電車の優先席とウェブマーケティング手法の将来性の話

「この電車には、優先席があります。」

あなたは、優先席に座るタイプだろうか?

私は絶対に座らないタイプだ。高校生の頃は電車通勤だったのだが、3年間一度も優先席に座らなかったことを、友達に自慢していた。今考えてみれば、大したことじゃないのだが。

先日、電車に乗った時に思ったことがある。それは、「優先席には将来性がない」ということだ。どういうことだろうか。

あなたもそうだと思うが、電車に乗るときには、ドアが開いて車内に入ったら、奥まで行くかと思う。ドアのそばで突っ立ってたら、邪魔でしょうがないし、人様に迷惑がかかるからだ。

そして、席が空いていたら座るし、空いてなければ吊革につかまるかと思う。仮に席が空いてなかったとしよう。あなたはどの席の前の吊革につかまるだろうか?

普通席の前であれば、目の前の人が降りれば、次に自分が座れる。でも、優先席の前だったら、どうだろうか?優先席でも構わず座る人は別だが、良識ある人は、たとえ目の前の人が降りたとしても、座ることができない。

つまり、「優先席には将来性がない」ということだ。「我慢して立っていれば、座れる」という将来性である。

はじめから座るつもりがなければ関係ないが、できれば座りたいという場合には、将来性のない優先席よりも、普通席の前の吊革につかまった方がいいわけだ。

この将来性があるか、ないかという話。ウェブマーケティングの手法でもまったく同じように当てはまる。

将来性を考えるべし

  • 「ブログを量産して、被リンクをつける!」
  • 「いまは、フェイスブック広告がアツい!」
  • 「コンテンツは長ければ長いほどいい!」

ウェブマーケティングの手法や考え方というのは、お笑い芸人のようにブームがある。たとえば、SEOやブログ集客であれば、ちょっと前は、何よりも「被リンクが大切」だった。

被リンクとは、他サイトからのリンクのことだ。この被リンクの数と質によって、検索上位を達成できるかどうかが決まっていた。だから、質の高いリンクが有料で売買されたり、低品質なサイトが乱立したりしていたのだ。

今考えてみると、ものすごく滑稽で笑ってしまうだろう。だって、そんなものは、ユーザーをあざむくものであって、どう考えても役に立つものではない。

でも、当時はほとんどの人が気づかなかった。みんな真剣な顔で、

  • 「まずは、有料でYahooカテゴリに登録しましょう」
  • 「無料ブログを100個作ってリンクを張りましょう」
  • 「たくさんの中小ポータルサイトに登録しましょう」

なんて言っていたのだから。大手コンサルティング会社ですら高い金をもらいながら、こんなことを提案していたのだ。このように、SEOなどの「考え方」の部分もそうだし、もっと商売よりの「手法」の側面でも同じである。

  • プロダクトローンチがウェブ集客の集大成
  • いまは、フェイスブック広告がとてもアツい
  • オートメーションウェビナーが理想的な方法

などと、よくわからない横文字の手法が、そのときどきでブームになる。もちろん、最新情報を貪欲に学ぶ姿勢は大切だ。だが、情報に振り回されてしまっては本末転倒だろう。

ウェブマーケティングの手法にしても、考え方にしても、本腰を入れて取り組むか否かは「将来性」で考えてみよう。

たとえば、フェイスブック広告を例に取ろう。結論からいって、フェイスブックには将来性がない。より厳密にいえば、フェイスブックに限らず、単体のサービスというのは「将来性がない」と考えるのが妥当だ。

突然、フェイスブック社が倒産しても何もおかしくないからだ。というよりも、そのときに自社が多大な影響を受けるわけにはいかない。このように、フェイスブックには将来性がない。でも、SNS(コミュニケーション円滑化サービス)には将来性がある。

フェイスブックがなくなったとしても、SNS(コミュニケーション円滑化サービス)がなくなることは考えられないだろう。となると、「フェイスブック広告という手法自体」は将来性がないということになる。

ただ、フェイスブック広告で得た「SNS(コミュニケーション円滑化サービス)広告の知識」というのは将来性がある。だから、フェイスブック広告に取り組む際には、ただ単体のフェイスブックの広告ではなく、SNS(コミュニケーション円滑化サービス)広告という認識で取り組む必要がある。

そうすれば、将来的に役に立つからだ。優先席の前に立つように、がんばっても将来的に役に立たないものに取り組むのは、とてももったいない。ウェブマーケティングに取り組む際には、「将来性」を考えてみよう。

編集後記

簿記や投資について学んだことがあれば、「資産」という考え方を知っているだろう。

「将来性がある」というのは、まさしく「資産になる」ということである。

収益は、資産から生み出される。良質な資産を増やしていきたいものだ。

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