「今日のメルマガは15分で書けました」?仕事柄、様々なメルマガを購読しているが、たまに驚くようなことを書いているものがある。
先日、あるウェブ集客コンサルタントからメルマガが届いた。そこには「今回のメルマガは15分で書けました。」と書いてあったのだ。「よくもまぁ、堂々と言えるな~」と思ってしまった。個人的には、そんなこと、声を大にしてエラそうにする部分ではないと思っている。
なぜなら、読者の私としては、15分でテキトーに書いたであろう文章より、5時間くらいかけて一生懸命書いた文章のほうが読みたいからだ。もちろん、それくらいの時間を掛けてほしいと言ってるわけではない。ただ、テキトーなものは提供してほしくない。
もし仮に15分で書いたとしても、それをエラそうに自慢してほしくないということである。できれば、伏せておいて欲しい。本来、メルマガは「内容」が大切なのであって、書いた「時間」は一切関係ないだろう。
ではなぜ、ある業界ではメルマガを短い時間で書いたことを自慢する人が後を絶たないのだろうか?
5時間かけたって全然いい
「手段が目的になっているから」。この一言に尽きるだろう。メルマガは「内容」が大切なのにも関わらず、「時間」を取り上げて声高に主張する。
ここからわかるのは、「メルマガを配信する」という手段が、目的化してしまっているということだ。マーケティングのお勉強のし過ぎだろう。メルマガというのは、お客さんと接する手段であって、決して配信すること自体が目的ではない。
そのことを理解していれば、大切なお客さんに向かって、「今日のメルマガは15分で書きました。」なんておよそ言えないのではないか。彼はウェブ集客コンサルタントだから、おそらくクライアントがメルマガに時間をかけ過ぎてしまうので、「15分でも書けますよ」と伝えているのだろう。
ただ、だとしても反対じゃないだろうか。「メルマガを15分で書けました。」なんて言われると、まるで「時間を掛けてはいけない」みたいだ。メルマガに慣れていない人は、15分で書けましたとか言われてしまうと、「長い時間をかけてはいけないのか」と考えてしまうだろう。
- せっかく、メルマガに取り組んでみたのに5時間もかかってしまった…
- やっぱり、自分にはメルマガを書く才能が無いのかな…
- ウェブから集客するのなんて、ウチには難しいのかもしれない…
となってしまったら本末転倒だ。要するに、簡単さのアピールのつもりが、相手を苦しめるものとなってしまっているわけである。
大丈夫。極端な話、メルマガは5時間かけてもいいのだ。そのくらいの価値がある。ウチのメルマガだって、5時間かかるときがある。でも、私たちはそれでOKだと判断している。
メルマガは大切なお客さんと、最前線で接するメディアだからだ。他の業務より圧倒的に優先順位が高い。「書き上げる時間」というこちら都合のモノではなく、「内容そのもの」というお客さん目線のモノの方がよっぽど大切なのは言うまでもない。
メルマガを書くのに、時間がかかってしまったとしても全然大丈夫だ。あなたもぜひ、素敵なメルマガを配信し続けてほしい。
編集後記
「メルマガを短い時間で書けない」という声をよくもらうので、ウチの意見を伝えさせて頂いた。
参考になれば幸いだ。繰り返しになるが、メルマガを書くのに、時間がかかってしまったとしても全然大丈夫だ。
あなたもぜひ、素敵なメルマガを配信し続けてほしい。