「プレゼンかよ〜」
大学4年生の夏、私はとある企業に内定を貰っていました。
入社日に近づいてくると、企業研修が始まります。
私の参加した企業研修の課題は、
「5人チームを作り、新規ビジネスを立ち上げ、プレゼンせよ」
というものでした。
そんな無茶な…
当時は、大学生。
ビジネスを考えた経験は、皆無。
「ビジネスを考えるなんて、そんな無茶な〜」と考えていました。
企業の大勢の役員の前で、プレゼンをするなんて…
ゆとり時代を生き抜いた私ら世代からすれば、拷問でした。
プレゼン当日
ベンチャー気質で燃え上がる学生は、目がギラギラ、意気軒昂と取り組みます。
私たちのチームも、まがりなりにも、それらしい案を作ることができました。
大勢の前で話すことは、当然不慣れ。
緊張で空回り
当日は、頭が真っ白になり、その瞬間の記憶はありません。
今思うと、
「空回りして、よくわからないことを言っていたな」
と斬鬼の念があります。
結果発表!
結果として、なんと、私のチームは準優勝に終わりました。
そして、栄えある1位は…ドゥルルル
「どうせ、あのギラギラしたチームだろう」
私は、1位のチームの予想はできていました。
ところが、予想はハズレ。
意外な優勝チーム
1位のチームは、意外なチームでした。
優勝したチームのプレゼンターは、ギラギラとは真反対。
おとなしく淡々とプレゼンをこなす、どちらかと言えば普通の学生でした。
なぜ、その学生のチームが1位になれたのか。
鍵は、圧倒的な「わかりやすさ」
もうとにかく、わかりやすいんです。
のべつ幕なしに話すわけでなく、ゆっくりとした口調。
決して派手ではありませんが、簡潔明瞭。
1位のプレゼンターが使ったテクニック
なぜ、ここまでわかりやすいのか。
その秘密は、プレゼンの型にありました。
彼(プレゼンター)は、『ゴールデンサークル』を使っていたのです。
これは、TEDでも有名な、サイモン・シネック氏による概念です。
![](https://pi.tedcdn.com/r/pl.tedcdn.com/social/ted-logo-fb.png?v=wAff13s?)
ゴールデンサークル
プレゼンを学んだ方であれば、ゴールデンサークルは聞いたことがあるでしょう。
TED関連の動画や書籍に触れたことがあれば、
「あーはいはい、あの有名なね〜」
という反応のはず。
詳しくは、書籍を参考にしてみても良いかもしれません。
「何を、どのように」が通常
この、ゴールデンサークル。
プレゼン業界では、王道の手法なんですね。
通常、アイディアを述べる際には、
- 何をするか
- どのようにやるか
という順番で、伝える場合が多いでしょう。
「なぜ・どうして」を重要視
ゴールデンサークルでは
- どうしてそれをやるのか
- どのようにやるのか
- 何をするか
というステップでアイディアを伝えます。
「どうしてそれをやるのか」という部分。
ここに、理念やビジョンが組み込めるので、より伝わりやすいんですね。
スティーブ・ジョブズも利用した
プレゼンの名手スティーブ・ジョブズも、ゴールデンサークルの使い手です。
- どうしてそれをやるのか
- どのようにやるのか
- 何をするか
このフォーマットは、それだけ考えられた枠組みなんですね。
わかりやすいコンテンツ作り
わかりやすく、自分のアイディア伝える能力は強い武器になります。
我々スモールビジネスでも、同じです。
- ブログ
- ランディングページ
- メルマガ
- セミナー
- YouTube
- …etc
日々、情報発信をする中で、「わかりやすさ」は重要な要素になります。
ゴールデン・サークルを使う
例として、セミナーを題材にしましょう。
例えば、『ランディングページに関するセミナー』を開催するとします。
セミナーの資料や内容さえ用意できれば、セミナーは開催できます。
とは言え、内容とスライド資料を用意するのが、骨が折れるんですよね…
セミナーに当てはめる
でも大丈夫です。ゴールデンサークルに当てはめてみましょう。
- Why
- How
- What
まずは、簡単にそれぞれで使えることを、まとめます。
Why
この部分では、
「なぜランディングページが重要か」を伝えます。
ランディングページの必要性を、徹底的に教育します。
How
ここでは、「どのようにランディングページを作るか」を伝えます。
- 用意する手順
- 使うべきツール
- ツールの導入方
などが、主なコンテンツになるでしょう。
What
最後に、What。
ここでは、「具体的に何を書けばいいのか」を伝えます。
ランディングページなら、コピーライティングを使えるのが自然でしょう。
と、こんな感じで大枠ができあがります。
あとは、簡単です。これに肉付けをしていけばいいんですね。
このやり方で、ほとんどのコンテンツは体系化できます。
まずは、3つのパートに分けて、そこから1つずつ深掘りしていきましょう。
番外編
セミナーコンテンツを作る番外編として、、、
- Why
- How
- What
の順番を、少しカスタマイズする方法もあります。
HowとWhatの順番を替えてみましょう。
WhatとHowを入れ替えてもOK
- Why
- What
- How
うん。セミナーの場合、これでもわかりやすそうですね。
- なぜやるのか
- そのために何をするのか
- そして具体的にどのようにやるのか
という流れです。
こちらも参考にしてみて下さい。
編集後記
わかりやすいだけで、信頼されます。
情報が乱立する時代なだけに、「簡潔さ」重視したいですね。
- Why
- How
- What
ゴールデンサークルを、情報発信に活用していきましょう。
![](https://konohaya.com/wp-content/uploads/2021/05/hanauta15-640x335.jpg)