ローカルLLMを試すために、私たちは、
- LM Studio
- Ollama公式GUIアプリ
の両方を使ってみました。
どちらも、自分のパソコンの中で、AIモデルを動かすためのツールです。
実際に触ってみると、同じ役割のツールとは言い切れませんでした。
- モデルを探して、比較したいときに向く使い方。
- まず、ローカルLLMを動かしてみたいときに向く使い方。
それぞれに、違いがありました。
今回は、LM StudioとOllama公式GUIアプリを実際に使ってみた結果をもとに、初心者にはどちらが向いているのかを整理します。
結論:最初に試すならOllama公式GUIアプリ、モデル比較ならLM Studio
最初に結論です。
ローカルLLMを初めて試すなら、今回の私たちの環境では、Ollama公式GUIアプリの方が入りやすく感じました。
- アプリを起動し、
- モデルを探し、
- ダウンロードして、
そのまま、会話を試せたからです。
一方で、複数のモデルを比べたり、モデルごとの違いをじっくり見たりするなら、LM Studioにも良さがありました。
ただし、大切な注意点があります。
今回、
- LM Studioは、Parallels Desktop上のWindowsで、動かしました。
- Ollama公式GUIアプリは、Mac上で、直接動かしました。
つまり、同じパソコン上で、同じ条件で比べたわけではありません。
ですので、「どちらが速いか」を単純に比べる記事ではありません。
今回は、使い始めやすさや、実験のしやすさという視点で整理します。
今回の実践環境
| 項目 | LM Studio | Ollama公式GUIアプリ |
|---|---|---|
| 動かした場所 | Parallels Desktop上のWindows | Mac上で直接動作 |
| 主な目的 | 複数モデルの比較 | ローカルLLMを実際に使う |
| 試したモデル | Gemma、Qwen、DeepSeek、Ministralなど | Gemma4、Qwen3 4B、Qwen3.6など |
| 比較しやすかったこと | モデルごとの特徴 | Mac上での導入と使い心地 |
この違いがあるため、処理速度については、今回の比較対象にしません。
- Windows上のLM Studio
- Mac上のOllama公式GUIアプリ
では、AIモデル以外の条件も違うからです。
LM Studioは「モデルを試す実験室」に近かった
LM Studioを使ってみて感じたのは、モデルを比べるための場所としての良さです。
- Gemma
- Qwen
- DeepSeek
- Ministral
いくつかのモデルを入れ、同じような質問をしてみると、出力の違いがよく見えました。
たとえば、
- 記事構成を考えさせる。
- このは屋を短く説明させる。
- 文章を分かりやすく編集させる。
同じ依頼でも、モデルによって返ってくる内容は、かなり変わります。
- 構成を作るのが得意なモデル
- 日本語が少し不自然なモデル
- 考える時間は長いが、文章が必ずしも良くならないモデル
こうした違いを知るには、LM Studioは、役立ちました。
ただし、Intel Macでは、LM Studioを使うことはできませんでした。
Parallels DesktopでWindowsを動かし、その中で試しています。(かなり強引な方法ですが…。)
そのため、初心者が気軽に始めるには、少し回り道になるかもしれません。
Ollama公式GUIアプリは「まず動かす」までが分かりやすかった
Ollama公式GUIアプリは、Mac上で直接動かせました。
- アプリを開く。
- モデルを探す。
- ダウンロードする。
- 会話を始める。
この流れが、比較的分かりやすかったです。
以前は、Ollamaというと、ターミナルでコマンドを入力する印象がありました。
ですが、今回試したOllama公式GUIアプリでは、画面上でモデルを探し、会話まで進められました。
ローカルLLMを初めて試す人にとっては、この違いは大きいでしょう。
難しい設定を理解する前に、まずAIモデルがどのように動くのかを体験できるからです。
特に、Gemma4を試したときは、文章の整理やショート動画案のたたき台づくりなど、実務に近い作業も試せました。
初心者にとっての違い
ここまでを、初心者目線で整理すると次のようになります。
| 見たいこと | 向いていそうなツール |
