あなたはパソコン画面を、どれくらい見ることができるだろうか?
立ち上げ当初、ある70代の生徒さんから、こんな言葉を漏らされたことがある。
「いや〜、もう年でね。パソコン画面をあまり見れんのですよ。」
いわく、
- ネットから集客できるようになりたい
- とはいえ、なるべく費用をかけずにいきたい
- というか、できれば自分で、まかないたい
「でもパソコン画面は、見れない」という。
・・・
う〜ん。こいつぁ、困った。
パソコンは、70歳になると見れない?
「パソコンは、70歳になると見れなくなるのか…」
本気で、悩んだ。我々は、年齢問わずスモールビジネスオーナーの力になりたいのだ。
ネットから集客したいのであれば、現状、パソコンを使う必要がある。
「でもパソコン画面は、見れない」という。
ホームページを作るのにもパソコンは必要だし、ブログを更新するのにも必要だ。
ランディングページ、メールマガジン、ステップメール、その他しかりである。
(また、作り方や使い方を、オンライン学習するためにも必要になる)
他にも、ワードプレスや各種ウェブサービスの管理画面の操作にも必要になってくる。
ネット集客だけじゃない
それに、ネット集客だけじゃない。
DM、ニュースレター、チラシ、POP、パンフレット等を作るにも、パソコンは必要だ。
仮に(おすすめできないが)、これらをすべて、業者に丸投げするとしよう。
だとしても、問合せの電話番号などを、ネット検索する必要があるだろう。
昨今の状況をみると、メールやチャットのやり取りをするケースも多い。
「でもパソコン画面は、見れない」という。
お手上げ
お手上げか。
- 「パソコンが、スマホやタブレットに完全に置き換わる日を待つしかない」
- 「あるいは、ウェアラブル端末など、次世代デバイスの発展を期待しよう」
- 「いや、いっそのこと、ベーシックインカム制度の導入でも当てにしようか」
・・・
などと、ハイカラなフレーズを頭に思い浮かべて、もんもんとする日々を過ごしていた。
そんな折、祖母の三味線教室の友人であるご婦人に、パソコン操作を教える機会があった。
(操作自体は、大したものではなかったので、簡単に終わった)
せんべい片手に、お茶を飲みながら談笑していた時に、ご婦人に事の顛末を話したのだ。
すると、ご婦人が一喝。
「70の若造が何、つまらないことを言ってるんだい!」
- 「80のわたしが、パソコン画面を見れるのに、70の若造が見れないわけない。」
- 「じゃあ、テレビも見れないのかい?何時間も、つけっぱなしで見ているだろう。」
- 「そんなことを気にしちゃいけない。年齢は関係ないよ。そんな括りで見ちゃいけない。」
- 「80でも70でも60でも50でも、やる奴はやるし、やらない奴はやらないんだよ。」
- 「反対に言うと、何かの原因で本当にできない人は、30でも20でも10でもできないんだ。」
他にも色々と仰っていた。要するに、私に叱咤激励、発破をかけてくれたのだ。(ご婦人の優しさに感謝)
確かに、私の祖母も、よわい90を迎えるが、パソコン画面を見れるし、テレビも何時間も見ている。
なんなら、もっとモニターサイズの小さいスマートフォンを使って、私と小一時間、LINEでテレビ電話をしている。
読書をすることができない?
「読書をすることができない」という話と、よく似ていないだろうか。
本を読んでいると、眠くなってくる。だから、読めない。
(酒を飲まないと、なかなか眠りにつけない私からすると、健康的で、大変うらやましい睡眠導入剤である)
おそらく、読んでも読まなくても、なんとも無いから眠くなるのだろう。
だから、その場合は特に気に病むことなく、グッスリとおやすみになればいいと思う。
「なんでもかんでも、無闇に頑張ることが、絶対に正義」というわけではないからだ。
でも、
- 切羽詰まっている
- 危機感をたっぷりと感じている
- どうしても読まないといけない
にも関わらず、眠くなってしまうのだとしたら、悩みものだ。
そんなときは、どうしたらいいのだろうか?
小分けにしてみたら?
小分けにしてみたら、どうだろう。
読書をし始めて、何分くらいで眠くなるのか知らないが、仮に30分で眠くなるとしよう。
だとしたら、
- 30分読んだら、
- 休憩して、
- また読める時に30分読んだら、
いいんじゃないだろうか。
というか、
- 切羽詰まっている
- 危機感をたっぷりと感じている
- どうしても読まないといけない
という人が本を読む方法は、他にあるのだろうか?
パソコン操作も同じこと
パソコン操作も同じようにしてみては、いかがだろうか。
パソコン操作をしなくても、特に困らないなら、別にしなくてもいいと思う。
でも「ネットから集客したい」とか目的があるにも関わらず、操作できないのだとしたら、悩みものだ。
だから、ページを作るにしても、オンライン学習するにしても、小分けにしてみたら、どうだろう。
30分しか画面が見れないのなら、
- 30分操作したら、
- 休憩して、
- またできる時に30分操作したら、
いいんじゃないだろうか。
というか、他に方法はあるのだろうか?
最先端デバイスの開発や制度の導入は、頭の良い人たちに任せるしかない。
しがないスモールビジネスの我々が提案できるのは、ここまでである。
あなたは、何歳の若造?
あなたは、何歳の若造だろうか?
70の若造?60の若造?
それとも、50の若造?40の若造?
え?30の若造?20の若造?
なにも言うことはあるまい。
推して知るべし。