「それなら死ぬな!どんなに苦しくても、生き延びる努力をしろ」
と涙ながらに叫ぶV6の岡田准一演じる宮部久蔵。個人的にはこのシーンが一番胸に刺さりました。
先日私は、ちょー今更ながらではありますが百田尚樹氏の名作「永遠の0」を観ました。
小説は読んだことがありますが、映像でも見たくなり(笑)。
前から気になってはいたんですがなかなか見る機会が無かったんですね。
永遠の0とは、真珠湾攻撃からガダルカナル島の戦いで知られる太平洋戦争時代を生きた、ゼロ戦操縦士宮部久蔵の生涯を描いた作品です。
愛する家族を残して特攻隊として人生を全うした宮部の生き様に感嘆した人も多いでしょう。
宮部の生き様には、組織を率いるリーダーやトップの理想像が垣間見えました。
という、感想は置いておいて・・・
この映画では先述した宮部久蔵という主人公がいました。
この宮部という主人公を核として物語が進みました。
これが、何の主人公もなしにただの戦争について論じた物語だったらどうでしょう。
「この戦争で多くの日本人操縦士が命を落とした」
これはこれで村落思考の日本人の心は動くかもしれませんがここまで話題になる作品にはならないかもしれません。
しかし
「宮部久蔵という勇敢な操縦士が家族を置いて特攻隊として命を落とした」
となれば、多くの人の琴線に触れ、話題を生むのです。
これはなぜでしょか。
答えは簡単ですね。主人公がいるからなんです。
「多くの操縦士」とするよりも、「宮部久蔵」という固有名詞の方が記憶に残ります。
1人の人生にフォーカスして物語を描くことで、観た人は一層感情移入しやすくなります。
1人の人物にフォーカスすれば、その人を取り囲む人々や周辺情報(コンテクスト)がはっきりします。
よりリアルな描写となり、物語に引き込まれていくわけです。
おそらく主人公が不在であれば、映画を見て涙ぐむ人は極端に減るでしょう。
映画で言えば、言わずもがなの主人公ですが、Webマーケティングでうまく使えていますか?
ウェブマーケティングでは「主人公」を作る
「土方歳三みたいな奴は他にもいたわけで・・」
「そのような人物の代表者として、偶然有名になった」
先日、Youutubeで「その時、歴史が動いた」の土方歳三の回を観ているとある学者がこのように言っていました。
名が知れ有名になった人以外にも似たような志をもって、人生を全うした人はいるということですね。
単に、参考資料がないだけで埋もれてしまっている人はいるかもしれませんよね。
すなわち、私たちからすれば過去の素晴らしい改革や偉業を成し遂げた人はどうでもいいのかもしれません(笑)。
その偉業をやった人が、宮部久蔵や土方歳三だと立てることで、感情移入するわけです。
他にも勇敢な操縦士はいたかもしれないけど、宮部久蔵
他にも天才的な武士はいたかもしれないけど、土方歳三
というように、主人公をつけることで物語は人を惹き付ける、魅力的な作品になります。
実はこれ、Webマーケティングでも同じことが言えます。
Webでお客様に商品を売るのはランディングページですよね。
そのランディングページでは、よく要素として成功事例やお客様の声を提示します。
成功事例やお客様の声があることで、まだサービスを受けていな人に疑似体験してもらうんですね。
しかし、ただ単に成功事例、お客さまの声を載せるより主人公を立てて、物語で語る方が、より響くでしょう。
ランディングページだけではありません。
プレゼンや商談の際にも、主人公を立てた物語は効果的です。
いわば、セールスを行う上では主人公を立てた物語は大変な武器になります。
では、どのようにWebマーケティングで主人公を活用していけばいいのか。やり方は次の4ステップです。
1.商品を買って欲しいターゲットを決める
2.そのターゲットに似た主人公を作る
3.主人公の挫折混じりの成功物語を作る
4.その物語をランディングページやステップメール、Youtubeで使う
最大のポイントは、ターゲットに酷似した主人公を設定することです。
そうすることで、そのターゲットが「まるで私のようだ!」と勝手に思ってくれます。
その主人公の物語を聞くだけで、あなたの商品サービスの魅力がわかってくれるようになるので売り込まずとも売れていくようになるわけですね。
そして物語の流れも、紆余曲折ありの挫折混じりの成功ストーリーにします。
山あり谷ありの物語に多くの人は感動しますからね。
ぜひ、主人公を立てた物語をWebマーケティングに生かして見て下さい。
その物語を見た人が、明確に成功した未来をイメージできるようになれば合格ですね^^
編集後記
今回は「ウェブマーケティングの成功には事例を使う!4ステップ物語作成方法とは?」についてお伝えさせて頂きました。
一見、難しそうな歴史も物語でみるとわかりやすいですよね。
「漫画でわかる!」シリーズに人気が出るのも分かる気がします。
上手く腹落ちさせるストーリーの威力を活用していきたいですね(^^)