これまで個別の面談を通して、3,240人以上のスモールビジネスオーナーとの対話を、重ねてきました。(セミナーやワークショップの参加者を合わせれば、その数は、もっと多くなります。)
今回は、「5年経っても、うだつが上がらないスモールビジネス7つの特徴」を、ご紹介します。(※ぜひ、最低2回は、読み通してみてください。)
逆に、この7つの特徴に当てはまらない、または、「これから改善しよう」という場合は、成果は、約束されているといえますので、ご安心くださいね。
(1)常に「くれくれ」の
受け身の姿勢でいる
自分自身の人生のハンドルを、自分以外の人に渡しているイメージですね。与えてもらうことを待っていて、「自分から行動に移すこと」が苦手なタイプです。
これは、商売人には、あまり向かない気質です。相手方に求め過ぎるということは、「相手の時間を奪っている」と同じことです。
- 「無料でもっと教えてよ」
- 「お金払ったんだから特別待遇してよ」
- …etc
というように、半ば被害妄想に近い考え方を持っています。商品・サービスを提供する商売人としては、あるまじきことです。必ず、その行いが次は、自らに降り掛かってきます。そしてそれは、「他人の時間を尊重していない」とさえも言えます。
このようなタイプは、自分のハンドルを相手に委ねている状態なので、自分軸を持っていません。そのため、短期間のうちに新たな情報に流されて、コロコロ考えが変わっていきます。結果、思うような成果が出ません。
(2)1年後とかに活用する
為の情報を集めたい
- 「とりあえず勉強しておく、いつか役立つだろう」
- 「1年後とかに活用するための情報を集めたい」
- …etc
という考えのもと、多くの勉強をします。
勉強することは素晴らしいことですが、多くの人が、「知っている」だけで終ってしまいます。世に言われる”ノウハウコレクター”になってしまっているのが、実情です。
今後は、より良質な情報が無料で手に入るようになりますし、言ってみれば、情報は無限に出てきます。
その知識ばかりを追いかけていると、情報収集だけで、幕は閉じてしまいます。「知識」ばかりに、時間とお金を投資しても、”コト”は進みません。
情報を自分で咀嚼して、編集し、「実践部分」に、お金や時間を投資できなければ、いつまでも、「地に足の着かない状態」になってしまう恐れがあります。
そもそも、1年後のための知識なんて、結局使うかどうか分かりません。
(3)「でも」、「だって」
が口癖になっている
それくらい、要注意なことなんです。
- 「でも」
- 「だって」
とい言葉を発する方とは、極力、縁を切ってきました。どうせなら、「プラス発想」の方と、お付き合いしたいですからね。
- 「でも」
- 「だって」
という言葉の次には、何が来るでしょうか?ご名答。「やらない理由」になります。やらなきゃいけないのは分かっているけど、できないという方の多くは、
- 「でも」
- 「だって」
が口癖です。自らの言葉により、行動を止めてしまっているんですね。
癖なので、一朝一夕には行きませんが、これらの口癖を続けることで、直感力も鈍っていき、決断、判断のスピードも遅れていくので、決して無視はできないことです。
(4)自分のことなのに、
他の人に意見を求める
自分のやりたいことなのに、自分で決められないと、「事業の継続が危うい」とさえ思ってしまいます。特に多いのは、
- 奥さんに意見を求めるタイプ
- パートナーに意見を求めるタイプ
- …etc
です。それぞれの家庭環境については分かりませんが、事業を行っている身としての責任は、認識するべきでしょう。
自分で決断を下せば、責任もすべて自分で負うことができます。誰かに決断を手伝ってもらうと、自分の責任とは言い切れなくなります。要するに、責任転嫁です。
それが、多少の安堵に繋がるのかもしれません。しかし、「いざという時の足かせ」になってしまうことも、少なくありません。
(5)売上を上げるための
投資をしない
ところが、うだつが上がらない人ほど、「今は、お金がないから、やめておく」という判断をします。
「悪い時には、スタートしない」という考えを、持っているということですね。でも、このまま放っておいたら、どうなるでしょうか?
