リンカーン大統領のゲティスバーグ演説を、知っていますか?
「人民の、人民による、人民のための政治」
(government of the people, by the people, for the people)
リンカーン大統領
という、有名なフレーズ。
このフレーズは、ゲティスバーグ演説中の言葉です。
アメリカだけでなく、日本に住む我々も知っていますね。
有名なのは、フレーズだけじゃない?
ただ、この演説。
「有名なのは、フレーズだけではない」ということを、知っているでしょうか?
実は、他の演説に比べて、「短い」ことでも有名なのです。
ちょっと、予想してみてください。
1時間?2時間?3時間?
どれくらいの長さだったと思いますか?
- 1時間?
- 2時間?
- 3時間?
実は、、、
ゲティスバーグ演説の時間
「2分」です。
誤字ではありません。
たったの、「2分」です。
- 1分、2分、3分の「2分」です
- 120秒の、「2分」です
- カップラーメンが、まだ出来上がらない「2分」です
「うそだ〜」と、思いませんか?
日本に住む我々も知っている有名な演説
アメリカだけでなく、日本に住む我々も知っている有名な演説。
その演説の時間は、たったの2分だったのです。
もしも、
- うそだ〜
- そんなわけないでしょ〜
- …etc
と思うなら、調べてみてください。
後世の多くの人が参考にした演説
リンカーン大統領は、この「2分」で、歴史に残る名演説を披露したのです。
大統領や講師など、後世の人間の多くが、リンカーン大統領の演説を参考にしたそうです。
ゲティスバーグ演説には、3つのポイントがあるといいます。
ゲティスバーグ演説のポイント
- 短い
- わかりやすい
- 繰り返す
この3つが、ゲティスバーグ演説のポイントなのだそうです。
(参考:『あの演説はなぜ人を動かしたのか (PHP新書) 川上 徹也著』)
短い
「短い」というのは、2分という演説の時間からも明らかですね。
わかりやすい
「わかりやすい」というのは、難しいラテン系の言葉を使わない。
簡単なアングロサクソン系の言葉を、使ったということだそうです。
繰り返す
「繰り返す」というのは、同じ意味の言葉は、できるだけ、1つの単語を繰り返すこと。
これらの要因によって、演説がひとつの話題に集約された。
そして、シンプルに伝えたい事を伝えることができたというわけです。
この、3つのポイント。
実は、ウェブ集客で文章を書くときも、同じように大切になってくるのです。
ブログ、ランディングページ、メルマガ…
- 短い
- わかりやすい
- 繰り返す
この3つのポイントは、
- ブログ記事を書くとき
- ランディングページのライティング
- メルマガを書くとき
- …etc
の際にも、活用することができます。
実は近頃、誤った認識が、ウェブ界隈で広まっています。
それは、、、
誤った認識
「コンテンツは長ければ、長いほど良い」といった、認識です。
- ブログ記事であれば、だいたい5,000文字以上
- ランディングページであれば、ひたすら縦長にする
- …etc
といった具合です。
目的は、文字数?
ブログや、ランディングページ。
ただ単純に、「文字数が、多ければ良い」というわけではありません。
「ユーザーの、要望を満たす」ことこそが、目的です。
もちろん、結果的に文字数が多くなる場合もあるでしょう。
ユーザーの要望を満たすこと
ですが、あくまでそれは、結果論に過ぎません。
少ない文字数で、ユーザーの要望を満たせる。
であれば、1,000文字程度でも、一向に構わないわけです。
目的は、上位表示?
目的は、
- 文字数を稼ぐことでは、ありません
- 検索エンジンで、上位表示されることでも、ありません
ユーザーの要望を、満たすことです。
上位表示されることに意味があるのか
仮に、長い文字数のコンテンツの方が、上位表示されるとしましょう。
でも、そのことに何の意味があるのでしょうか。
我々は、スモールビジネスです。
ユーザーの要望と商品・サービスの購入
目的は、
- 検索結果の上位に表示することでは、ありません
- SNSで、シェアされることでも、ありません。
あくまでも、「ユーザーの要望を、満たすこと」が目的です。
もっといえば、その先の「商品・サービスの購入」が目的ですよね。
「手段」と「目的」
ひたすらに文字数を増やして、上位表示ばかりを狙う。
これは、「手段」が「目的」に変わってしまっています。
それに、そんな状況も長くは続かないでしょう。
検索エンジン側の思惑
なぜなら、検索エンジン側も、
「ユーザーの要望を、満たす」
コンテンツを、上位表示したいからです。
(でないと、検索エンジンを利用してもらえなくなってしまいます。)
2分なら2分。1,000文字なら1,000文字
ただ単純に、文字数が多く、縦に長いだけでは、ユーザーの要望を満たせないでしょう。
つまり、ユーザーの要望を満たすために、
- 必要な時間が、2分なら、2分で表現する
- 必要な文字数が、1,000文字なら、1,000文字で表現する
ということです。
無理をしないこと
1,000文字で十分に、伝えることができる。
にも関わらず、上位表示されるからと、無理に5,000文字以上にする。
そんなことをする必要は、ありません。
冷静になって考えてみれば、こんなこと、当たり前ですよね。
スモールビジネスの目的
ブログでも、ランディングページでも、メルマガでも、変わりません。
我々は、スモールビジネスです。
- あくまでも目的は、ユーザーの要望を満たすこと
- その上で、商品・サービスを購入してもらうこと
手段と目的を忘れることなく、ウェブ集客に取り組んでいきたいものです。
書籍を参考にしてみても、良いかもしれませんね。
編集後記
リンカーン大統領の、ゲティスバーグ演説。
その他、様々な名演説を解説してくれている本があります。
今回の記事の元ネタとなった本ですので、良かったら読んでみてください。
「あの演説はなぜ人を動かしたのか (PHP新書) 川上 徹也著」