三枝 匡さんの著書「V字回復の経営」。
経営者であれば、一度は読んだことがあるかもしれませんね。
ざっくり要約すると、
- 凄腕コンサルタントが、
- 業績不振の会社を、
- 2年で立て直す
というストーリーです。
ストーリーの中にヒントが満載
立て直してく過程の中に、業績不調の会社で、
- 起こり得るパターン
- 危うい傾向
などが示唆されて、勉強になります。
ストーリーなので、難しい話でも、スッと頭に入ってきます。
ちなみに、三枝 匡さんの著作は、他にもあります。
かなり勉強になるので、一読をおすすめします。
「創って、作って、売る」
作品の中で、印象的なフレーズがあります。
「創って、作って、売る」
物語の中に出てくるコンサルタントが、商売のサイクルの基本として掲げていました。
このサイクルをどれだけ早く回せるか、が業績アップの鍵だと。
「創って、作って、売る」とは?
それぞれの意味は、下記。
- 創って:企画や商品自体のアイディア立案
- 作って:商品・サービス自体の制作
- 売る:顧客に届ける営業行為
三枝さん曰く、成績の好調な企業は、この循環が速い、ということ。
開発から販売までのスピード
「商品開発から販売まで、一気通貫して行う」
確かに、これができれば、会社の業績が安定するでしょう。
商品開発に3年も5年も費やしていたら…。
いわんや、スモールビジネスなら、ゲームオーバーでしょう。
「ワークショップを開催しよう」
我々このは屋も、同じような経験をしました。
ワークショップの企画を、考えていたときです。
今では、すっかり定着したワークショップ。
ところが当時は、「何をテーマにすれば良いか」分かりませんでした。
お客さんは、何が欲しい?
自分たちの頭で、いくら考えても…
「お客さんが、どんなものが欲しいか」
については、単たる仮説でした。
ここでは、まだ、「創って」の段階ですね。
大枠を「創る」
前述したように、会社の業績を上げるには、
「創って、作って、売る」
のサイクルを、いかに早く効率的に回すかが、ポイント。
そのためには、「創って」の段階から、戦いの火蓋は切られています。
となれば…
できるだけ「創って」の段階で、正解に近いアイディアを練っておきたいもの。
メルマガを活用
そのために活用したのが、メールマガジンです。
「創って」の部分を、会社だけでやるのではなく、メルマガ読者と共に行う。
実は、この方が合理的です。
生の声を聞けますからね。
商品開発のツールとしてのメルマガ
- 「今度ワークショップを開催するのことになりました。」
- 「何か、習得したいテーマありますか?」
- 「WordPress/ランディングページ/フェイスブック広告…」
- 「何かご希望のテーマがあれば教えてください」
このように、メルマガ読者に直接聞いてしまいます。
回答を受けて、考える
そうすれば、一定数の方は答えてくれます。
そして、回答をまとめていきます。
そうすると、「何が求められいているか」の答えが見えます。
こうして、ワークショップが出来上がったのです。
生の意見を聞くは、商売の基本
我が物顔で説明してますが、至極当たり前の取り組みですよね(笑)。
現場の声=商品・サービス開発のヒント。
当たり前です。
意見を参考に、「作る」
「創る」で構想が決まったら、実際に「作る」に移ります。
実際に、ワークショップの本編のコンテンツを作り込んでいく。
メルマガ読者の意見をふんだんに取り入れ、資料を用意します。
これで、「作る」の下ごしらえもできました。
サクッと、「売る」
そして、最後。「売る」に移ります。
売るために必要なのが、ランディングページです。
商品を作り終わったら、それをランディングページで告知します。
誰に売る?
通常であれば、このランディングページを、どうやって宣伝しようか迷いますよね。
「広告を出すしかないか…」と考えるのが、普通の流れ。
でも大丈夫。その商品を欲しい人が身近にいるんです。
そうです。
欲しい人が、そこにいる
メルマガでアンケートに答えてくれた読者の方に、まずは告知します。
メルマガ読者の方も、自分の悩みを解決できるとなれば、迷わず購入するでしょう。
さらに、
「自分のリクエストに答えてくれた!」
ということで、参加意識も高まります。
メルマガの効用
メルマガを使うと得られる効用は、
- 本当に求められている商品、サービスが分かる
- 一緒に商品を作っていける
- 売りやすい
ということになります。
接触のツールという使い方以外にも、メルマガは活用できる。
ぜひ、「商品開発」という側面から、メルマガを使ってみましょう。
編集後記
商品やサービスが売れるために大切なことは、
「本当に欲しい人に売る」
ことです。
メルマガでアンケートを行えば、それが実現します。
商品をお客さんと共に創る、「共創」を行っていけるといいですね。