このような人は、お金を稼ぐ必要があるんです。少なくとも、今は良い状態ではないからです。何か行動を起こさなければ、何も状況は変わりません。
諸葛孔明の言葉に、「座して死を待つよりは、出て活路を見出さん」とあります。何もしなければ、まさに、「死へ一直線」ということです。
- やっても地獄
- やらなくても地獄
だったら、「やっても地獄」の方を選んだ方が、良いのではないでしょうか。実は、「今が最悪の状態」の方が、必死になれます。
(6)消極的、
「投資費用を回収できるかな~」
- 「これでなんとかしよう」
- 「やると決めたからやるんだ」
という気持ちよりも、心配の方が勝ってしまい、結局、動けなくなってしまいます。
1度決めてしまえば、やるしかありません。しかしその、「決める」という行為が、なかなかできないんですね。
この世の中に、絶対的な方法はありません。どんなに高価格な情報や手法でも、「100%大丈夫」というものは、存在しません。
であれば、「うまくいくかな~」と未来を憂う時間は、できるだけ少なくした方が良いでしょう。それよりも、「とにかく、動いてみる」ということです。
決断をすると、選択肢が狭まる気がしますが、実は決断をすると、選択肢が広まります。「これをやる」って決めれば、その中で知恵を絞り、工夫をしますよね。結果的に、選択肢は広がっていくんです。
突破口は、「積極的な決断」しかありません。
(7)「それができりゃ苦労しない」
にすがり続ける
その中で、
- 「まずこれくらいの売上を作ってから、、、」
- 「クラウドファンディングで資金集めしてから、、、」
- 「ある程度、軌道に乗ったら、、、」
- 「サイトにアクセスが集まったら、、、」
- …etc
という理由で、大切な行動ができない方も、沢山見てきました。その方たちの結果は、どうだったか?そうです。今でも絶賛「◯◯できたら、やる」状態です。
これは、大きな機会損失と言えます。なぜなら、それらの多くは、「それができりゃ苦労しない」というパターンが、ほとんどだからです。「難しい負け戦」の方に、自ら進んでいるイメージです。
- そもそも、売上が上がったり、軌道に乗れば、目的達成ではないでしょうか?
- アクセスがそこそこ集まれば、OKなのではないでしょうか?
- そこまでが難しいから、誰かに助けを求めたり、投資をしたりするのではないでしょうか?
理想論を言うことは、簡単です。ですが、実際問題、それを実現するには、高いハードルがあることも、認識しておかなければなりません。
できるだけ早く、
確実に、成果を出すために
自分に、問いかけてみてください。なお、これらの7つの特徴は、何も、批判や軽蔑で、列挙したものではありません。
既に売上を上げて、上手くいっているスモールビジネスオーナー達からすれば、今回の内容を、
- 「四の五の言わず、早くやれ」
- 「血尿が出るまで、働け」
- 「御託はいいから、とっととやれ」
- …etc
と一言で、片付けるかもしれません。確かにそういうことなのかもしれませんが、「そう簡単では無いこと」も、私たちは心得ています。
スモールビジネスの実情
スモールビジネスオーナーの実情は、把握しているつもりですし、そもそも私達自身が、スモールビジネスです。
「正しい判断で、正しい決断をして頂きたい」という思いから、今回、ポイントを7つに厳選して、お伝えしました。
7つの特徴に当てはまる方でも、考え方を変えて、ネット集客を実践し、成果を出した方も、いらっしゃいます。
今回この記事を書いた理由は、過去のデータを見て、反面教師にして頂きたい為です。
「売上ドカン」といったポジティブな側面だけではなく、「現実」を伝えていくことも、私たち「このは屋」の役割だと思っています。
「良い面」と「悪い面」の両方を参照することで、バランスの取れた実践ができると思っています。
「知る」よりも「やる」
「ノウハウ」を沢山集めても、「知識」は増えますが、「売上」には繋がりません。「ノウハウ」を100集めても、「実践」が伴わなければ、意味はありません。
とにかく、「実践する」ことでしか、現状は変えられません。「知る」よりも「やる」です。
吉田松陰は、「知識を生きる」ことが、大切だと説きました。「知識を殺しては意味がない。生かすことが、結果に繋がるんだ」という意味だそうです。つまり、「実践」ということですね。
たくさんのことを知っている事自体に、大した意味はありません。大切なのは、その知識を使って、「実践すること」です。
「最低限」を着実におこなう
それをするために、起業したと思います。であれば、「本業に集中できる、環境を作ること」が、最優先ですよね。
実践を継続していれば、成果は付いてきます。しかし、一度に沢山のことは実践できません。だからこそ、「最低限」を着実におこなうんです。これが、「現実的かつ確実」な成功法則です。
ぜひ、今回の7つのポイントを、今後の事業にお役立て下さい。(※最低2回は、読み通してみてください。)