セミナーやワークショップの際に、よくいただく質問があります。
- 「LINEはやったほうがいいですか?」
- 「アメブロはやったほうがいいですか?」
- 「ユーチューブはやったほうがいいですか?」
こうした質問は、ほんとうに多いですね。
それだけ「やるべきこと」に悩みを抱える人が多いのでしょう。
回答はいつも同じ
このような「〜はやったほうがいいですか?」への回答はいつも決まっています。
「やったほうがいいですね」
以上。
だってそうですよね。
そりゃ、やらないよりかは、やったほうがいいでしょう。
薄っぺらい回答ですが、致し方ありません(笑)。
期待している答え
こういった質問者の胸の内は、
- 「絶対やったほうがいいですよ」という確信
- 「いや、やらなくて大丈夫です」という安堵
このどちらかが欲しいのでしょう。(実際、そういうお客さんが大半だったので)
正直、気持ちは痛いほどわかります。
自分の大切な時間を投資するにあたり、その対象の選定に慎重になるのは普通です。
せっかく貴重な時間を投じて取り組んだのに、無用の長物になるのは避けたいですよね。
慎重になることは、むしろいいことです。
「絶対にやらないほうがいいもの」ってある?
ただし、これだけは言えます。
「どんな手法でも、なんかしらの役に立つ」ということです。
むしろ、「絶対にやらないほうがいいもの」は存在するのでしょうか。
そう判断するのは、なかなか難しい気がします。
「やったほうがいいこと」が迷子の始まり
したがって、「〜はやったほうがいいですか?」という視点で情報を探すと、迷うのです。
だって大抵のものは、「やったほうがいい」ですからね。
あなたがパーソナルトレーナーだとします。
トレーニングを頑張っている生徒さんが、あなたに質問します。
「サプリメントも飲んだ方がいいですか?」
どう答えるかは、言うに及ばず。
大切なのは、分けて考えること
情報に混乱しないために大切なことは、
- やらないといけないこと
- やったほうがいいこと
の区別をつけることです。
主眼は、ここです。
順番がポイント
大切なのは順番です。
「やらないといけないこと」を済ませてから、「やったほうがいいこと」に取り組む。
この順番がポイントです。
ファッションで言えば…
ファッションに例えてみましょう。
出かけるために、服を選ぶとします。
その場合、
- シャツ
- ズボン
- 靴
があれば、外出はできますよね。
逆にこれらが揃っていないとなると、外には出られません。
職質を受ける確率もぐっと上がります(笑)。
なのでこれらは、「やらないといけないこと」です。
一方で、
- ストール
- 帽子
- 伊達メガネ
はどうでしょう。
確かに良いですよね。ワンランク上のおしゃれが楽しめて。
しかし、無くても問題ありません。
なのでこれらは、「やったほうがいいこと」です。
混同させてはいけない
いくらおしゃれな帽子を身に着けていても、ズボンを履いていなければ、外出はできません。
ファンションだとわかりやすいですね。
ところがネット集客になると、混乱してしまう人が続出します。
「やらないといけないこと」と「やったほうがいいこと」。
この2つを混同させると、「全てが無いと駄目」と思えてくる傾向があります。
「これもやったほうがいいのではないか…」と急に心配になるのです。
冷静になりましょう。
おしゃれな伊達メガネは、あったほうがいいですが、無くても大丈夫です。
必修科目と選択科目
必修科目と選択科目。
大学に行かれた方であれば、懐かしむ言葉ではないでしょうか。
ざっくり説明すると、
- 必修科目:卒業するために、必ず履修する科目
- 選択科目:履修せずとも、卒業に影響しない科目
です。
大学を無事卒業するには、必修科目を頑張る必要があります。
いくら選択科目で優れた成績を残しても、卒業はできません。
さきほどの話と似ています。
- 必修科目:「やらないといけないこと」
- 選択科目:「やったほうがいいこと」
あなたのネット集客はどうでしょうか。
区別はついている?
ネット集客において、「やらないといけないこと」と「やったほうがいいこと」の区別はついているでしょうか。
これからネット集客を学ぶのであれば、必修科目と選択科目の区別をつける必要があります。
冒頭の、LINE、アメブロ、ユーチューブ…。
これらは、紛れもない「やったほうがいいこと」でしょう。
しかし、絶対にやらないといけないことではありません。
理由は単純です。
それ単体だけでは、機能しないからです。
単体で成立しないなら、優先度は低い
集客につなげることを考えてみましょう。
- LINEへの登録者を集める仕組み
- アメブロ読者を顧客に変える仕組み
- ユーチューブ視聴者を顧客に変える仕組み
このように、前後に「仕組み」が必要になります。
仕組みがない=努力が水の泡
「仕組み」無しで、集客は難しいとは思いませんか。
いくら記事や動画を見られて…
LINEで情報発信しようとも…
お客さんになる「仕組み」が無い。
これでは、せっかくの努力が水の泡です。
書籍を参考にしてみても、良いかもしれませんね。
「仕組み」ありきの話
「やったほうがいいこと」は「仕組み」ありきの話。
これを頭に入れて、取り組まなければいけません。
じゃ、その「仕組み」とはなにか。
それは、
- ブログやYouTubeに訪れる
- メールアドレスを登録する
- ステップメールで情報が届く
- 商品・サービス案内ページをみる
- 購入する(orメルマガで別商品)
という流れです。
※ここでいうブログとは、ワードプレスブログを指す
※どうしてもLINEをやりたいのであれば、メールアドレスの部分をLINE登録に変える
これだけで、集客はできます。
部分よりも全体
部分ではなく、全体セットになっていることがポイントです。
この流れを作らずに、「やったほうがいいこと」に取り組んでも、機能しません。
この仕組みがある上で、LINE、アメブロ、ユーチューブに取り組む。
それならば、効果はあるでしょう。
なんせ、「やったほうがいいこと」ですからね。
編集後記
「やったほうがいいこと」は、部分的になりがちです。
部分の取り組みが報われるのは、「仕組み」というセーフティネットがある場合のみです。
ブログに必死で取り組めるのは、その後の顧客化できる仕組みがあるからですよね。
仕組みがないのにブログをやるなんて、考えるだけでこわい…。
というより、時間がもったいないですね。
「やったほうがいいこと」ではなく、「やらないといけないこと」の視点で考える。
そうすることで、ゴチャゴチャした状態から解放されます。
必修科目を終わらせて、ネット集客の苦労から卒業しましょう。