「3.14が3になる!?台形の面積の公式が消える!?」
このなつかしい話題を、覚えているでしょうか?
「ゆとり教育」が始まった際に、いろいろと物議をかもした話題です。
3.14は…
実際には、3.14が3になったわけではなく、
「目的に応じて、3として扱っても良い」
という、話でした。
台形の面積は…
台形の面積は、
「公式を当てはめるのではなく、三角形や四角形に分解して、面積を求める」
というような、やり方でした。
このやり方について、あなたはどう思うでしょうか?
悪くない。むしろ、良い
個人的には、悪くないと思います。
というか、むしろ良い。
そもそも、ゆとり教育が始まった経緯というのは、
「子どもの学力というのは、”知識の量”ではなく、”自ら学び、考える”力だ」
といった、考えからです。
「詰め込み教育」と「ゆとり教育」
そこから、それまでの授業日数は減らされて、新たな授業の時間が追加されたりしました。
これだけ見ると、詰め込み教育より、ゆとり教育の方が良いのではないでしょうか。
まぁ、ゆとり教育の是非は、置いておいて、話を少し変えましょう。
英語学習の流れ
なんだかこの流れって、「英語学習」の流れとも、似ていないでしょうか?
従来の英語学習といえば、「単語・熟語暗記」と「文法暗記」が主でした。
- どれだけ、単語を覚えているか
- どれだけ、熟語を覚えているか
- どれだけ、文法を覚えているか
テストや受験でも、それを試される、穴埋め問題が多かったように思います。
でも今は、この流れが変わってきているようです。
これからは、英会話力?
「英語は、何よりも実践が大切。これからは、英会話力だ!」
みたいな感じが、今の風潮でしょう。
要するに、
- 中学・高校と、6年間も英語を勉強した
- でも、ちっとも英語をしゃべることができないじゃないか
- 単語や英文法は、ある程度で良い
- 会話ができれば、それで良い
というわけです。
あなたは、どう思うでしょうか?
日本語を覚えたい外国人がいたら…
個人的には、その通りだと感じます。
もし、日本語を覚えたいという外国人がいたら、
「本なんて読んでないで、ユー、まずは日本来ちゃいな」
って言います。
もちろん、「文法なんて、意味が無い」というわけでは、ありません。
楽しむことが、大前提
まずは、日本語に慣れて、日本語学習を楽しくする。
そうしてから、文法を覚えた方が良いよ。
と、アドバイスするということです。
そんなことを考えてたら、「これって、商売でも一緒だな〜」と思ったのです。
商売で学ぶこと
商売でも、学校の勉強と同じように、いろいろな分野を学びますね。
- 経営戦略
- マーケティング
- セールス
- …etc
たとえば、「ウェブ集客」を例に取ってみましょう。
ウェブ集客の、詰め込み教育
ウェブ集客の「詰め込み教育」にあたる部分は、「ノウハウ学習」です。
具体的には、
- ブログで、集客する方法
- メールで、情報提供する方法
- セールスレターで、商品販売する方法
- …etc
などの、ことです。
理論やノウハウは、もう十分
もちろん、これらも起業1年生や2年生には、必要だとは思います。
ただ、ある程度やってる、起業5年以上のスモールビジネスオーナー。
であれば、理論やノウハウは、もう十分です。
お勉強だけしていても、商売繁盛には、結び付きません。
「単語」や「文法」を暗記しても、全然しゃべれないのと一緒です。
「英会話」と「商売繁盛」
英会話ができるようになるためには、
「とにかく、英語で話してみる」のが、大切。
と一緒で、商売繁盛に結びつけるためには、
「とにかく、実践してみる」ことが、大切です。
理論やノウハウは、二の次
- ブログであれば、記事を書いてみる
- メールであれば、メルマガを書いてみる
- ランディングページであれば、ページを作ってみる
- …etc
「理論」や「ノウハウ」というのは、その後でも、全然大丈夫なのです。
初歩レベルで、十分通用する
もちろん、ある程度の「単語」や「文法」を覚えておく必要はあります。
でも、英会話は、「中学レベル」で、十分話せますね。
ウェブ集客も、「初歩レベル」で、十分通用するのです。
なぜなら、実践しないから
なぜなら、みんな、「実践」しないからです。
「最低限」を覚えたら、あとは実践する。
これが非効率的なようで、一番効率的ということです。
手元に武器は、そろっている
そして、初歩レベルであれば、すでに習得している場合が多いのです。
いつもお伝えしているように、すでに手元に「武器」はそろっています。
あとは、実践あるのみです。
ウェブ集客については、書籍を参考にしてみても、良いかもしれませんね。
編集後記
商売を、どんどん繁盛させている人。
そういう人は、インプットとアウトプットのバランスが取れています。
「足りている」部分に、目を向けることをおすすめします。