ただ単純に、コピーライティングのテンプレートを知っている。
それだけでは、成果の出るランディングページを作ることはできません。
たとえば、AIDMAのAは、アテンション。
つまり、「注目を引く」という意味です。
言葉の意味は、分かりますね。
ですが、肝心の「どうやって注目を引けば良いか?」は、分かりません。
ランディングページの具体的なつくり方
つまり、コピーライティングのテンプレートを知っている。
それだけでは、成果の出るランディングページを作ることはできないのです。
「具体的に、何を書けば良いのか」が、分からなければ。
では、どうすれば良いのでしょうか?
そんなあなたのために今回、「ランディングページの具体的なつくり方」を解説します。
さっそく、見ていきましょう。
ランディングページの概要構成(マクロ7)
成果の出るランディングページの構成には、大きく7つの要素があります。
- ヘッドコピー
- ボディコピー
- プロフィール
- 商品・サービス紹介
- オファー
- リスクヘッジ
- 追伸
の、7つの要素です。
ランディングページの詳細構成(ミクロ15)
7つの要素の中には、さらに細かい要素があります。
- ヘッドコピー
- ヘッダー
- ボディコピー
- 共感
- 先入観
- 反論
- 反論の説明
- プロフィール
- 商品・サービス紹介
- 商品紹介
- ベネフィットリスト
- 商品を提供する理由
- オファー
- 価格の案内
- 保証の案内
- 特典
- リスクヘッジ
- 絞り込み
- よくある質問
- 追伸
合計すると、15個の要素です。
それぞれの要素について、詳細の解説をする前に1点だけ。
色々なランディングページ構成テンプレート
ちまたには、様々なランディングページの構成テンプレートがあります。
テンプレートを解説してくれている記事やサイトも、たくさんあります。
- その中から、どれを選べば良いのか?
- どの構成が、最も成果が出るのか?
- 今回の記事は、何が違うのか?
気になるのではないでしょうか。
違いは、1点だけ
結論からいうと、どの構成でも一定の成果が出るでしょう。
我々もこの記事を作成するにあたって、いろいろな記事を確認しました。
どれも、良質な内容を書いてくれています。
その上で、あえて違いを上げるとすれば、1点だけです。
穴埋めテンプレート付きの「具体性」
「具体性」
今回の記事では、避けてしまいがちな、具体性をトコトン意識しました。
それぞれの要素において、【穴埋めテンプレート】まで、のせてあります。
対象は、「スモールビジネス」です。
ですので、どんな人でも使えるというわけではないかもしれません。
地に足のついたランディングページ
ですがその分、スモールビジネスであれば、有効に活用することができるでしょう。
このは屋が実際に制作して、広告出稿までしているランディングページ。
派手ではないけれど、地に足のついたランディングページ。
そのキャプチャー画像と共に、解説していきます。
1. ヘッドコピー
まずは、ヘッドコピーです。
ヘッドコピーの役割は、「注目してもらう」ことです。
【1】ヘッダー
ヘッダーでは、大きく3つの要素があります。
- ターゲット
- キャッチコピー
- サブコピー
です。
ターゲットに、注目してもらう。
そのためには、
- 「どうして〜〜なのか?」
- 「〜〜する方法」
といったキャッチコピーが、有効となります。
穴埋めテンプレート
それぞれ以下に、穴埋めテンプレート(以下同様)があります。
参考にしてみてください。
【穴埋めテンプレート】
- 「ターゲットの方へ」
- 「どうして~~することができるのか?」
- 「~~して~~する方法」
2. ボディコピー
つづいて、ボディコピーです。
ボディコピーは、ヘッドコピーで「注目」してくれたユーザー。
そのユーザーに、「興味を持ってもらう」パートになります。
【2】共感
【共感】パートでは、ユーザーに「自分に関係のある話だ」と思ってもらう。
それを、目的とします。
人は自分に関係のない話であれば、「興味」を示さないからです。
ユーザーの、「悩みや問題」を問いかける。
そうすることで、自分事として受け取ってもらうことができます。
「悩みや問題」は、最低でも3つくらいはあげるようにしてみてください。
【穴埋めテンプレート】
- 「こんなことでお悩みではありませんか?」
- 悩み・問題1
- 悩み・問題2
- 悩み・問題3
【3】先入観
【先入観】のパートでは、ユーザーが「悩みや問題」を解決する。
そのときに、真っ先に思い浮かべる解決策の選択肢を列挙します。
次のパート、【反論】への布石となります。
これも、最低でも3つくらいはあげてみてください。
【穴埋めテンプレート】
- 先入観1
- 先入観2
- 先入観3
- でも、実は、、、
【4】反論&【5】反論の説明
【反論】と【反論の説明】パートでは、【先入観】パートを反論します。
現代は、情報の量が膨大です。
そんな中、「ふつうのコト」を伝える。
それでは、ユーザーに「興味」を持ってもらうことは、できません。
ですから、興味を持ってもらえるような、情報を伝える必要があります。
新しい情報なんて提供できない?
