前回は、Ollama公式GUIアプリでGemma4を試しました。
文章の整理や、ショート動画の企画づくりでは、思った以上に使える場面がありました。
では、もう1つ、よく名前を聞くQwenはどうでしょうか?
今回は、Ollama公式GUIアプリでQwen3 4BとQwen3.6を試してみました。
見たいのは、ベンチマークの数字ではありません。
実務で使えるかどうか?です。
- 文章を整理できるか?
- 記事の構成を考えられるか?
- 私らしい考え方を理解できるか?
その結果を、実践記として、まとめます。
結論:Qwen3.6は構成力に可能性、Qwen3 4Bは軽さに可能性
最初に結論です。
今回の検証では、Qwen3.6は、記事構成や整理に可能性を感じました。
一方で、長い文章を出そうとしたとき、安定して最後まで出力されない場面もありました。
Qwen3 4Bは、比較的、軽く動きました。
ただし、私の言葉や考え方を、表面的に理解してしまう場面がありました。
特に、「鼻歌まじりの商売」という言葉の扱いには、課題が見えました。
つまり、今回の結果はこうです。
| モデル | 今回感じた特徴 |
|---|---|
| Qwen3.6 | 構成案や整理は良かったが、安定性に課題があった |
| Qwen3 4B | 比較的軽く動いたが、言葉の背景理解は浅めだった |
どちらも、完成原稿を、そのまま任せるモデルではありません。
まぁ、そんなモデルは、ありませんが。(私たちは、「AI:下書き・人間:完成」が推奨です。)
ただし、使い方を絞れば、手伝ってもらえる仕事はあります。
今回試した仕事
今回も、Gemma4と同じように、私たちの実務に近い仕事を頼みました。
- このは屋を短く紹介する
- 記事タイトルや構成案を考える
- 文章を分かりやすく整理する
- 私らしい文体に近づける
- 記事からショート動画の企画を作る
私たちは、単に情報を発信するだけではありません。
- DIYや内製化を、大切にしています。
- お客さんが、自分で商売を進められる状態をつくりたいと考えています。
- また、売上や数字だけを強くあおるのではなく、鼻歌まじりで続けられる商売を大切にしています。
こうした前提を、Qwenがどこまで理解できるかを見ました。
Qwen3.6は、構成案づくりで良さが出た
Qwen3.6では、記事の構成案を考えさせてみました。
すると、テーマを分解し、順番に並べる力は、比較的良く見えました。
たとえば、初心者向けの記事なら、次のような流れです。
- 最初に結論を伝える
- 読者が抱えやすい不安を出す
- 考え方を説明する
- 具体例を入れる
- 最初の一歩を整理する
こうした骨組みを考える作業では、使える場面がありそうです。
特に、記事をゼロから書く前の段階ですね。
- 「何から書けば良いか分からない…」
- 「見出しの順番が決まらない…」
そんなときに、たたき台を作る役割は、任せられそうです。
ただし、ここで問題もありました。
長い文章を出そうとしたとき、途中で止まったり、返答が安定しなかったりする場面がありました。
今回は、私たちのMac環境で、Ollama公式GUIアプリを動かした結果です。
今のところ、原因を特定・断定することはできません。
- モデルの大きさ
- パソコンの性能
- 設定…etc
複数の要因が、関係している可能性があります。
少なくとも、今回の環境では、長文作成を毎回安心して任せられる状態ではありませんでした。
Qwen3 4Bは軽いが、言葉をそのまま受け取りやすい
Qwen3 4Bは、Qwen3.6よりも比較的、軽く動きました。
文章の整理や、短いアイデア出しでは、すぐに返答が返ってくる場面もありました。
ただし、内容を見ると、私たちの考え方を理解しているとは言いにくい結果でした。
特に分かりやすかったのが、「鼻歌まじりの商売」の扱いです。
私たちにとっての「鼻歌まじり」は、文字通り鼻歌を歌うことではありません。
無理を重ねず、自分たちらしく、商売を続けられる状態を表す言葉です。
ですが、Qwen3 4Bは、この言葉をそのまま、
- 「鼻歌を使った動画」
- 「鼻歌を入れた企画」
として扱う場面がありました。
たとえば、ショート動画案の中で、鼻歌を実際に歌う演出のような提案が出てきました。
これは、言葉を拾えてはいます。
ただ、その背景にある意味までは、十分に理解できていません。
こうしたことは、AIを使う上で、大切な確認ポイントです。
キーワードを出せることと、考え方を理解できることは別です。
文章編集でも、元にない情報が入りやすかった
また、Qwen3 4Bに、ランディングページの説明文を読みやすくしてもらいました。
元文章では、ランディングページを「ネット上のレジ」に例えていました。
この比喩自体は、理解できていたのですが、編集の途中で、元文章にない内容が追加される場面がありました。
- 短時間で作れるという断言
- 特定ツールを使えばすぐ完成するという説明
- 元にない具体的な数字
- 実際には確認していない使い方
- …etc
これは、Qwen3 4Bだけの問題とは限りません。
AI全般に、起こりやすいことです。
ただ、今回のQwen3 4Bでは、その傾向が比較的強く見えました。
やはり、AIの出力は、必ず確認が必要です。
Qwenは、何に使うと良さそうか
今回の検証では、Qwenを完成原稿づくりに使うのは、まだ難しいと感じました。
ただし、使えないわけではありません。
役割を絞れば、手伝ってもらえる作業があります。
| 使いやすそうな仕事 | 慎重に見たい仕事 |
|---|---|
| 記事構成のたたき台 | 私の文体への変換 |
| 見出し案の整理 | 完成原稿の執筆 |
| テーマの分解 | 固有の価値観を扱う文章 |
| 短いアイデア出し | 事実関係が重要な説明 |
| 複数案の発想 | そのまま公開する文章 |
Qwenは、
- 考えを広げるための、壁打ち相手として使う。
- 人間が書く前の、構成や切り口を考える役割にする。
現時点では、その使い方が合っていそうです。
Gemma4との違いは、文章の温度感に出た
前回試したGemma4と比べると、Qwenには違う特徴がありました。
- Gemma4は、少し整いすぎることはありますが、読者への説明や、文章の流れは比較的自然でした。
- Qwenは、構成を作ることはできますが、私らしい言葉の温度感や、比喩の意味を扱うところでは、課題が見えました。
どちらが、「絶対に上」という話ではありません。
ただ、今回の私の用途では、Gemma4の方が、文章編集の下書き担当として使いやすそうでした。
- Qwenは、構成や発想の補助として使う。
- Gemma4は、文章の整理や下書きに使う。
そんな役割分担が、現時点では自然です。
まとめ
- Qwen3.6は、記事構成や整理に可能性を感じました
- ただし、今回の環境では長文出力が安定しない場面がありました
- Qwen3 4Bは比較的軽く動きました
- 一方で、私らしい価値観や比喩の意味を表面的に理解する場面がありました
- 元文章にない内容を追加する傾向にも注意が必要です
- Qwenは完成原稿ではなく、構成案やアイデア出しの補助に向いていそうです
次回は、Gemma4とQwenを、実務目線で比べます。
- 文章編集
- 文体変換
- ショート動画の企画
同じ仕事を頼んだとき、どちらが、「自分専用のAI編集者」に近づけるのか?
実際の出力をもとに、整理していきます。
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