「はよ出てこいや〜!」
ゆっくりと登場する審査員の
- バナナマンさん
- さまぁ〜ずさん
- 松本人志さん
彼らへの浜田雅功さんのツッコミから、2016年のキングオブコントは始まりました。
若手芸人の登竜門
大型お笑い番組の
- エンタの神様
- 爆笑レッドカーペット
- …etc
などが特番化されてから、若手芸人が世に出てくる機会としては、ますます
- M-1
- R-1
- キングオブコント
が、登竜門になっています。
M-1、R-1、キングオブコント
- 漫才の「M-1」
- ピン芸人の「R-1」
- コントの「キングオブコント」
ですね。
中でも、2016年のキングオブコントが、個人的に記憶に残っています。
キングオブコント
優勝したのは、「ライス」というコンビ。
キングオブコントは採点制ですので、前述の審査員が得点を付けます。
もちろん、ライスも含めて、それぞれの芸人のネタはとても面白かった。
ですが、今回伝えたいのは、演者の芸人の方ではありません。
演者と審査員
審査員の、コメントの方です。
各芸人がネタを披露した後、得点を発表する前に、審査員がコメントをします。
その中で、「ななまがり」という芸人に対しての、松本人志さんのコメントが印象に残りました。
審査コメント
ななまがりさんのネタは、良くも悪くも、普通におもしろいというものでした。
それに対して、松本人志さんは、
- 「もうひとまがり欲しかったな〜」
- 「裏切りが足り無かった」
といった、コメントをしたのです。
お笑いに限らない
個人的には、「厳しいコメントだな〜」と思いました。
ですが、「確かに、その通りかもしれない」とも思ったのです。
そして、「これは、お笑いに限ったことではない」と自らを戒めました。
裏切りのないものは、退屈
お笑いに限らず、
- 予定調和なもの
- 裏切りの無いもの
- 次の展開が簡単に予想できてしまうもの
これらは、一般的に、退屈です。
- 映画しかり
- 小説しかり
- 漫画しかり
- …etc
(「あえて予想させる」という技術もあるのでしょうが、話がブレるので取り上げません。)
ブログしかり、メルマガしかり…
実は、そのまま
- ブログ記事しかり
- メルマガ文章しかり
- ホームページしかり
- …etc
なのです。
退屈を回避する
我々スモールビジネスが発信する情報も、
- 予定調和なもの
- 裏切りの無いもの
- 次の展開が簡単に予想できてしまうもの
になっていないか、確認する必要があります。
なぜなら、これらは一般的に、退屈だからです。
情報を届けるためには、退屈は回避しないといけません。
ただでさえ、たくさんの情報があるのに…
今の世の中は、情報があふれています。
ユーザーは、わざわざ退屈な情報に時間を割いてくれません。
どれだけ情報の発信量を増やしても、肝心の中身が、退屈。
そうなると、ユーザーは、なかなか振り向いてはくれないということです。
世知辛い
世知辛いですね。
でもきっと、あなたもそうしているはずです。
じゃあ、どうすれば良いのでしょうか?
そのヒントが、松本人志さんのコメントなのです。
工夫をすること
つまり、
- ひとまがり加える
- 予想を裏切る
ということです。
これからの時代は、「情報そのもの自体」の価値は、どんどんと下がっていくと言われています。
そんな時代に、何の工夫もせずに、ただ「情報そのもの」だけを伝えていても、仕方ありません。
形式的と実質的な工夫
情報に、付加価値を付ける1つの手段として、
- マンガ形式にする
- ビジュアル化する
- 会話調にする
などの「形式的な工夫」もあります。
ですが、なかなか取り組めない場合も少なくないでしょう。
それならば、「実質的な工夫」をしていきましょう。
気になったメッセージ
ひとまがり加えて、予想を裏切っていくのです。
- 「節税した方が、損をします!」
- 「口下手の方が、講師に向いています!」
- 「臆病な人こそ、起業で成功します!」
ザッと最近、我々が気になったメッセージをあげてみました。
予想を裏切る
いずれも、
- ひとまがり加える
- 予想を裏切る
という条件を満たしています。
我々スモールビジネスは、退屈を回避して、ななまがりな情報を発信していきましょう。
書籍を参考にしてみても、良いかもしれませんね。
編集後記
- ひとまがり加える
- 予想を裏切る
そのためには、そもそも相手が抱えているであろう
- 予想
- 先入観
- 常識
を考えておく必要があります。
これらが分からなければ、裏切ることはできません。
まずは、裏切る前に、
- 予想
- 先入観
- 常識
のリストを作っておくことをおすすめします。