とはいっても、「ウチは新しい情報なんて提供できない…」
と難しく考える必要はありません。
ユーザーが興味を持つ情報。
それは、決してあなたの同業やライバル会社との比較ではありません。
むしろ、ユーザーにとっては、専門家同士の違いなんてよくわかりません。
そんな「小さいところ」には、興味がないのです。
自分にしか興味がない
それよりもユーザーが興味があるのは、自分のことです。
人は誰しも「自分」に一番興味を持っています。
ですから、ユーザーがあらかじめ抱いている【先入観】。
それを【反論】して、その理由を【説明】してあげる。
そうすることで、あなたのメッセージに「興味」を持ってくれます。
【穴埋めテンプレート】
- 「【先入観】ではなく【反論】が大切なのです」
- 【反論の説明】
3. プロフィール
この段階で、プロフィールの紹介です。
プロフィールの役割は、ボディコピーから商品・サービスの案内への橋渡しです。
【6】プロフィール
はじめてページを訪れたユーザー。
そんな人は、提供者のプロフィールなど興味がありません。
ですから、ページの一番最初にプロフィールが書かれてあっても読みません。
それよりも先に、「お、おもしろそうだな」と思ってもらう必要があります。
ヘッドコピーで「注目」して、ボディコピーで「興味」を持った。
そこまでは、読み進めてくれているわけです。
プロフィールのタイミング
ですから、少なからず「おもしろそうだな」と思ってくれています。
この段階ではじめて、プロフィールを紹介します。
「で、一体どこの誰なの?」
と思うタイミングで、プロフィールを紹介するということですね。
【穴埋めテンプレート】
- 申し遅れました。
- ◯◯と申します。
- これまで~~という実績を残してきました。
- なぜ、そのような実績を残すことができたのでしょうか?
- それは〜〜のおかげなのです。
- 今回この〜〜を活用する【商品・サービス】を提供することにしました。
4. 商品・サービス紹介
いよいよ、商品・サービス紹介パートです。
【7】商品紹介
ユーザーは、ここまで伝えたメッセージで興味を持ってくれています。
あとは、余計なことを伝える必要はありません。
シンプルに商品・サービスを案内しましょう。
【穴埋めテンプレート】
- 【商品・サービス】の内容を紹介
【8】ベネフィットリスト
ベネフィットとは、「ユーザーが、手にする未来」のことです。
メリットと比較すると、わかりやすいでしょう。
たとえば、
- 「体重が減る」は、メリット
- 「パートナーが喜ぶ」が、ベネフィット
です。
ユーザーは、「商品・サービス」の案内をみた。
それだけでは、「自分にどう役に立つのか?」がわかりません。
ベネフィットを提示してあげる
というよりも、その部分をユーザー任せにしてはいけません。
ユーザーが、自分でベネフィットを感じ取ってもらう。
それを待つのではなく、こちらからきちんと伝えてあげましょう。
あくまでも、ユーザー視点に立つこと。
そして、「未来を先回りして提示してあげる」ことを意識してください。
【穴埋めテンプレート】
- 「この【商品・サービス】であなたは手に入れるメリット」
- ベネフィット1
- ベネフィット2
- ベネフィット3
【9】商品を提供する理由
現代は、「モノ余り」の時代です。
そんな時代に、単純に「モノ」を売る。
それでは、買ってくれることはありません。
特に我々のような、スモールビジネスの場合はそうです。
「モノ」以外を売ることが、一つの突破口となります。
なぜその商品・サービスを提供するのか?
商品・サービスの案内をした。
その後は、「なぜその商品・サービスを提供するのか」を伝えましょう。
提供者の、「想いや理念」を知る。
そうすることで、ユーザーは「モノ」以外に焦点を当ててくれます。
【穴埋めテンプレート】
- 「なぜ今回【商品・サービス】を提供することにしたのか?」
- これまで~~という方をたくさん見てきました。
- その一方で~~という方を見てきました。
- 違いは~~だけです。
- 今回の【商品・サービス 】では◯◯を提供します。
- もしかすると~~という悪いことがあるかもしれません。
- それでも、【商品・サービス】を提供することにしました。
- なぜなら、「想い・理念」があるからです。
5. オファー
商品・サービスの案内をした後は、オファーパートになります。
オファーとは、「提案条件」のことです。
【10】価格の案内
【価格の案内】パートでは、価格を提示するだけではありません。
「なぜ、その価格設定なのか?」を説明します。
「価格の安さ」で勝負する、大企業ならいざ知らず。
我々のようなスモールビジネスは、価格では勝負できません。
大衆向けのメジャー商品は、「およその価格」の相場があります。
ですので、価格設定の説明は必要ありません。
「価値」がわからなければ、「価格」で判断する
ですが、マイナー商品の場合は、価格設定の説明がなければいけません。
なぜなら、説明しなければ、「価値」が分からないからです。
「価値」がわからなければ、「価格」で判断するしかありません。
「価格」と「価格設定の理由」を説明する。
そうすることで、きちんと「価値」をわかってもらいましょう。
【穴埋めテンプレート】
- 今回の【商品・サービス】~~ではなく、~~です。
- 「購入後のメリット」を考えれば、~~円でも決して高くないでしょう。
- ですが、~~円でご提供したいと思います。
- それでも本当に役に立つかわからない。
- そんな方のために返金保証をご用意しました。
【11】保証の案内
「価格」と「価格設定の理由」を説明して、「価値」をわかってくれた。
そうだとしても、やはり不安は残るものです。
一昔前に比べれば、ネットでの商品購入やサービス申し込みが一般的になりました。
とはいえ、対面と比べると、相談したりすることができません。
不安を取り除いてあげる
特にはじめて買う商品やサービスであれば、なおさら不安が残ります。
そのユーザーの不安を取り除いてあげるために、「保証」を付けてあげましょう。
「品質に自信のある商品・サービスだから保証なんて必要ない!」
と感じるかもしれませんが、ならば、なおのこと保証を付けましょう。
案内自体を考え直す?
