ここまで、「自分専用AI週報」を作る実践記をお届けしてきました。
- Google Apps Script、Gemini API、RSS、Gmailから始めて、
- n8n、Docker、ChatGPT、Codexを使いながら、
- 少しずつ仕組みを育ててきました。
最初の目的は、とてもシンプルでした。
- 最新のAIニュースを、
- 無料で、自動的に、毎週、
- 自分向けにまとめて受け取ること。
ただ、実際に作ってみると、得られたものは週報だけではありませんでした。
- 情報を集める仕組み。
- AIに判断基準を渡す方法。
- AIと人間で役割を分ける考え方。
- 仕組みを安全に試し、記録し、改善していく方法。
これらすべてが、今後のAI活用の土台になりました。
今回は、「自分専用AI週報」を作って見えてきたことと、次に進む「自分専用AI編集者」についてお伝えします。
この記事の要約
- 「自分専用AI週報」は、AIニュースを集めるためだけの仕組みではありません。
- 大切なのは、情報収集を減らし、次に試すことを見つけることです。
- AIと人間で役割を分けることで、技術が得意ではなくても仕組みを育てやすくなります。
- 次は、集めた情報を記事、メルマガ、動画、実験へつなげる「自分専用AI編集者」へ進みます。
「自分専用AI週報」を作って、何が変わったのか?
「自分専用AI週報」を作って、何が変わったのか。
一番大きく変わったのは、AIニュースとの付き合い方です。
以前は、
- SNS
- YouTube
- 公式ブログ
- ニュースサイト
- …etc
を見ながら、「何か重要な更新はないか?」と探していました。
もちろん、情報を探すこと自体が悪いわけではありません。
ですが、情報が増えるほど、次のような状態になりやすいです。
- 見たものの、何を試すべきか決まらない
- 気になる情報を保存して終わる
- 新しい機能を知っても、仕事へつながらない
- 情報収集に時間を使いすぎる
「自分専用AI週報」を作ったことで、最初にAIが候補を整理し、人間は必要な情報だけを確認する形へ変わりました。
これは、情報を減らすための仕組みです。
すべてを知るためではなく、次に何をするかを決めやすくするための仕組みです。
最初からn8nを選ばなくても良かった
今回の実践では、最初にGoogle Apps Script版の仕組みを作りました。
その後、情報源の追加や重複送信防止などを考える中で、n8nへ移行しました。
振り返ると、これは遠回りではありませんでした。
最初からn8nで完璧な仕組みを作ろうとしていたら、途中で止まっていたかもしれません。
Google Apps Scriptで小さく作ったからこそ、次のことが分かりました。
- どの情報源が必要なのか?
- Geminiに何を判断してほしいのか?
- メールで届く形が本当に使いやすいのか?
- どこに改善の余地があるのか?
