ウェブから集客をするために、覚えておくべきことがあります。
それは、「本性を発揮させる」ということ。
ブログ、メルマガ、ランディングページ…。
手法には、それぞれ個性があります。(得手不得手があります)
手法本来の価値や意義を理解してはじめて、成果につながるのです。
江戸時代の商人
- 飯は上白米にして、粥にして食べる
- 味噌汁を作り、それに粗末な惣菜を加えて、一食とする
- 米のとぎ汁はネズミにやる
こんな生活を送っていたのは、江戸時代の商人、石田梅岩。
質素な生活ですよね。
経営者の模範
石田梅岩は、多くの経営者に模範とされることが多い人物です。
冒頭に書いた通り、彼は倹約という精神を重視しています。
一般的に倹約というと、
「お金を極力使わずに節約する」
という意味合いが強いですよね。
倹約の定義
しかし、石田梅岩の説く倹約というのは、
” 物の本性を正しく発揮させること ”
といったものでした。
本来の用途がある
つまり、どういうことか。
物にはただ一つの目的のためにあるわけではなく、いくつかの本来の用途があるということです。
梅岩はそれを、自らの生活で実践していました。
お米のとぎ汁をネズミの飲水に
お米のとぎ汁も、本来であればそのまま捨ててしまいますよね。
しかし、梅岩は違います。
次の用途として、ネズミの命をつなぐ水として使用するのです。
古いお米をお粥に
お米も、古くなったら廃棄してしまいますよね。
しかし、梅岩は違います。
お粥にして食べることで、お米の本性を発揮させています。
普段何気なくやっている倹約
私の普段の生活で言えば、スーパーの買い物袋を家に持って帰ってきて、ゴミ袋として使います。
私の祖母は、余った大根の葉っぱの部分を、漬物にして食していました。
よく考えてみると、物の本来の用途は結構あるんですよね。
倹約は、いたづらに出費を抑えることではない
- 真の倹約は、いたづらに出費を抑えることではなく、
- 事物の本性を理解して、
- それに最もふさわしい場所や用途を考えること
石田梅岩は、このようなことを言っています。
適材適所で使うことが、倹約
倹約は、お金の支出を減らすことではない。
物を適材適所で使い、いくつかの用途を考える。
ということなんですね。
これは、スモールビジネスのウェブ集客でも参考になる話です。
特に、広告を使う際に考えるべきでしょう。
広告を使うことは実は倹約
「広告を使いましょう」と言うと、
「お金をかけて集客するのは、こわい…」
と二の足を踏んでしまう方を多く見てきました。
結局、赤字がこわいだけ
しかし、考えてみください。
広告にかけた費用よりも、売上が上回っていればどうでしょう。
これは、成功ですよね。
多くの人は、広告を使って、収支が合わず赤字になるのがこわいのです。
はじめから黒字とわかっていたら?
赤字を防げるのであれば、ドンドン広告を使うはずです。
お金をかけた方が当然、お客様は集まりますからね。
はなから黒字と知っていれば、途端に広告に対しての印象は変わるでしょう。
Facebook広告はおすすめ
広告の中でも、Facebook広告は費用対効果が高く、おすすめです。
今まで広告をやったことがないのでれば、Facebook広告から始めてみましょう。
戦略的にFacebook広告を運用していけば、集客をすることは意外と簡単ですよ。
(参考:フェイスブック広告の設定から配信までの10の手順を公開)
でも、広告の本性は理解しましょう
とは言え、湯水のように広告費を使えということではありません。
しっかりと収支設計ができているのに、広告を使わないのは勿体ないですよ、ということです。
広告の本性をしっかり理解して活用すれば、それは商売の中でも倹約と言えます。
さらに、広告の用途を理解する
さらに、もう1つ重要な考え方があります。
倹約は、支出を減らすことではなく、物を適材適所で使い、用途を考えること。
広告の用途について、考える必要があります。
「それは、もちろん商品を売るためだよ」
と考える方も多いと思います。
しかし、それだけではありません。
広告の2つの用途
広告の用途は・・・
- 商品を販売する
- 見込み客の情報を集める
の2つになります。
リスト化(名簿化)する
商品を売れば、もちろん収益は上がります。
しかし、すぐに商品を購入してくれるお客さんばかりではありません。
そこで、少し興味のある人、そのうち購入を検討している人も相手にしていく必要があります。
その層の人たちをリスト化(名簿化)するのです。
名簿があれば、テストできる
リスト化して、メールアドレスがあれば定期的に接触できます。
この見込み客の母数のほうが、はるかに多いのも事実です。
そして、見込み客が増えると、テストができます。
テストすれば、失敗確率は下げられる
試しにオファーを投げかけてみて、反応を伺うことができます。
事前にテストをしておけば、商品・サービスが売れる確率を上げることができます。
広告を考える際には、石田梅岩式の考え方で、用途を再考してみてください。
編集後記
質素倹約。
言葉だけ捉えると、我慢や忍耐といった、ネガティブなイメージですよね。
ところが、本質的にはそんな安直なものではないんです。
本来の用途を理解して、ウェブ集客の各種ツールや手法を使ってください。