「最近、仕事の調子どう?もうかってる?」
あなたも、聞かれることが多いのではないだろうか。
スモールビジネスオーナーなら、よく聞かれる質問である。
- 実家に、帰省したとき
- 旧友と、再会したとき
- 親族が、集合したとき
ことあるごとに、聞かれる。
そんなとき、あなたは、なんと答えているだろうか。
ボチボチでんな〜
- テッパンの、「ボチボチでんな〜」だろうか。
- あるいは、「トントンですね〜」だろうか。
- それとも、「カツカツですよ〜」だろうか。
私も、創業当時から、よく聞かれた。
「最近、仕事の調子どう?もうかってる?」
ボチボチ・トントン・カツカツ
いつもなら、
- 「ボチボチ」
- 「トントン」
- 「カツカツ」
の中から、気分によって、答えをチョイスする。
ところが、そのときは、いつもと異なる返答をしてしまった。
「ヒマですね〜」
やっちまった!
魔が差した。
「ヒマですね〜」
だって?
何を血迷っている。
おとなしく、
- 「ボチボチ」
- 「トントン」
- 「カツカツ」
していれば、良かったものを。
色気を出したな。
もうかっているのが、バレるだろう。
「やっちまった!こいつぁ、たかられるぞ〜」
肝を冷やした。
思わぬ返答
ところがどっこい。
相手の返答は、思わぬものだった。
「じゃあ、もっと頑張らないと!」
- ・・・?
- ・・・?
- ・・・?
へ???
じゃあ、もっと頑張らないと???
理解ができなかった。
あなたが私と同じ立場だったら、どう感じただろうか。
頑張って、ヒマになるように仕事してきたんだけど?
てっきり、
- 「お〜」
- 「いいですね〜」
- 「うらやましいですね〜」
などと、不本意ながら、言われてしまうものかと思っていた。
私が相手の立場だったら、そうするからだ。
「ヒマ」<「忙しい」?
- 「最近、仕事の調子どう?もうかってる?」
- 「ヒマですね〜」
- 「じゃあ、もっと頑張らないと!」
・・・。
なるほど。
「頑張って、忙しくしないと!」
彼にとっては、「ヒマ」より、「忙しい」の方が、価値が高いらしい。
- 毎日毎日、予定でいっぱい
- 明日もあさっても、やることたくさん
- スケジュール帳は、真っ黒
確かに、そういう考え方も、あるだろう。
「頑張って、ヒマにしないと!」
だが、我々にとっては、「忙しい」より、「ヒマ」の方が、価値が高い。
- 毎日毎日、ヒマ
- 明日もあさっても、やることがない
- スケジュール帳は、真っ白
だからこそ、やりたいときに、やりたいことを、できる。
予定でいっぱいだったら、そんな”ヒマ”もない。
ヒマは、尊い。
忙しい ≠ 選択的に忙しい
忙しくなりたいなら、引き続き、
- 毎日毎日、予定でいっぱい
- 明日もあさっても、やることたくさん
- スケジュール帳は、真っ黒
にしていればいいと思う。
でも、ヒマになりたい。
あるいは、選択的に、忙しくしたい。
のであれば、意識しておきたいことがある。
「消費型」と「積上型」
仕事には、「消費型」と「積上型」がある。
- 「消費型」とは、その名の通り、消費されるものである。
- 「積上型」とは、その名の通り、積み上がるものである。
- (どちらが良いとか、悪いとかは無い。)
かんたんに、見分けられる質問がある。
かんたんな質問
「それ、来年も同じように、やる必要ある?」
答えが、
- 「はい」なら、「消費型」
- 「いいえ」なら、「積上型」
である。
ヒマになるためには、「積上型」の仕事を意識しておきたい。
やればやるほど、積み上がる
たとえば、ブログ記事。
今日、記事を書いたら、来年に同じ記事を書く必要はない。
なぜなら、もう、あるからだ。
必要になったら、それを見ればいいし、見せればいい。
やればやるほど、積み上がっていく。
来年、同じことをやる必要は、ない。
「消費型」→「積上型」
「消費型」の仕事の中には、「積上型」にできるものもある。
取り組む際には、ひとつ自問自答しておきたい。
「積上型に、できないか?」
コレをはさむことで、「消費型」を、「積上型」にすることができる。
「積上型に、できないか?」
たとえば、顧客対応。
単にやり取りしていては、来年も同じことをやらないといけない。
つまり、「消費型」だ。
では、ひとつ自問自答してみよう。
「積上型に、できないか?」
現場の声
「今回のやり取り」を、ブログ記事化したとする。
そうしたら、もう同じやり取りをする必要はない。
次回は、そのブログ記事を見せればいい。
しかも、そのコンテンツは、「現場の声」である。
「キーワードツールで、ひねり出したもの」などではない。
一石二鳥とは
「積上型に、できないか?」
この自問自答をはさむことで、
- 「消費型」の仕事を、「積上型」にできる
- 情報発信の、「コンテンツネタ」になる
- しかも、そのコンテンツは、「現場の声」
一石二鳥とは、こういうときのためにある言葉ではないだろうか。
「積上型に、できないか?」
ひとつ自問自答を、はさもう。
(参考)「労働集約型から、知識集約型へ移行するキーワードは、「ノウハウ化」」