主力の商品やサービスはある。でも、初めて知った人へ、いきなり本命商品を案内して良いのか迷うことがあります。
本命商品の前に、無料で知ってもらう機会や、小さく試せる商品が必要なのか? 利用後に継続して案内するものも必要なのか? と考えるうちに、商品案ばかり増えてしまいます。
商品を増やしても、それぞれの役割と案内する順番が曖昧なら、提供する側も選ぶ側も迷いますよね。
必要なのは、思いついた商品を一度に全部作ることではありません。今ある商品を中心に、その前後のつながりを整理することです。
商品階段とは、無料で知ってもらう、低価格で試してもらう、本命商品で成果を目指す、継続して関係を育てる、という4段階で商品やサービスの流れを考えるものです。
そこで今回、現在の商品をもとに4段階を整理する無料ウェブアプリ「商品階段メーカー」を作ってみました。
主な顧客層、現在の商品、提供方法、今ある商品段階、今の課題という5項目を入力・選択します。
すると、無料・低価格・本命・継続の商品候補と、次に作る商品、または次に改善する商品を一つ確認できます。
不足している段階、今はやらないこと、30日で試す行動、自分のAIで商品内容を具体化するためのプロンプトも表示されます。
この記事では、なぜ商品を増やすのではなく、今ある商品とのつながりを整理する設計にしたのか? 制作途中で見つかった矛盾を、どのように修正したのか? 商品階段メーカーを作った背景を紹介します。
商品はあるのに、前後のつながりが見えない
商品やサービスを作るときは、まず本命商品から考えることがあります。
個別相談、講座、施術、制作・代行サービス、教材など、自分が中心に提供したい商品です。
ただ、初めて自分を知った人にとっては、いきなり本命商品へ申し込むのは構えることもあるでしょう。
- どのような人が提供しているのか?
- 自分の悩みに合っているのか?
- どのような進め方なのか?
- 今申し込む必要があるのか?
こうしたことが分からなければ、すぐに本命商品を選ぶのは難しくなります。
そこで、無料で知ってもらう商品や、小さく試してもらう商品を用意しようと考えます。
本命商品の利用後も関係を続けたいなら、継続商品も必要かもしれません。
でも実は、必要そうな商品を思いつくたびに増やしていくと、今度は全体が分かりにくくなります。
- 無料商品がいくつも並んでいる
- 低価格商品が似た内容になっている
- 本命商品が複数あり、どれを案内するのか迷う
- 継続商品が、本命商品とつながっていない
問題は、商品数だけではありません。
それぞれの商品が何のためにあり、次のどの商品へつながるのかが整理されていないことです。
そこで、現在の商品を捨てて最初から作り直すのではなく、今ある商品を中心に前後の段階を並べて考えることにしました。
必要だったのは、商品を増やすことではありませんでした
商品階段を作ると聞くと、無料、低価格、本命、継続の商品を、すべて新しく用意しなければならないように感じるかもしれません。
でも、すべてを一度に増やす必要はありません。
すでに主力商品があるなら、まずはその商品を中心にします。
そして、次のことを確認します。
- 本命商品の前に、どのような段階があるか?
- 本命商品へ、どのようにつなげるか?
- 本命商品の後に、どのような関係を続けるか?
- 今の課題に対して、どの段階を優先するか?
不足している段階が複数あっても、一度に複数の商品を作る設計にはしませんでした。
まず取り組む一段だけを決めます。
商品を増やす前に、今ある商品とのつながりを一つ整える。
この考え方から、
商品を増やす前に、つながりを作る。
という言葉が生まれました。
現在の商品を中心に、4段階へ整理します
商品階段メーカーでは、商品やサービスを次の4段階へ整理します。
- 無料:知ってもらう
- 低価格:試してもらう
- 本命:成果を目指す
- 継続:関係を続ける
これは、価格の安い順から高い順へ並べるだけのものではありません。
顧客との関係の中で、それぞれの商品がどのような役割を持つのかを確認するための分け方です。
本命段階には、利用者が入力した現在の商品を置きます。
現在の商品を別の商品へ置き換えたり、商売をゼロから作り直したりするのではありません。
今ある商品を中心に、その前後を確認します。
また、提供方法によって、表示する商品候補を変えました。
- 個別相談・コンサル
- 施術・制作・代行
- 講座・スクール
- 教材・コンテンツ販売
個別相談と教材販売では、知ってもらう方法も、小さく試してもらう商品の形も異なります。
現在の提供方法に合わせて、4段階を考えられるようにしました。
入力は、5項目へ絞りました
商品階段メーカーで入力・選択するのは、次の5項目です。
- 主な顧客層
- 現在の主な商品・サービス
- 主な提供方法
- 今ある商品段階
- 今の課題
現在の商品と、すでにある商品段階を確認する。
そのうえで、今どこに迷っているのかを選ぶ。
この5項目から、現在の商品階段と、次に優先する一段を整理します。
売上、申込数、顧客名、契約内容などを入力しなければ使えない設計にはしませんでした。
価格や契約条件を決める機能もありません。
約5分で、今ある商品の前後を確認するために必要な範囲へ絞っています。
実際の操作は、こちらの動画でご覧いただけます。
次に扱う商品は、一つだけ示します
商品階段を並べると、複数の不足段階が見つかることがあります。
無料商品もない。
低価格商品もない。
継続商品もない。
すべてを一度に作ろうとすると、構えてしまいますよね。
そこで、商品階段メーカーでは、今の課題に合わせて、次に取り組む商品を一つだけ示します。
たとえば、「いきなり本命商品になっている」を選んだ場合は、まず低価格段階を優先します。
