちょっとした考え方次第で、セミナーはとても簡単なものになります。
そのヒントは、お笑い芸人から学ぶことができます。
すべらない話
「いや〜すべらんな」
このフレーズを聞けば、誰もが、『すべらない話』を思い浮かべることでしょう。
私の家族や友人も、この番組のファンです。
そんなすべらない話を見ていて、毎回思うことがあります。
よくそんな面白いことが起きるな
それは、
「芸人さん達は、よくこんな面白い体験をしているな」
ということです。
- 面白い親
- 変わった友達
- 風変わりな体験
- …etc
「普通に生活していてたら、こんな体験しないよ〜」
というくらい、特別なエピソードばかりだったからです。
日ごろから、面白いことが起こるように、生活しているようにしか思えません。
ほんとにそうか?
お笑い芸人だから、面白いことが日常茶飯事起こるのか。
そんな偶然、ありえないですよね。
何か、コツのようなものがありそうです。
そんな思いを巡らせていると…
ふと、千原ジュニアさんが、昔言っていたことを思い出しました。
芸人の日常も、いたって普通
僕たち芸人はよく、
「面白いことが日常茶飯事起こっていいですねー」
なんて言われるんです。でもね、これは嘘ですよ。
僕たち芸人の生活は、いたって普通です。皆さんと同じような生活を送っています。
ただ、何が違うか言うたら、「普通の体験をいかに面白く料理するか」なんですよ。
なんの番組だか忘れてしまいましたが、この言葉が、ずっと記憶に残っています。
スモールビジネスの情報発信
「普通の体験をいかに面白く料理するか」という部分。
商売でも、一緒だと思いませんか。
スモールビジネスの方は、情報発信する機会が多いですよね。
- ブログ記事
- メルマガ
- ソーシャルメディア
- YouTube
- ポッドキャスト
- セミナー
- …etc
あらゆる部分で、コンテンツを作る必要があります。
セミナーコンテンツは大変
その中でも、最も骨が折れるのが、セミナーコンテンツではないでしょうか。
- 2時間程度の時間の中で、
- お客さんに体系立てて、
- 話をする
お笑い芸人の「ネタ」と似ています。
とは言え、「何を話せばいいんだろう…」
セミナーをいざ開催するとなると、不安ですよね。
何事も一番初めは、緊張しますし、右も左もわかりません。
「とりあえず開催しよう」
と意気込んでも、話し慣れていない人にとっては、高い壁です。
そんな時には、先程のジュニアさんの考え方を参考にしてみてください。
普通の話を面白くするのが芸人
- 何の変哲もない、
- 日常の出来事や体験を、
- 巧みな話術で面白い話に変えてしまう
ここに、芸人さんのスキルが隠れています。
「特別なこと」はない
芸人さんの話に含まれる体験には、奇をてらったものはほとんどありません。
- 普通の体験に、
- 独自の味付けをし、
- 自分だけの特別な話として、
皆に話すわけです。
素人には、面白く話すなんて無理
これは、我々スモールビジネスが行うセミナーでも転用できます。
「セミナーを開催する」となると、ついつい力が入ります。
「真新しくて、面白いノウハウを携えていなければならない」と考えてしまう。
しかし、そうそう新しく、面白いノウハウは生まれてきません。
では、どのようにして、面白いセミナーだと思ってもらえるでしょうか。
体験をノウハウ化する
その答えは、体験を「ノウハウ」に変えるスキルです。
- 成功体験
- 失敗体験
- お客様に褒められた体験
こうした体験から得られた、教訓を伝えればいいのです。
【体験→教訓】で伝えれば、自然と「あなたらしいノウハウ」になります。
体験したこと=価値
自分の体験をもとに、ノウハウを伝えれば、聞いている人は納得できます。
- 自分の体験をベースにして、
- 教訓(ノウハウ)を伝える
既に実践して、実証済みのノウハウには、何よりもの信憑性が宿ります。
たいそれたノウハウでなくても、大丈夫。
教訓、学びを共有するだけで良いんです。
ノウハウ化の次のステップ
体験をノウハウ化したら、最後にやることがあります。
それは、コンテンツ化です。
セミナーで話す前提で、ノウハウを整理します。
ノウハウをバラバラに話されても、聞き手は理解できません。
話す「順番」を整理する作業が、必要なんですね。
とは言っても、コンテンツ化する手順は、とても簡単です。
ノウハウに順番をつける
コンテンツ化するためには…
「自分のノウハウに、順番をつける」
これだけです。
1から順に、やるべきことを時系列で並べてあげます。
(例)ランディングページ作る方法
例えば、ランディングページを作る方法でしたら、
- ターゲットを決める
- 悩みを考える
- 解決策を考える
- 商品・サービスを提案する
というようなイメージです。
簡単ですよね。
セミナーコンテンツの本当の価値
セミナーコンテンツの価値は、「まとまっていること」になります。
- 最初に、これをする
- 次にこれをする
- そして、最後にこれをする
というように、実践するステップが明確になっている。
「秩序立てられていること」が価値になるわけです。
セミナー作り3つの手順
詰まるところ…
セミナーを作るステップは、以下の3つに集約されます。
- 体験の棚卸し
- 体験をノウハウ化
- ノウハウを順番に並べる
これだけ。
ぜひ、このステップで実践してみましょう。
セミナーについては、書籍を参考にしてみても、良いかもしれませんね。
編集後記
「自分の体験」=「独自性」です。
コンテンツを作るとなると、
「凄いものじゃないといけない」
と力んでしまうかもしれません。
でも、そんなことはありません。
「いたって平凡なもの」でいいんです。
あなたにとっては平凡でも、それを必要としている人にとっては、特別です。
自分が体験したことを、そのまま伝えましょう。
それが、自ずと独自性に繋がりますよ。