今回は『ドロップボックス+外付けハードディスクでローカルゼロを実現する方法』を紹介していきたいと思う。
まずは、『ドロップボックス』について。あなたは文章ファイルや画像ファイル、動画ファイルをどこに保存しているだろうか。どこにというのは、もちろんパソコン上のどこにということ。
多くの場合は、個人フォルダの中のドキュメントやピクチャ、ムービーフォルダに保存していると思う。もしくは、整理があんまり得意じゃないA型以外の人は、デスクトップに保存しているかもしれない。
ちょっと話は変わるけど、たまに他人のパソコンをのぞき込むと、デスクトップ画面がフォルダやファイルで一杯の人がいる。あれは辞めた方がいい。まずパソコンを開いた瞬間に気分がブルーになるでしょ。
それによく言われることだけど、机の上がゴチャゴチャしているよりも、スッキリしている方が学習効率、作業効率は上がる。デスクトップというのは、パソコン上の机のようなもの。(デスクのトップだからね)ゴチャゴチャしているよりもスッキリしている方がいい。
パソコンが壊れたらおしまい
まあ、デスクトップの話はこれくらいにして話を戻そう。ドキュメントフォルダやピクチャフォルダにしても、デスクトップにしても、パソコン上にファイルを保存しておくことには、1つの重大な欠陥がある。
それは、「パソコンが壊れたらおしまい」ということ。どれだけ大切なファイルでも、パソコン上に保存している以上、いつかは無くなってしまう運命にある。パソコンが一生壊れないなら別だけど、ご存知の通り、そんなことはありえない。
つまり、パソコン上に保存している以上、ファイルが無くなるのは時間の問題だということ。もしかすると、明日いや今日、急にパソコンが壊れるかもしれない。その時点でファイルは消えてなくなる。
バックアップしてればいいけど、そのバックアップ先が同じパソコン内だったら、当然何の意味もない。外付けハードディスクなら一応大丈夫だけど、そのハードディスク自体にも寿命がある。パソコンと同じようにいつかは壊れる。
じゃあ、どうすればいいのか。そこで登場するのが『ドロップボックス』。ドロップボックスというのは、ファイルをネット上に保存する、いわゆるクラウドサービス。クラウドというのは、雲という意味で簡単にいうと、ネット上ということ。
一般的に、「パソコン上=ローカル」「ネット上=クラウド」と呼ばれる。で、ドロップボックスはクラウドサービスなので、ネット上にファイルを保存することができる。
そして、パソコン内の一つのフォルダとして利用することができる。パソコン上にインストールしたドロップボックスフォルダにファイルを置いておけば、自動的にネット上にアップロードしてくれる。
これが非常に便利。いちいちドロップボックスのサイトにアクセスして、ファイルを選択後、長い時間アップロードするのを待つ必要がない。すべての作業をバックグラウンドで自動的にやってくれる。その間、他の作業をすることができる。というか、他の作業をしていたら、知らない間にアップロードされてるって感じ。
もちろん、パソコンが壊れたとしても、ファイルはネット上にあるので何の問題もない。新しく買い替えたパソコンにドロップボックスをインストールすれば、すべてのファイルが復元する。
実は、復元するというのは正しい表現じゃない。アクセスすることができる、ダウンロードできるが正しい表現。ドロップボックスに保存されたファイルはネット上にある。
これがどういうことを意味するかというと、いつ、誰が、どこにいても、どのデバイスからもファイルを見ることができるということ。
ドロップボックスに保存されたファイルには、パソコンからはもちろん、タブレット、スマホからも見ることができる。加えて、ログイン情報がわかれば、誰でも見ることができる。もちろん、ネット上なので、場所は関係ない。
ドロップボックスが一番おすすめ
これらはいずれも、すべてのクラウドサービスに共通するもの。ドロップボックス以外にも色々なクラウドサービスがある。iCloud、GoogleDrive、OneDriveなどなど。だけど、色々試して見た結果、ドロップボックスが一番使いやすかった。
他のサービスだと、同期が不安定だったり、アップロードが遅かったりしたけど、ドロップボックスは安定していた。何よりもクラウドサービスっていうと、どのサイトとか雑誌とかを見ても、真っ先にドロップボックスの名前が上がるので、とりあえずコレを選んでおけば間違いない。
ということで、ドロップボックスの利用をおすすめする。私は仕事上のファイルに加えて、プライベートの写真とか動画とかもドロップボックスに保存している。スマホのドロップボックスアプリを使えば、たくさんの写真や動画を保存することができる。
ドロップボックス以外にも、スマホの写真や動画を保存することのできるアプリはあるんだけど、あえてドロップボックスを使ってる。(あとグーグルフォトも)ちゃんとしたところじゃないと、しっかりとアップロードされているか不安だし、急にサービス終了したりするからね。ネイバーフォトとかみたいに。
その都度、保存先を変えるのは手間なので、だったら初めからちゃんとしたやつを使った方がいい。ということで、仕事面でもプライベート面でもドロップボックスはめちゃくちゃオススメ。
ドロップボックス+外付けハードディスク
次に、『外付けハードディスク』について。いくらドロップボックスが優れているとはいっても、現実的に、パソコン上に保存できる容量には限界がある。
たとえば私のものだとパソコン上には250ギガまでしかファイルを保存することができない。ドロップボックスを使えば、1テラとか保存することができるんだけど、そもそもパソコン自体に1テラも容量がない。
じゃあ、どうすればいいのか。そこで登場するのが『外付けハードディスク』。外付けハードディスクであれば、パソコンの容量は関係ない。1テラとか2テラとか、あるいは3テラとかの容量も保存することができる。
価格的にも1万円くらいあれば、十分に良い物をそろえることができる。ちなみにウチのメンバーが使ってるのは『カクうす』という外付けハードディスク。持ち運びができるモバイルハードディスクで名前の通り、薄い。参考までに。
で、上述のドロップボックスのファイル同期フォルダを、この外付けハードディスク上に設定することをおすすめする。ドロップボックスはインストールするときに、パソコンとネットを同期するフォルダを選択することができる。
その際に、パソコン上のフォルダ(たとえばドキュメントフォルダとか)を選択してしまうと、ドロップボックスに1テラ保存することができたとしても、実際はパソコンの容量がMAXとなってしまう。(私でいったら250ギガ)
それに、パソコン上にたくさんのファイルを保存して容量を圧迫すると、パソコンの動作が遅くなってしまう。なので、外付けハードディスク上にドロップボックスの同期フォルダを設定しておこう。
そうすることで、1テラ保存することができるようになるし、パソコンの動作が遅くなる心配もない。具体的なやり方については、グーグルで検索すれば、いくらでも情報が出てくるので、それらを参考にしてみて欲しい。
ローカル上にファイルを保存しないルール
ウチのメンバーは、全員がそれぞれ外付けハードディスク(カクうす)を持って、全員でドロップボックスを同期している。大切なファイルを自分のパソコン上に保存しないというのが絶対的なルール。
というか、本当にプライベートなものや一時的に作業しているもの以外は、すべてのファイルをドロップボックスに保存することにしている。バックアップ機能も強力なので、万が一の際には重宝する。実際に、誤って削除したファイルを復元したことは過去に何度もある。
ドキュメントフォルダやピクチャフォルダなどの個人フォルダはもちろん、デスクトップにもダウンロードフォルダにもファイルを保存しない。インボックスゼロならぬ、ローカルゼロ。
『ドロップボックス+外付けハードディスク』の活用、おすすめ。