自信があれば、保証を付けること自体に何の抵抗もないはずです。
「返金の連絡が来るかもしれない…」
など、少しでも不安が残る。
であれば、案内自体を考え直した方が良いでしょう。
【穴埋めテンプレート】
- どれだけこの【商品・サービス】に「メリット」があるとはいえ
- あなたにはまだ不安があるかもしれません。
- でも、返金保証制度があるのでご安心してください。
- もし【商品・サービス】に満足しなかった場合。
- どんな理由でも●●日以内であれば、料金を返金いたします。
- 安心してお試しください。
【12】特典
【特典】パートでは、商品・サービスに付随する特典を紹介します。
特典を付ける理由は、
- 商品・サービスをより有効活用できるようにするため
- 「特典書い」を期待するため
といった側面があります。
ですが、一番の理由は上記ではありません。
「申し込みする理由・言い訳」のプレゼント
「申し込みする理由・言い訳」のプレゼント。
これが、特典を付ける本当の理由です。
ユーザーの、意思決定の後押しをしてあげられる。
そんな特典を付けることを、意識してください。
【穴埋めテンプレート】
- 特典1
- 特典2
- 特典3
6. リスクヘッジ
オファーパートの次は、リスクヘッジパートになります。
「リスク」とは提供者からみたリスクだけでなく、ユーザー側のリスクも含みます。
【13】絞り込み
ここまでの文章を通して、商品・サービスやその他の条件を伝えました。
とはいえ、提供者の意図が、すべてユーザーに伝わったわけではありません。
必ず、理解の相違点があります。
理解の相違点
【絞り込み】パートでは、その相違点を解消します。
提供できるものと、提供できないものをきちんと伝える。
そうすることで、不要なクレームや過剰な約束(オーバープロミス)を避けましょう。
【穴埋めテンプレート】
- 自信を持っておすすめする【商品・サービス】ですが
- 1つだけお伝えしておかなければならないことがあります。
- あなたがもし、~~するなら
- ユーザーの誤った理解1
- ユーザーの誤った理解2
- ユーザーの誤った理解3
- というようなことがお望みでしたら、この【商品・サービス】は見当違いです。
- 上記の方は、この【商品・サービス】では、ご対応が難しいと思いますので他にご依頼ください。
- でも、もし、お望みが
- 提供者の正しい意図1
- 提供者の正しい意図2
- 提供者の正しい意図3
- でよろしければ、この【商品・サービス】はきっと気に入って頂けます。
【14】よくある質問
【よくある質問】パートでは、ユーザーの抱える不安を最後にまとめて解消します。
直接、会話をすることのできないランディングページ。
そこでは、ユーザーの質問にあらかじめ答えてあげることが重要です。
既存のお客さんから頂いた質問や、想定されるであろう質問に答えてあげましょう。
典型的な質問内容を以下にあげておきますので、参考にしてみてください。
【穴埋めテンプレート】
- 支払い方法
- 申し込み方法
- 初心者
- 提供形態
- サポート
- 必要なもの
7. 追伸
いよいよ、最後の追伸パートです。
【15】追伸
【追伸】パートでは、ここまで伝えた内容のまとめをしましょう。
ランディングページで最もよく見られる部分。
それは、ファーストビューのヘッダー部分になります。
ですが、次によく見られる部分が追伸なのです。
もう一度、上まで戻ってもらう
一気に、最後までスクロールする方が多いからです。
ですから、追伸を読んでも内容がわかるようにしておきましょう。
理想は、いきなり追伸を読んだユーザー。
その人が、もう一度上にスクロールして本文を読んでくれるようになることです。
【穴埋めテンプレート】
- まとめ
書籍
書籍を参考にしてみても、良いかもしれませんね。
編集後記
今回の記事では、
- ランディングページ構成の全体像
- 各要素の解説
- 穴埋めテンプレート
をご紹介させて頂きました。
すべての方に、活用できる内容ではない部分もあるかもしれません。
ですが、本質的には同じことです。
- 注目してもらう
- 興味を持ってもらう
- 納得してもらう
- 不安を取り除いてあげる
そして、お申し込みをしてもらう。
上記の流れ自体は、すべてのランディングページにおいて共通です。
ぜひ、今回の記事を参考にランディングページを作ってみてください。