「巨人・大鵬・卵焼」
昭和の流行語である。
- 野球の巨人
- 相撲の大鵬
- 料理の卵焼
子ども及び、大衆に人気なモノの代名詞とされた。
漂うかおり
この流行語を聞くと、昭和のかおりが漂って来ないだろうか。
どこからともなく。白黒の映像が、アタマに流れる。
(きっと、流行語とセットで映されるTV映像のせいだろう)
同時に、個人的に、想起されるものがある。
モテる男子
- 小学生:足速い子
- 中学生:ヤンキー
- 高校生:イケメン
学生の頃は、こんな男子がモテた。(今は、どうだか知らないが)
巨人・大鵬・卵焼を聞くと、そのときのことを思い出す。
特定の価値だけ、広く認める社会
要するに、「特定の価値だけ、広く認める社会」である。
- 野球には、巨人以外にも、良い球団がある
- 相撲には、大鵬以外にも、良い力士がいる
- 料理には、卵焼以外にも、良い食物がある
そもそも、野球・相撲・料理以外にも、良いものはある。
- 小学生には、足速い子以外にも、良い子がいる
- 中学生には、ヤンキー以外にも、良い子がいる
- 高校生には、イケメン以外にも、良い子がいる
言うまでもない。
子どもは、やりがち
子どもというのは、こういうことをやりがちだ。
要するに、「特定の価値だけ、広く認める社会」である。
大人になれば、わかってくる。
- 足速い子じゃなくても、
- ヤンキーじゃなくても、
- イケメンじゃなくても、
良い。
- 居心地がいい
- 趣味が合う
- 自然体でいれる
何気ないことにも、価値があるということを。
芸人・俳優・歌手
現代の「巨人・大鵬・卵焼」は、何だろうか。
個人的な見解では、「芸人・俳優・歌手」。
あるいは言い方を変えて、「タレント・役者・アーティスト」といったところか。
(スポーツ選手は、その人気に陰りが見えてきているような気がする)
あなたが考える、現代の「巨人・大鵬・卵焼」は、何だろうか。
特定のものだけ、価値があるわけじゃない
- 芸人は、芸ができるだけ
- 俳優は、演技できるだけ
- 歌手は、歌がうまいだけ
違うだろうか。
みんな、同等に価値がある
- ネイリストは、ネイルができる
- 整体師は、整体ができる
- パン屋さんは、パンを作れる
- コンサルタントは、コンサルティングができる
- カウンセラーは、カウンセリングができる
みんな、同等に価値がある。
違うだろうか。
他と比べて突出した価値がある?
- 芸ができる
- 演技できる
- 歌がうまい
に、他と比べて突出した価値があるとは、到底思えない。
みんな、同等に価値がある。
子どもは、「分かりやすいもの」が大好き
特定の価値だけ、広く認められる社会がヘンテコなのは、自明の理である。
子どもは、そういうことが分からない。
- ライオンが、一番強いと思っているし、
- サメが、一番怖いと思っているし、
- ティラノサウルスが、最強だと思っている
要するに、「分かりやすいもの」が大好きなのだ。
(だから、映画にもなる)
多種多様だから、おもしろい
大人になれば、気が付く。
- 世界は、そんなに単純じゃない
- 人生は、そんなに単純じゃない
- 多種多様だから、おもしろい
単純で、分かりやすいものばかりだったら、退屈でしょうがないだろう。
価値観が一様の社会なんて、息苦しくて仕方がない。
私だって、私の人生の主人公なのだ。
テレビが認める価値に、追従する必要はない
- 芸ができる
- 演技できる
- 歌がうまい
に、他と比べて突出した価値があるというのは、テレビ側の一意見に過ぎない。
我々が、それに追従する必要はない。
テレビがネットを、追従する時代になる
最近、有名な人たちのYouTubeチャンネルが、続々と開設されている。
これからは、テレビがネットを追従する時代になる。
(というか、すでになっている)
つまり、多種多様な価値が、認められるようになる時代ということだ。
そんな時代に、あなたは何をしたいだろうか。
多種多様な価値が、認められるようになる
- YouTubeに、動画を投稿するのもいい
- ブログに、記事を書いていくのもいい
- SNSに、写真を投稿していくのもいい
いずれも、誰でも簡単にできる。
もちろん、オンライン媒体に限る必要はない。
ニュースレター等の、オフライン媒体もいい。
肝心なのは、「発信していく」ということである。
多種多様な価値が、認められるようになる。
だとしても、発信していなければ、気付かれない。
何気ないことにも、価値がある
発信するといっても、気負う必要はない。
- 足速い子じゃなくても、
- ヤンキーじゃなくても、
- イケメンじゃなくても、
良い。
- 居心地がいい
- 趣味が合う
- 自然体でいれる
何気ないことにも、価値がある。
等身大でいい
うまい文章を書く必要や、よどみなく話す必要も無い。
自らの商売に関して、発信できることを等身大で伝えればいい。
- たとえば、ネイリストであれば、ネイルのやり方
- たとえば、整体師であれば、ストレッチのやり方
- たとえば、パン屋さんであれば、パンの焼き方
- …etc
自らの商売に関して、発信できることを等身大で伝えればいい。
誇りを持って、発信しよう
- 芸ができる
- 演技できる
- 歌がうまい
に、他と比べて突出した価値があるわけではない。
あなたの発信するものだって、同等の価値がある。
多種多様な価値が、認められるようになる時代。
なんでもいい。誇りを持って、発信しよう。
(参考)「商売人のネット情報発信の心得」