ウサイン・ボルト。
誰もが知る、世界最速の男ですね。
陸上好き、スポーツ好き、いや、もはや誰でもその名を知っていることでしょう。
彼の走りは、何度見ても、圧巻です。
なんであんなに速い?
それにしても、なんでボルトはあそこまで速いのでしょうか。
- 才能
- 努力
- 体格
- …etc
様々な要因はあるでしょう。
体格で言うと、ボルトは196cmあります。
その他の選手に比べ、体格には恵まれています。
むしろ、体格は弊害?
でも実は…
瞬発力の求められる短距離走では、体格は弊害にもなるのです。
ほとんどの選手の平均身長は、180cmと言われています。
彼らに比べると、大型のボルトは体格的に不利らしいのです。
それでも、あの速さは、凄まじいですよね。
実は、持病も抱えていた
さらに、ボルトは「脊椎側湾症」という持病を抱えています。
「脊椎側湾症」とは、背骨がS字に曲がってしまう病気。
体の発達とともに、体に影響が出てしまうのです。
この持病が原因で、以前のボルトは速く走れなかったそうです。
でも、金メダルの嵐
ところが、強い。
金メダル連発、3冠達成…。
伝説を残し、全世界にその名を轟かせました。
なぜそんな事ができたのか?
その答えは、ボルトの対応力にあります。
強さの秘密は、対応力
自分の弱点を活かし、ハンディキャップを克服したのです。
体を左右に揺らしながら、体勢を整える。
ボルトは、独自の走り方を身につけました。
よく見ると、ボルトの走り方は特徴的ですよね。
弱みを強みに転換
ボルトは、
- 体格が不利→他の選手より大きな1歩
- 脊椎側湾症→体を左右に揺らし、揺れと走りを連動させる
というように、克服したのです。
不利な部分すら、活かす
ボルトは、例え自分に不利な部分があっても、
- その特徴を活かした走り方を模索して、
- その走りができる体の仕組みを作り上げる
という努力を行ったのです。
自分の特徴を活かす。
これは、商売でも大切な考え方になります。
特徴を活かし、それを強みに見せる
自社の特徴をうまく利用して、競合と差別化をする。
これができれば、商売は有利に行うことができます。
ターゲットとなるお客さんに対して、
- 他とどう違うのか
- 自社の商品・サービスを受けると、どう嬉しいのか
といった部分を明確にしなければ、売ることは容易ではありません。
独自性を出す
商品は、
- 「何を買うか」ではなく
- 「誰から買うか」
がポイント。
そのためには、きちんと独自性を出す必要があります。
独自性を出すために必要なことは、まず自分の「負」を受け入れるということです。
自分を卑下するのではなく、できないことを認める。
弱みを強みに転換できないか
これを機会に、自分が弱みだと思っていることを洗い出してみましょう。
その弱みは、強みを見つける足がかりになります。
私たちの生徒さんも、それを実践しています。
あるコンサルタントの事例
私たちのお客さんで、コンサルタントの方がいます。
その方は、家庭の事情があり、業務すべてをオンラインで行う必要がありました。
※いまや、オンラインは当たり前ですが
本当は、交流会やセミナー等のオフラインで営業したい。
でもできない。葛藤があったそうです。
強みにしてしまえ
ところが、ある時から考えが変わります。
「オンラインしかできないのなら、それを強みにしてしまえ」
となったのです。
不利な点を、むしろ、独自のウリにしたんです。
むしろ、オンラインのがよくない?
オンラインのほうが、
- 場所に縛られない
- 交通費もかからない
- 録画も残せる
- …etc
オンラインならではの強みを考え、それをセールスポイントにしました。
すると、うまくいき始めたのです。
自分都合でいい
自分の商売は、自分のものです。
自分がやりたいようにやればいのです。
例え弱みでも、「むしろ、このほうがいい」と開き直る。
そうすると、不思議なことに、アイディアが生まれたりします。
弱みは、強み
弱みが、まるで強みのように、堂々としていればいいのです。
ボルトは、弱点を克服し金メダルを獲得した。
商売も同じです。
自社の弱みを強みに変えて、商売を行っていきましょう。
自社の強みを考えるには、書籍を活用しても良いかもしれませんね。
編集後記
どんな優れた商品・サービスでも、結局は「誰から買いたいか」に尽きます。
モノよりも、ヒト。
モノでの差別化は難しいかもしれませんが、ヒトであれば比較的簡単にできます。
「負」を認めることで、自分らしさへと繋がります。
「むしろ、このほうがいい」と考えましょう。