|---|---|
| まずローカルLLMを触ってみたい | Ollama公式GUIアプリ |
| 複数モデルを試したい | LM Studio |
| モデルごとの違いを研究したい | LM Studio |
| 文章づくりの下書きに使えるモデルを探したい | Ollama公式GUIアプリとGemma4 |
| AIの仕組みを深く理解したい | LM StudioとOllama公式GUIアプリの両方 |
どちらか一方が、優れているというわけではありません。
何をしたいかで、選び方が変わります。
モデル選びでは、Ollama公式GUIアプリのGemma4が印象に残った
今回、Ollama公式GUIアプリで試した中では、Gemma4が最も実務に近い印象でした。
- 文章を整理する。
- 記事の内容を複数の切り口に分ける。
- ショート動画の企画案を出す。
こうした作業では、下書き担当として使える可能性がありました。
もちろん、そのまま公開できる文章ではありません。
- AIらしい、整いすぎた表現もあります。
- 元文章にない内容を、加えることもあります。
ただ、条件を具体的に伝えると、出力はかなり改善しました。
一方、Qwen3 4Bは、構成案や短いアイデア出しには使える場面がありました。
ですが、「鼻歌まじりの商売」のような言葉を、表面的に受け取る場面もありました。
キーワードを出せることと、その背景にある考え方を理解することは別です。
この違いは、実際に試してみないと分かりませんでした。
ツール比較よりも、仕事との相性を見る
LM StudioとOllama公式GUIアプリを比べるとき、機能の数だけを比べても、あまり意味がありません。
大切なのは、自分の仕事で何をしたいかです。
私たちの場合は、「自分専用のAI編集者」として使えるかを見ています。
- 記事の構成を考える。
- 文章を整理する。
- ショート動画やメルマガへ展開する。
- …etc
そのため、単にモデルが動くかではなく、仕事のたたき台を作れるかを見ました。
この視点で考えると、Ollama公式GUIアプリは、まず実務テストを始める場所として使いやすかったです。
LM Studioは、モデルごとの違いを学ぶ場所として役立ちました。
最初からローカルLLMを選ばなくても良い
ここまでローカルLLMを試してきましたが、すべての人に最初からおすすめするわけではありません。
文章づくりやリサーチをすぐ始めたいなら、
- ChatGPT
- Gemini
- Claude
といったクラウドAIの方が、始めやすいです。
私たちも、最初の選択肢としては、Hermes DesktopとGoogle AI Studioの組み合わせをおすすめしています。
ローカルLLMは、その次の選択肢です。
- AIモデルを自分のパソコンで動かしてみたい。
- クラウドAI以外の選択肢も持ちたい。
- 複数モデルを比べてみたい。
そう思ったときに、LM StudioやOllama公式GUIアプリを試してみると良いと思います。
まとめ
- 今回の環境では、Ollama公式GUIアプリはローカルLLMを始める入口として分かりやすかったです
- LM Studioは、複数モデルを試し、特徴を比べる実験環境として役立ちました
- LM StudioとOllama公式GUIアプリは動かした環境が違うため、速度は単純比較できません
- まずローカルLLMを触るなら、Ollama公式GUIアプリから始める方法が分かりやすそうです
- モデルを比較したいなら、LM Studioにも良さがあります
- ツール選びよりも、自分の仕事で何を試したいかを決めることが大切です
今回の実践を通して、ローカルLLMは「どちらが一番良いか?」を決めるものではないと感じました。
自分の仕事に合う道具を、小さく試しながら選ぶ。
それが、AI時代のDIY(自作)に近い使い方だと思います。
次回は、ローカルLLMを試した結果を踏まえ、「私たちのお客さんにローカルLLMをおすすめできるのか?」を整理します。
モデル選びよりプロンプトが大事?Gemma4で実際に比較してみた

Gemma4とQwen3 4B、どっちが実務向き?Ollama公式GUIアプリで比較してみた

Ollama公式GUIアプリを使ってみた。初心者でもローカルLLMは動かせるのか?

Intel MacでLM Studioは使えるのか?Parallels Desktopで実際に試してみた



