「タレントの○○さんが、結婚を報告。お相手は、一般人です。」
寝っ転がりながら、本を読んでいたら、テレビのニュースが耳に入ってきました。
「またか…」
この手のニュースを聞くと、いつも違和感を覚えます。
「一般人」と「特別人」?
「一般」の反対は、「特殊」、「特別」です。
「お相手は、一般人」なら、○○さんは、「特別人」なのでしょうか?
百歩ゆずって、○○さんはじめ、芸能人が特別人だとしましょう。
それでも、芸能人以外を、「一般人」と呼ぶのは、ちょっと違うでしょう。
テレビに出ている人と出ていない人
今の時代は、「テレビに出ている人」と「テレビに出ていない人」。
両者の垣根が、どんどんと取り払われてきています。
AKB48のコンセプトは、知っているでしょう。
「会いに行けるアイドル」です。
一貫性の無さ
最近ではTwitterのつぶやきを、番組に反映させる番組も増えてきています。
テレビから、視聴者に歩み寄っている。
にも関わらず、「芸能人」以外を、「一般人」と呼んで、線を引く。
「一貫性が無いな~」と、感じざるを得ません。
同時に、大切にすべきである視聴者を、小馬鹿にしていると感じてしまうのです。
「一般」と言われる筋合いは無い
少なくとも、個人的には、不快に感じました。
あるいは、いつも不快に感じています。
「一般」人などと、言われる筋合いはありません。
これは、商売でも同じではないでしょうか。
「ちょっと、違うんじゃないかな~」
仕事柄、さまざまなメルマガやブログを購読しています。
ニュースレターやハガキも、毎週のように届きます。
そうすると、「ちょっと、違うんじゃないかな~」
と、感じる情報発信をしているものが、少なくないのです。
「~~しないから、ダメなんですよ」
- 「~~しないから、ダメなんですよ。」
- 「~~してないのに、結果が出るわけ無いじゃないですか。」
- 「~~という甘い考えなんて、捨てましょう。」
などと、ひたすら読者のことを、ボロクソに言っているのですね。
これって、テレビ局と同じことをしていないでしょうか?
大切なのは、視聴者
テレビ局にとって大切にすべきなのは、視聴者です。
視聴者がいるから、スポンサーは、広告を出したいと考えます。
視聴者がいなければ、スポンサーは、広告を出しません。
そして、商売人にとって、大切にすべきなのは、お客さんです。
「敵」を「お客さん」にしたらNG
お客さんに、響くメッセージにする。
そのために、
- 「敵」を設定すること
- 「極端な表現」をする
というのは、有効ではあるかもしれません。
ですが、「敵」を「お客さん」にしちゃ、ダメでしょう。
芸が無い。
長期的には、どっちにいきそう?
「長期的にみた場合、どっちにいきそうか?」
を考えることは、この件に限らず、大切でしょう。
これからは、先述のような表現では、お客さんを獲得できない時代になります。
というか、すでになっています。
嫌悪感を感じるだけ
「タレントの○○さんが、結婚を報告。お相手は、一般人です。」
我々が「特別」で、あなた方が「一般」
というメッセージは、響きません。
むしろ、嫌悪感を感じるだけです。
反面教師にしよう
我々が「一般」で、あなた方が「特別」。
あるいは、我々もあなた方も「一般」or「特別」。
テレビ局を、反面教師にして、情報発信していきましょう。
書籍を参考にしてみても、良いかもしれませんね。
編集後記
「敵」を、「お客さん」にしてしまっていないか?
今一度、見直してみては、どうでしょうか。
表現するメッセージを、考えた上で伝えていきたいものですね。