クリック率や単価の相場や平均,目安より見るべき指標

「無料でブロードバンド体験できます!」

ソフトバンクがADSL事業に参入したとき、サービス普及のためにモデム等のスターターキットを街中で配布した。(このとき、パラソルをさしながらおこなったので「パラソル部隊」と呼ばれた)

当時、他のADSLサービス提供者は『初期費用:約3万円、月額:約6,000円』の金額設定だったのに対して、ソフトバンクの提供する「ヤフーBB」は、『初期費用:0円、月額:2,830円』。あまりにも、オファーが違いすぎる。

結果、サービスを開始する3ヶ月前には予約の申込みが殺到した。もう15年以上前になる。このソフトバンクの販促方法は大企業に限らず、我々のようなスモールビジネスも実践できる。いわゆる「FREE戦略」だ。

まずは、無料でモデムやその他を提供することで見込客になってもらって、その後の利用料や別の商品・サービスを買ってもらうことで売上を立てる。その売上で十分に、最初の販促費用を回収することができるというわけだ。

もちろん、この戦略というのは「母数を確保できる」といった側面があるが、実は本当のメリットはそれだけじゃない。

「興味がある人を集めることができる」。これこそ、ソフトバンクの販促方法にしても、その他の取り組みにしても、FREE戦略で最も大切なポイントになる。

広告費を抑える秘訣はクリック率UPじゃない

「魅力的な広告文や画像を使って、クリック率をアップさせよう」

リスティング広告やフェイスブック広告を運用していると、クリック率やクリック単価が気になると思う。リスティング広告であれば、「品質スコア」、フェイスブック広告であれば、「関連度スコア」に結びついてくるからだ。

でも誤解をおそれずにいえば、クリック率、クリック単価、表示回数。これらの数字は広告運用において大して重要じゃない。当たり前の話だが、それらよりも大切なのは「成約(コンバージョン)数」。もっといえば「1成約あたりの単価」だ。

この単価がビジネスモデル上「費用<売上」となっているのであれば良い。言うまでもないが、どれだけクリック率が高くて、クリック単価が安くても、成約がないんだったら何の意味もない。広告はクリックさせるためではなく、成約させるために出稿しているのだ。

この大前提を確認した上で、どうすれば成約数を上げることができるのか?そのヒントこそが、ソフトバンクの販促方法なりFREE戦略になる。

この戦略の本質というのは、「興味がある人を集めることができる」ということだった。営業活動において、興味のある人に案内することほど楽なことはない。説得する必要がないから、ただ案内をすればいい。

ウェブ広告も同じことだ。興味のある人に集まってもらえばいい。そうすれば、説得する必要もなくなる。広告の分野でもFREE戦略の考え方はとても大切なのだ。

その視点からいうと、クリック率が高いというのは、むしろ広告費を高騰させてしまう可能性がある。興味のない人まで集まってしまうからだ。

何となく「運用してる感」があるから、ついついクリック率やクリック単価に目が行きがちだが、それらは所詮サブ指標だ。成約に至るまでの過程に過ぎない。

大切なのは「成約(コンバージョン)数」。もっといえば「1成約あたりの単価」だ。広告を出稿・運用する際には、すべてを成約という目的から考えていこう。

編集後記

実のところ、クリック率や単価の相場や平均、目安なんて一切関係ない。

大切なのは「成約(コンバージョン)数」。「1成約あたりの単価」だ。

1成約1,500円が目標で、1成約あたり1,500円で取れているんだったら、クリック単価は10円でも500円でも1,500円でもいい。

クリックのために広告を出しているんじゃない。成約のために広告を出しているのだ。

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