結果画面には、次に扱う商品だけでなく、「今はやらないこと」も表示します。
何をするかと一緒に、何を今はしないかを決めるためです。
さらに、30日で試す行動も表示します。
商品案を見て終わるのではなく、内容を絞り、小さく確認するところまで進める設計にしました。
4段階がそろっている場合は、新商品ではなく改善を示します
制作途中では、4段階がすべてそろっている場合の表示に矛盾がありました。
無料、低価格、本命、継続がすでに存在するのに、「次に作る商品」と案内していたのです。
でも、商品階段がそろっている人へ、さらに新商品を追加するよう勧めるのは、
商品を増やす前に、つながりを作る。
という考え方と合いません。
そこで、4段階がすべてある場合は、新商品を勧めない設計へ変更しました。
結果画面には、
次に作る商品
ではなく、
次に改善する商品
を表示します。
すでにある商品の内容、案内方法、段階同士のつながりを見直します。
商品階段がそろっているなら、追加ではなく改善へ進む。
この修正によって、アプリの言葉と設計をそろえることができました。
実在しない顧客を前提にしない行動へ直しました
30日で試す行動にも、制作途中で見直した箇所があります。
以前の表示には、
既存顧客3人へ案内し、反応を確認する
という内容がありました。
でも、商品階段メーカーを使う人に、案内できる既存顧客がいるとは限りません。
そこで最新版では、実在の案内相手がいる場合と、いない場合を分けました。
案内できる相手がいる場合は、1〜3人へ案内し、反応を記録します。
案内相手がいない場合は、案内文を作り、商品内容と次の行動が伝わるかを確認します。
顧客や反応が存在することを、アプリ側で勝手に決めない。
これは、記事を書くときだけでなく、アプリを作るときにも大切にした点です。
アプリとAIの役割を分けました
商品階段メーカーの画面内で、このは屋側のAIが商品内容を自動生成するわけではありません。
アプリでは、次の内容を整理します。
- 無料・低価格・本命・継続の商品候補
- 次に作る商品、または次に改善する商品
- 不足している段階
- 今はやらないこと
- 30日で試す行動
さらに、表示された商品階段を具体化するためのAIプロンプトを作ります。
利用者は、そのプロンプトを、自分が使っているChatGPT、Claude、Geminiなどへ貼り付けます。
アプリで全体の方向を整理する。
自分のAIで、商品の内容や案内方法を具体化する。
最後は人が、実際の商品、顧客、提供条件に合わせて確認する。
この役割分担にしました。
メール登録は任意にしました
商品階段メーカーは、メール登録をしなくても、商品階段の結果と主要AIプロンプトまで利用できます。
登録なしで、主に次の内容を確認できます。
- 無料・低価格・本命・継続の商品
- 次に作る商品、または次に改善する商品
- 不足している段階
- 今はやらないこと
- 30日で試す行動
- 画面上のAIプロンプト
結果画面の下には、希望する人のための任意メール登録欄があります。
メールでは、商品階段をあとから見直すためのチェックリストや、商品同士のつながりを確認する追加AIプロンプトを届けます。
結果を表示するための登録ではありません。
画面結果全文や、入力した顧客層、商品名を保存して送るメールでもありません。
画面では、自分の商品階段を整理する。
メールでは、あとから見直して次の行動を再開する。
このように役割を分けました。
作ってみて分かったのは、商品数より順番が大切だということです
商品階段メーカーを作る中で改めて感じたのは、商品が少ないことだけが問題ではないということです。
商品が多くても、役割や案内する順番が重なっていれば、分かりにくくなります。
一方、商品階段に不足があっても、すべてを同時に埋める必要はありません。
今の課題に対して、次の一段だけを考える。
4段階がそろっているなら、新商品を増やすのではなく、今ある商品の内容やつながりを見直す。
その方が、現在の商品を活かしながら進めやすいでしょう。
商品階段メーカーが示す内容は、完成した商品設計や唯一の正解ではありません。
価格、契約条件、税務、法務、表示内容、第三者の権利などは、実際の商売に合わせて確認する必要があります。
売上や申込みを保証するものでもありません。
それでも、自分の商品を一度並べ、
次に何を作るのか?
今ある何を改善するのか?
を一つに絞る土台にはできます。
商品設計を誰かへ任せきりにせず、自分の商売の手綱を自分で握るための道具として作りました。
商品階段メーカーの詳しい使い方と実例
5つの入力項目や、結果画面、AIプロンプト、任意メールの詳しい使い方は、こちらの記事で紹介します。

また、小規模事業者向けの「商品設計の個別相談」を想定した操作説明用の例を入力し、実際に表示された商品階段も別の記事で紹介します。

今の商品から、次の一段を考えてみませんか?
商品を増やしたいと思ったときは、すぐに新商品を作り始める前に、今ある商品を一度並べてみてください。
- 現在の主な商品を一つ決める
- 無料・低価格・本命・継続のどこにあるか確認する
- その前後に、すでにある商品を並べる
- 今の課題に関係する段階を確認する
- 次に作る商品、または改善する商品を一つ選ぶ
- 30日で試せる範囲へ小さくする
商品階段メーカーでは、この流れを約5分、登録不要で整理できます。
無料アプリはこちらです。
商品階段メーカーで、今ある商品とのつながりを整理してみてください。
商品を増やす前に、今ある商品とのつながりを見直してみてください。
次に取り組む一段が見えれば、すべてを一度に作ろうと構えず、できるところから進められるでしょう。



