「ブログとメルマガの使い分けが、いまいちイメージ出来ません。」
サポートをしているお客さんから、このような質問をいただきました。
今回は、この質問に答える形で「ブログとメルマガの違い」について解説していきます。
ライブでのセットリストはファン向け
本題に入る前に、「音楽番組とライブではセットリストが違う理由」についてお話しますね。
この内容を読んでいる皆さんは、好きなバンド・アーティスト・アイドルのライブに行った経験はありますか?
私は、ロックバンド「GLAY」のライブに何度か足を運んだ経験があります。
ライブに行くと、ファンが好きな曲を中心にセットリスト(演奏する曲の一覧の事)が組まれています。
なので、ファンしか知らないような曲も演奏する訳です。
音楽番組は視聴者向けのセットリスト
一方で、テレビの音楽番組はどうでしょうか。
みんなが知っているような、そのバンドの有名曲を中心に演奏しますね。
例えば、GLAYであれば
- 新曲+HOWEVER
- 新曲+誘惑
- 新曲+Winter, again
- 新曲+グロリアス…etc
といったセットリストです。
新曲はシングルとして発売された曲を宣伝目的で演奏し、テレビの前の視聴者を置き去りにさせない為に有名曲も演奏するという訳です。
(もちろん、新曲だけ演奏のパターンもあります。)
音楽番組とライブではセットリストが違う理由
音楽番組とライブではセットリストが違う訳は、
- 音楽番組→ファン以外の人も視聴するから
- ライブ→完全にファンだけが演奏を聴きにくるから
ですね。
メディアや演奏する場所によってコンテンツ(セットリスト)を使い分けているからです。
ファン以外の視聴者がいるから、歌番組では有名曲を演奏します。
そうする事で、最新シングルの宣伝になるだけでなく、視聴者がバンド名を思い出してくれるきっかけとなります。
逆にライブでは、有名曲はもちろん、少しマイナーな曲を演奏した方がファンは楽しめる訳です。
ライブ自体が、ファンだけがいる空間だからですね。
ブログとメルマガの違い
ここから本題に入ります。
実は、ブログとメルマガの違いも、音楽番組とライブではセットリストが違う理由と似ています。
まず、ブログは、
- 既存客だけでなく、自分の商売を知らない人もアクセスしてくるメディア
- Googleの検索上で表示される(SEO対策する必要あり)
- 更新するほど積み上がるストック型のメディア
- セールスに適していないメディア
といった特徴があります。
一方、メルマガは、
- 自分の商売を知っている人、既存客向けに発信するメディア
- 相手のメールボックスにダイレクトに届けられる(配信解除されない限り)
- 配信されたら情報が流れてしまうフロー型のメディア
- セールスに適しているメディア
といった特徴があります。
メディアによって発信する内容が異なってくる
先程の特徴を、理解して情報を発信をしていきましょう。
肝は、不特定多数に見られるか、自分の商売に少しでも興味のある人に見られるかです。
すると発信する内容も少し異なってきます。
ブログの場合
ブログでは、本質的な話を解説してもあまり響かないです。
そもそも、検索エンジンを利用する層を考えると、検索する側の知識がそこまでないので、検索されづらいです。
検索ボリュームが極端に少ない内容ですね。
なので、初心者向けの手軽に実践できる内容やテクニック的な解説をします。
SNS・YouTubeも同じ
SNSに記事を投稿するにしても、初心者向けの内容の方がとっつきやすいです。
最近ではYouTubeが活気づいていますが、よくビジネス系YouTuberが、初心者向けて一般向けな内容を投稿していますよね?
ブログ・SNS・YouTubeは、不特定多数の人が閲覧するので、考え方は同じです。
なので、割合的に多い初心者層を狙った方がいい訳です。
どういう内容がいいか、わからない場合
ターゲットとなる人が、日頃疑問に思いそうなことを更新してみましょう。
本記事も「ブログとメルマガの使い分けが、いまいちイメージ出来ません。」というお客さんの問いから執筆してますよね?
上記のお客さんからの問いを記事化しようという内容は、以下の記事でも解説しています。
もしもイメージできないという方は、実際に検索してみて、他の人がどんな情報を発信しているのか、確認してみるイメージしやすいです。
メルマガの場合
メルマガでは、すでに自分の商売を知っている方が情報を見ます。
なので、配信停止をせずに購読し続けていれば、ある程度読者の知識がついてきます。
他にも
- ノウハウコレクターになるよりも、実践が大事ですよ
- 外注して放置するよりも、内製化ですよ
- SNS投稿などの部分的な実践よりも、導線設計ですよ
といった、メッセージ性のある内容を発信するのに向いています。
知識がついてきたり、自社のメッセージに共感してくれれば、自分の扱っている商品の必要性も理解してきます。
加えて、その発信している内容について、共感出来ない人は見ない、もしくは勝手に配信解除してくれます。
商品を買ってくれやすい環境が整う
つまり、商品(フロントエンド)を買ってくれやすい環境が除々に整っていくという事です。
加えて、メルマガでのセールスは、自分の商売を知っている方にダイレクトに届きます。
全く興味のない方には、構造上、届かないようになっています。
これは、余計な外野からの心ないコメントが比較的なくなります。
いわゆる、ネットでよく使われる炎上を防ぐ事が出来るんです。
炎上が防止できる
少し前のことですが、 とあるインフルエンサーの情報商材が炎上しました。
原因は、メルマガのようなメディアではなく、ブログ記事からセールスをしたからです。
正確に言うと更新したブログ記事を、SNSに投稿してセールスをしたのが原因で、不特定多数の方の目に止まったからです。
きっとメルマガでセールスしていれば、炎上しなかったでしょう。
先程も解説しましたが、メルマガを購読している方は、自分の商売に興味を持っているユーザーが大多数です。
メールなので、心ないコメントも限りなく少なくなります。
というよりも、そういったユーザーを購読解除するようにした方がいいです。
例えば、1ヶ月以上、メールを開封していないユーザーのメールアドレスは積極的に削除してしまうなどです。
最後にブログとメルマガを組み合わせよう
とはいえ、それぞれのメディアを更新していくのは、本業もあり中々現実的に出来る事ではないですよね。
そんな時は、コンテンツを使い回すのが効率的です。
メルマガを配信したら、ブログ記事化するといった形ですね。
メルマガはフロー型メディアなので、せっかく書いたコンテンツを無駄にしない為にも、ストック型のメディアであるブログ化しましょう。
ただ、それぞれの役割があるので、ブログ記事化する際に、タイトル・内容を
- ブログ → キーワードを意識したもの
- メルマガ → キーワードは意識しなくてもOK
といった感じで、それぞれのメディアで最適化する必要があります。
更新したブログをメルマガで案内も有り
逆にブログを新規で更新したら、メルマガで案内するといった形です。
SEOはとにかく時間がかかるので、1つの入り口として気長に待つようにしましょう。
更新したら、反応がわかりやすいメルマガ読者に見せるのが効率的ですよ。
ブログとメルマガ。
各コンテンツの特性を理解して活用しましょう。