「ソーシャルメディアをどうやって集客に活用すればいいですか?」
生徒さんから、頻繁にもらう質問です。
やってはいるけど、成果につながらない。
そんな方が、とても多いようです。
“SNS疲れ”を起こしてしまっている人も多いですよね。
やることは、情報発信
ソーシャルメディアと言っても、かなりの種類があります。
ですが、ソーシャルメディアの役割はシンプルです。
やることは、「情報発信」。
これだけです。
どんな情報を発信するか
「どんな情報をソーシャルメディアで発信するか」
これがわかれば、攻略の第一歩を踏み出せます。
ネット集客するためには、それぞれの手法の「役割」が重要です。
この役割が曖昧だと、無作為に「とりあえず使っている」状態になってしまいます。
これは、避けたい。
「プロセス」を見せる
では、ソーシャルメディアでは、どんな情報を発信すればいいのでしょうか。
それは、「プロセス」です。
結果、結論ではなく、「プロセス」を見せる。
これをわかりやすく説明するために、ある事例を交えてご説明します。
古畑任三郎
つい先日、ドラマ鑑賞をしていました。
三谷幸喜さんの名作『古畑任三郎』です。
田村正和さん演じる名刑事、古畑任三郎が、
巧妙な殺人事件を見事に暴いていく物語。
常識破りのサスペンス
当時のサスペンスドラマからしたら、古畑任三郎は常識破りだったそうです。
なぜか?
それは、「犯人が先に分かってしまうから」です。
古畑任三郎では、殺人の犯行現場から、物語はスタートします。
犯人が先にわかってしまう
通常のサスペンスドラマは、
- 犯人が最後の最後まで分からず、
- 最後にどんでん返し
こんな流れが、王道でしょう。
視聴者は、そこにスリルを感じながら、夢中になるわけです。
視聴者全員が、犯人を知っている
『火曜サスペンス』などは、私の祖母も夢中になって見ていました。
しかし、この古畑任三郎は真逆の発想です。
番組の冒頭で、「犯人が殺人を犯すシーン」が映されます。
視聴者全員、番組が始まった段階で、犯人を知っているわけです。
ヒットした理由
それでも、古畑任三郎は大ヒットを記録しました。
視聴者は、いったい何を楽しんでいたのでしょうか。
その答えは、ずばり、「プロセス」です。
- 犯人は分かっている
- 犯人は、証拠を残さない完全犯罪を試みる
そんな状況で、
「名探偵古畑任三郎がどのように事件を解決するのか」
ここです。
ここに、視聴者は、のめり込んでいったんですね。
結論を知った上で、プロセスを楽しむ
- 先に、結論を見せた上で
- プロセスを楽しんでもらう
こちら側は犯人を知っています。
その犯人と古畑さんとのやり取りに、ハラハラドキドキしてしまうわけです。
実は、これって商売でも同じことが言えませんか。
さぁ、名探偵のあなた、ぜひ考えてみてください。
「形のない商品」を売る商売
スモールビジネスオーナーが売っている商品は、多岐にわたります。
「アクセサリー」のような、形ある商品を売っている人。
一方で、「カウンセリング」のような無形商品を扱っている人。
無形商品の方が、原価や初期費用は少なくて済みます。
そうした理由もあって、最近では無形商品で起業する人が増えているようです。
無形商品の例
無形商品の例として、
- セミナー
- コンサルティング
- 顧問契約
- 施術
- カウンセリング
- コンテンツ販売
- 会員制、コミュニティ
- …etc
などが挙げられます。
「形のない商品」は売りにくい
形のない商品であれば、起業しやすい。
一方で…しっかりとした説明が必要になります。
形がない分、手にとって見たり、実際に試すことができません。
ですから多くの方は、セミナーなどの「説明の場」を用意するでしょう。
「説明の場」に参加してもらう
- セミナーに一度来てもらい
- そこで情報提供を行い
- セールスをする
あるいは、ランディングページでも同じことが言えます。
形のない商品は、何の変哲もないランディングページでは、なかなか売れません。
教育が必要な商品
つまり、形のない用品は、しっかりとした「教育」を行う必要があるわけです。
無理矢理売るのではなく、売れるべくして売る。
これができれば、売り込み臭を与えずに済みます。
しかし教育といっても、2つあるので、注意して行いましょう。
2つの教育
その2つとは、
- 商品を買わせる教育
- 商品を教える教育
になります。
商品を買わせる教育
商品を買わせる教育とは、コピーライティングのようなもの。
- 【問題点】を伝え
- 【解決策】を提示する
こうすることで、聞き手(読み手)に必要性を感じてもらう方法です。
コピーライティング界隈でも、長年言い伝えられている、鉄則ですよね。
ところが、このやり方だけでは、買ってもらうことは困難です。
問題解決だけでは、商品は売れない
理由は、シンプルです。
それは、「このやり方をしている人が多い」からです。
- 【問題点】を伝え
- 【解決策】を提示する
これは、セオリーなので、皆さん導入しています。
だから、差別化が難しいわけですね。
商品を教える教育
そこで欠かせないのが、「商品を教える」教育なんです。
これはどういうことか。
やり方は、簡単です。
商品が出来上がるまでの「過程」を見せるのです。
プロセス・過程を見せる重要性は、書籍でも解説されています。
参考にしてみても、良いかもしれませんね。
商品・サービスのプロセスを共有する
- 商品企画をしている様子
- 商品が途中まで完成している様子
- 商品が出来上がる瞬間
- 商品リリースの瞬間
- リリース後のお客様の反応
- …etc
これらを情報として、発信すればいいだけです。
ストーリーを共有
- 「結果としてこんな商品ができました」よりも
- 「こんなストーリーがあって、無事に商品ができました」
のほうが、愛着を持てます。
「プロセス」を見せるだけで、他の商品との違いを伝えられるのです。
プロセスを見せる=ソーシャルメディア
今回の話のキーポイントは、「プロセスを見せましょう」です。
これだけ覚えていただければ、十分です。
そして、プロセスを見せるのに最適なメディアが、
「ソーシャルメディア」
なんです。
間接的に情報発信
ソーシャルメディアの中では、ゴリゴリの売り込み行為は歓迎されません。
直接的ではなく、間接的に商品・サービスについてシェアしてみましょう。
ソーシャルメディアと言ってもたくさんが種類があります。
自分の見込み客が使用しているものを、使ってくださいね。
古畑任三郎よろしく、商品ができるまでのストーリーをお客さんに発信してみましょう。
編集後記
- 商品企画をしている様子
- 商品が途中まで完成している様子
- 商品が出来上がった瞬間
- 商品リリースの瞬間
を発信していくことで、お客様は自然とその商品に対して愛着が湧いてきます。
あたかも、「一緒に作り上げた”かのような思い」で商品を見てくれます。
商品のプロセスを見せていくことには、それだけの効果があるんですね。
ぜひソーシャルメディアを使って、
- 商品制作のプロセスや想いを
- 文字や画像、動画を用いて投稿し
- 商品リリースまでの予告を行う
といった発信をしてみましょう。
矢継ぎ早に出てくるノウハウに、付和雷同にならない。
自分に最適な、正しい使い方をしていきたいですね。