フリー戦略の、話をしましょう。
フリー戦略とは、「無料」を、有効活用する戦略です。
たとえば、スモールビジネスでいうと、
- まずは、無料で資料やPDFを提供することで見込客になってもらう
- その後の、本申込みや商品・サービスの購入で売上を立てる
- その売上で十分に、最初の販促費用を回収することができる
というものです。
フリー戦略のメリット
もちろん、この戦略というのは、「母数を確保できる」といった側面があります。
ですが、実は本当のメリットは、それだけではありません。
「興味のある人を、集めることができる」
これこそ、スモールビジネスにとって、フリー戦略で最も大切なポイントになります。
ネット広告の具体例
ネット広告を例に取ると、分かりやすいでしょう。
Google広告や、Facebook広告を運用している。
そうすると、クリック率や、クリック単価が気になると思います。
- Google広告であれば、「品質スコア」
- Facebook広告であれば、「関連度スコア」
などに、結び付いてきますからね。
クリックより重要なのは…
でも誤解を恐れずに言えば、
- クリック率
- クリック単価
- 表示回数
これらの数字は、広告運用において、大して重要ではありません。
「費用<売上」
当たり前の話ですが、それらよりも大切なのは「成約数(コンバージョン)」。
あるいは、「1成約あたりの単価」です。
この単価が、「費用<売上」となっているのであれば、良いのです。
成約が無ければ、すべて意味無し
言うまでもありませんが、どれだけ、
- クリック率が、高くても
- クリック単価が、安くても
- 表示回数が、あっても
成約が無いのだったら、何の意味もありません。
最も大切なことは、最も大切なものを、最も大切にすること
広告はクリックさせるためではなく、成約を獲得するために出稿しているからです。
- 最も大切なことは
- 最も大切なものを
- 最も大切にすること
です。
この大前提を確認した上で、どうすれば成約数を上げることができるのか?
楽な営業とは、興味のある人に案内すること
そのヒントこそが、無料資料なりPDFなりの、フリー戦略になります。
この戦略の本質というのは、「興味がある人を、集めることができる」ということでした。
営業活動において、興味のある人に案内することほど、楽なことはありません。
説得する必要が、無いからです。
説得せずに、ただ案内すれば良い
ただ、案内をすれば良いのです。
ネット広告も、同じです。
興味のある人に、集まってもらえば良いのです。
そうすれば、説得する必要もなくなります。
フリー戦略の考え方が大切
広告の分野でも、フリー戦略の考え方は、大切なのです。
というか、広告の分野こそ、ですね。
その視点から見ると、データの見方や考え方が変わります。
クリック率が高い=良いではない?
たとえば、クリック率。
クリック率が高いというのは、むしろ広告費を高騰させてしまう可能性があります。
なぜなら、興味の無い人まで集まってしまうからです。
クリックは、サブ指標
クリック率や、クリック単価をみる。
そうすると、何となく「運用してる感」があります。
でも、忘れてはいけません。
それらは、所詮サブ指標です。
成約に至るまでの、過程に過ぎません。
成約こそ、メイン指標
大切なのは、
- 成約数
- コンバージョン
- 1成約あたりの単価
です。
「成約」という目的から考える
広告を出稿・運用する際には、フリー戦略を活用する。
そして、すべてを「成約」という目的から、考えていきましょう。
書籍を参考にしてみても、良いかもしれませんね。
編集後記
実のところ、クリック率や単価の、
- 相場
- 平均
- 目安
なんて、あまり関係ありません。
大切なのは、
- 成約数
- コンバージョン
- 1成約あたりの単価
です。
1成約1,500円が目標で、1成約あたり1,500円で取れている。
だったら別に、クリック単価は、
- 10円でも、
- 500円でも、
- 1,500円でも、
良いのです。
クリックのために、広告を出しているわけではありません。
成約を獲得するために、広告を出しています。
広告を出稿・運用する際には、フリー戦略を活用する。
そして、すべてを「成約」という目的から、考えていきましょう。