Ollama公式GUIアプリを使えば、Macの中でローカルLLMを動かせます。
ただ、動かせることと、仕事で使えることは別です。
私たちが知りたかったのは、ここでした。
- 「ローカルLLMは、私の文章づくりに使えるのか?」
そこで、Ollama公式GUIアプリでGemma4を試してみました。
- 文章を分かりやすく編集できるか?
- 私らしい文体に近づけられるか?
- 1本の記事から、ショート動画の企画を作れるか?
今回は、その実践結果を共有します。
結論:Gemma4は、下書き担当として十分に可能性がある
最初に結論です。
Ollama公式GUIアプリで試したGemma4は、ローカルLLMの中では、かなり実務に近いところまで使えそうでした。
特に、次の作業では可能性を感じました。
- 元文章を整理する
- 長い文章を読みやすくする
- 記事の要点を抜き出す
- ショート動画の切り口を考える
- 構成案のたたき台を作る
ただし、完成原稿を、そのまま公開できるほどではありません。
- 私らしい言葉の温度感。
- 言い切りすぎない表現。
- 読者に寄り添う距離感。
こうした部分は、まだ人間の編集が必要です。
つまりGemma4は、完成原稿を書くAIというより、編集者の下書きを手伝うAIです。(Gemmaに限りませんが。)
今回試した3つの仕事
今回、Gemma4には、私たちの実務に近い3つの仕事を頼みました。
| テスト内容 | 見たかったこと |
|---|---|
| 文章編集 | 元の意味を残しながら、読みやすくできるか? |
| 文体変換 | 私らしい文章に近づけられるか? |
| ショート動画化 | 1本の記事を複数の発信へ展開できるか? |
元にしたのは、ランディングページを「お店のレジ」に例えて説明する文章です。
私たち、このは屋が、ランディングページを説明するときに、よく使う表現です。
- ネット集客でお客さんを集めても、購入するページがなければ、商品を買っていただけません。
- だから、ランディングページは、ネット上のレジです。
この比喩を、Gemma4がどこまで理解できるかも見てみました。
最初の文章編集は、少しやりすぎだった
最初は、シンプルに「以下の文章を分かりやすくしてください」と頼みました。
するとGemma4は、文章を3パターンに分けて出してきました。
- Webサイト向け
- メールマガジン向け
- ブログ向け
文章自体は、ある程度読みやすくなっていました。
ランディングページを「レジ」として、説明する流れも理解していました。
ただ、こちらが頼んでいないことも多く追加されました。
- 売上を強く意識した表現
- 高額な外注費は不要という言い切り
- 初心者でも簡単に作れるという強い表現
- 元文章にない具体例
これは、AIにありがちな動きです。
「分かりやすく」という指示だけでは、AIは良かれと思って、説明や提案を足してしまいます。
ですが、このは屋の文章では、元の事実にないことを加えたくありません。
また、必要以上に不安をあおる表現も使いたくありません。
ここで、プロンプトの書き方を見直すことにしました。
条件を具体的にすると、Gemma4の出力が変わった
次は、条件を細かく指定しました。
たとえば、次のような条件です。
- 出力は1案だけ
- 元文章にない数字や事実を追加しない
- 過剰なテンションにしない
- 絵文字は使わない
- あおる表現は使わない
- 一文は短くする
- 初心者にも分かる文章にする
すると、出力は、かなり落ち着きました。
最初の結果よりも、元文章の意味を残そうとする姿勢が見えた感じです。
それに、「ランディングページは、ネット上のレジ」という中心の比喩も残っていました。
この結果から分かったのは、
- AIに何をしてほしいのか?
- 何をしてほしくないのか?
そこを具体的に伝えると、やはり、ローカルLLMの出力も変わるということです。
それでも、私の文体には、まだ届かない
条件を追加した結果、文章は、かなり読みやすくなりました。
ただし、私の文体そのものかと言われると、まだ違います。(当然ですが。)
Gemma4は、「文章を、きれいにまとめること」は、得意です。
ですが、元の文章にある細かな空気感を残すことは、難しいようです。
ショート動画の企画は、たたき台として使えた
次に、同じ記事をもとに、ショート動画の企画を10本考えてもらいました。
この検証では、Gemma4の良さが見えました。
- ランディングページを「レジ」と考える切り口
- LPがないと購入まで進みにくいという問題提起
- 昔はHTMLやCSSが必要だったという時代の変化
- ブログやホームページと同じように、LPも自分で作れるようになってきたという話
元記事の内容を、複数の切り口に分けることができていました。
もちろん、ショート動画の企画として、そのまま採用できるものばかりではありません。
- タイトルに、少し強い表現が入ることもあった。
- 演出が、派手すぎる案もあった。
ただ、撮影前の企画会議で使うたたき台としては、十分に役立ちそうです。
- 人間がゼロから10案を考える代わりに、Gemma4に20案出してもらう。
- そこから、使えるものを3案選び、整える。
こういった使い方なら、現実的です。
Gemma4に任せやすい仕事、任せにくい仕事
今回の実践から、Gemma4に頼みやすい仕事と、人間が担うべき仕事が見えてきました。
| 任せやすい仕事 | 人間が確認したい仕事 |
|---|---|
| 文章の整理 | 事実関係の確認 |
| 構成案づくり | 私らしい言葉の選択 |
| タイトル案の発想 | 読者との距離感の調整 |
| ショート動画の切り口出し | 約束して良い内容かの判断 |
| 下書きの作成 | 公開前の最終編集 |
AIに任せることは、丸投げではありません。
下準備を手伝ってもらうことです。
人間が時間を使うべきところに、より集中するための役割分担です。
現時点でのGemma4の評価
今回の検証結果を、あえて簡単にまとめると、こうなります。
| 項目 | 今回の評価 |
|---|---|
| 文章を整理する力 | 使える |
| 元の意味を残す力 | 条件を具体的にすれば使える |
| ショート動画の企画 | たたき台として使える |
| 完成原稿の作成 | そのまま公開は難しい |
私たちの現時点での結論は、こうです。
Ollama公式GUIアプリのGemma4は、ローカルLLMの中では、かなり実務に近いところまで来ています。
ただし、「自分専用のAI編集者」として使うには、まだ難しく、人間の編集が必要です。
- AIが下書きを作る。
- 人間が、事実と表現を確認する。
この役割分担が、いちばん無理がありません。
まとめ
- Ollama公式GUIアプリで試したGemma4は、文章整理や企画出しに使える可能性がありました
- 単純な指示では、元文章にない内容を加えやすい傾向がありました
- 条件を具体的にすると、出力は、かなり改善しました
- 私らしい文体を再現するには、まだ人間の編集が必要です
- ショート動画の企画は、たたき台として役立ちそうでした
- Gemma4は完成原稿を書くAIではなく、下書きを手伝うAIとして使うのが現実的です
次回は、Ollama公式GUIアプリでQwenも試します。
Gemma4と比べて、Qwen3 4BやQwen3.6はどうだったのか?
- 文章編集
- 文体変換
- ショート動画化
という同じ仕事を頼みながら、実務での違いを見ていきます。
Ollama公式GUIアプリを使ってみた。初心者でもローカルLLMは動かせるのか?

LM StudioでローカルLLMを試してみた。Gemma・Qwen・DeepSeek・Ministralは実務で使えるのか?




