「MAツールってどうですかね?」
少し前にサポートをしてるお客さんから、こんな質問がきました。
MAとは、マーケティングオートメーションの略で、具体的なツール名を出すと
- b→dash
- SATORI
- HubSpot
が有名どころですね。
MAツールの内容
MAツールの内容を簡単にまとめると、
- 見込み客のアドレスを集めて
- そのアドレスに自動的にメールを送り
- そのアドレスを管理して
- さらに顧客の傾向を分析する
上記のような機能が全て1つのツールに揃っている訳です。
一見、究極のマーケティングツールのように感じますよね?
しかし、ウェブ初心者の方がこのMAツールを使用するには、注意が必要です。
なぜなら、、、。
ツールへのコストが高い
MAツールのランニングコストは、とにかく高いです。
毎月10万円はかかります。
これだけ多機能であれば、しょうがないですが。
商品の単価が高くないと割に合わない
コストがかかるのであれば、商品単価が高い商品を扱ってないと、割にあいません。
月10万払って、そのコストが回収できるだけの売上は必要です。
なので、単価が低い商品を扱っている場合、ある程度の量が必要になってきますね。
そこを納得の上で使えるかになります。
そういったコストとの兼ね合いを考える必要があります。
専門用語が多い
- リード・ゼネレーション
- リード・ナーチャリング
- リード・クオリフィケーション
- CRM
といった感じで、やたらカタカナ語が多いです。
ちなみに、意味はGoogle検索すれば、わかりますよ。
- リード・ゼネレーション(見込み顧客の獲得)
- リード・ナーチャリング(見込み顧客の育成)
- リード・クオリフィケーション(見込み客の絞り込み)
- CRM(顧客関係管理)
でも、マーケッターのような方で、上記用語を当たり前に知っていないと、活用は難しいでしょうね。
海外の見知らぬ地に、放り出されて、そこで1から仕事をするようなものです。
【結論】ウェブ初心者の方にはオススメ出来ない
- ツールへのコストが高い
- 専門用語が多い
という所からもウェブ初心者には荷が重いです。
マーケティングの知識もかなり必要です。
商品の単価が高くないと割に合わない
また、
商品の単価が高くないと割に合わない
という所からも、ある程度ビジネスモデルが構築されていて、仕組み化が出来ていないと厳しいです。
ウェブ初心者にはオススメ出来ません。
変わりにオススメなのが、もっと手軽に始める方法です。
マーケティングに必要なツールがすべて揃っているけど費用が高額なMAツールではなく、同じような仕組みを作れて、ツールに対する費用も抑える方法です。
安いツールを組み合わせて自分で仕組み化
MAツールの全体像が、
- 見込み顧客の獲得
- 見込み顧客の育成
- 見込み客の絞り込み
- 顧客関係管理
なのは、「専門用語が多い」の箇所でお分かりいただけたと思います。
実はこれ、ツールを組み合わせる事で実装出来ます。
そして、自分で仕組み化する事も、決して難しい事ではないんです。
見込み顧客の獲得
見込み客の獲得では、
- 無料オファーを作成
- その無料オファーを案内するページを作成
- そのページにアクセスを集める
といった順番で実践します。
無料オファーの作成
無料オファーの作成では、以下のようなオフィス系ソフトを使い、PDFを作成します。
ポイントは、自分がお客さんの悩みを解消するノウハウの全体像から1部分を切り取りコンテンツ化します。
自分の商売で本当はこれをお客さんに伝えたい事の1部分を切り取るイメージです。
例えば、ウェブマーケティングで説明すると、ブログ記事の書き方、ランディングページの作り方…etc、などですね。
(本当にお客さんに伝えたい事は導線設計が大事。)
動画も有効的
他にも、動画で表現してコンテンツ化している方もいます。
動画は、わざわざ高価な一眼レフカメラを用意する必要はなく、スマートフォンでも十分です。
顔出しするのに抵抗があるなら、スライドを作成して画面キャプチャー動画を撮影しましょう。
ZOOMを使う事で録画出来ます。
無料オファーを作成したら、それを案内するページを作成します。
これをリード獲得ページと呼びます。
このページが作成したら、Facebook広告などのウェブ広告をかけます。
アクセスをリード獲得ページに集中して集めて、無料オファーとそれ以降の仕組みの良し悪しを確かめる為です。
見込み顧客の育成
この育成のフェーズでは、ステップメールを配信します。
ステップメールでは、
- 無料オファーのダウンロードを再度促したり、
- 無料オファーの内容を再度メールで案内したり、
- 補足的な内容を解説
といった内容でコンテンツ化します。
内容の中で気付きを与えるような内容にすると、フロントエンド商品に誘導しやすいです。
「薄々気づいていたけど、やっぱりそうなんだ。改めて再確認した。」といった情報を与えれば、商品の販売に繋げやすいです。
見込み客の絞り込み
この絞り込みのフェーズでは、フロントエンド商品を案内して実際に商品を購入してもらうことで、見込み客の絞り込みとなります。
無料のコンテンツから、提示したオファーに対してお金を出すというアクションをした訳ですから、見込み客の絞り込みとなります。
本命商品へのバックエンド商品を購入する確度は、高い訳です。
また、メルマガでも絞り込みが出来ます。
- 積極的に興味のない人は配信解除するように促したり、
- メルマガで再度無料オファーを案内したり、
- 再度フロントエンド商品を案内する
といった事で、絞り込む事が可能です。
メルマガについては以下の記事をご確認下さい。
顧客関係管理
顧客関係管理については、Googleスプレッドシートで問題なく管理出来ます。
スプレッドシートを使い、
- 参加したセミナー(テーマ別)
- 名前
- メールアドレス
- 全体の参加人数
といった簡単な項目でおおよそ管理出来ます。
ちなみに、実際にGoogleスプレッドシートでCRMを作成する流れと活用例を解説した記事は以下になります。
まとめ
MAツールを使わなくても、それよりも安いツールの組み合わせで仕組み化する事が可能です。
やたらどのツールにするのか迷っている方がいます。
確かに悩みどころなのはよくわかりますが、もっと大事な事がありますよ。
どのツールを使用するかは、かなり枝葉の部分なので。
結局のところ、優秀なツールを使えば、必ず集客出来るって訳でもないんです。
そんな魔法みたいなものは存在しません。
本命商品であるバックエンド商品までの流れ、導線が大事ですね。
導線を構築する事で、各フェーズで適切なコンテンツを届けて、お客さんも納得した上で商品を購入する事が出来ます。
ぜひ、ツールよりも大事な所に目を向けて下さいね。