最初に選ぶツールが正解かどうかよりも、小さく作り、実際に使い、改善点を見つけることの方が大切だと感じました。
AIは「完成品を出す道具」ではなく、一緒に考える相棒です
今回の仕組み作りでは、ChatGPTとCodexが大きな助けになりました。
ただし、AIに「全部作ってください」とお願いして、完成品を受け取ったわけではありません。
- ChatGPTには、次にやることを整理してもらいました。
- Codexには、JSONファイルの確認や、改善版の下書き作成、ドキュメント整理を任せました。
一方で、人間が担当したこともあります。
| AIが担当したこと | 人間が担当したこと |
|---|---|
| 作業手順の整理 | 目的と優先順位の決定 |
| コードや設定案の下書き | n8nへのImport |
| エラーの意味の説明 | 認証情報の管理 |
| ドキュメントの作成 | メール送信とPublishの確認 |
| 改善案の提示 | 実際の結果を見た改善判断 |
この役割分担があることで、AIを使いながらも、仕組みの中身を理解しやすくなりました。
AIは、何でも代わりに決めてくれる存在ではありません。
人間の判断を助け、前に進みやすくしてくれる相棒として使う方が、長く役立つと感じています。
無料で始めることには、大きな意味があります
今回の実践では、無料で試すことを大切にしました。
- Google Apps Script
- RSS
- Gmail
- Docker
- ローカル環境のn8n
など、まずは小さく始められるものを使いました。
無料で始める良さは、単に費用を抑えられることだけではありません。
「失敗しても大丈夫」と思いやすくなることです。
最初から高額なツールを契約すると、「元を取らなければ」と考えてしまいます。
すると、試すことよりも、正解を探すことに時間を使いやすくなります。
ですが、無料で小さく試せば、失敗も次の判断材料になります。
実際に使ってみて、必要だと分かった段階で、有料サービスや別の運用方法を考えれば十分です。
「自分専用AI週報」は完成ではなく、最初の土台です
今回作った「自分専用AI週報」は、毎週のAIニュースを集め、整理し、メールで届ける仕組みです。
ですが、本当にやりたいことは、ニュースを読むことではありません。
ニュースをきっかけに、次の行動を決めることです。
- 新しいAI機能を30分だけ試す
- このは屋向けの記事テーマを考える
- メルマガや動画のネタにする
- お客様へ伝えるべき変化を整理する
- 業務の仕組みを少し改善する
つまり、「自分専用AI週報」は情報収集の終点ではありません。
実験、コンテンツ制作、商品改善へ進むための入口です。
次は「自分専用AI編集者」へ進みます
次に取り組みたいのが、「自分専用AI編集者」です。
「自分専用AI編集者」は、単に記事本文を書くAIではありません。
集めた情報や、これまでの実践、読者の悩み、このは屋の考え方をもとに、次のような仕事を手伝う存在です。
- 記事テーマを見つける
- 記事構成を考える
- メルマガの切り口を出す
- 動画やセミナーの企画を整理する
- 既存コンテンツの改善点を見つける
- 今週試すべきことを優先順位付きで提案する
「自分専用AI週報」で集めたニュースは、「自分専用AI編集者」にとっての材料になります。
そして、このは屋の既存記事、テンプレート、セミナー、文体ルールも材料になります。
材料が増えるほど、自分たちらしい提案ができるようになります。
AI活用は、ツール研究で終わらせない
AIは、新しい機能が次々に出てくるため、追いかけるだけでも時間がかかります。
ですが、AIツールを知ること自体が目的になると、仕事は前に進みません。
大切なのは、AIを使って何を減らし、何を増やすかです。
| 減らしたいこと | 増やしたいこと |
|---|---|
| 情報収集にかかる時間 | 試す時間 |
| 同じ作業の繰り返し | お客様と向き合う時間 |
| 外注先へ依存する状態 | 自分たちで改善できる状態 |
「自分専用AI週報」は、そのための小さな一歩です。
小さな仕組みでも、毎週使い続けることで、考え方や行動が少しずつ変わります。
まとめ
- 「自分専用AI週報」を作る目的は、ニュースをたくさん集めることではありません。
- 情報収集を減らし、次に試すことを決めやすくすることが目的です。
- 最初から完璧なツールを選ぶより、小さく作って実際に使う方が改善点を見つけやすくなります。
- ChatGPT、Codex、n8n、Geminiと人間で役割を分けることで、AIを安心して活用しやすくなります。
- 次は、集めた情報をコンテンツや実験へつなげる「自分専用AI編集者」を育てていきます。
このシリーズで紹介した内容が、「AIを使ってみたいけれど、何から始めれば良いか分からない」と感じている方の、小さなきっかけになればうれしいです。
第1回はこちらです。最新AIニュースを「無料・自動的・週次」でまとめる「自分専用AI週報」を作った理由

前回の記事はこちらです。README・CHANGELOG・Codex作業ルールまで作った理由|AI開発を資産として残す方法

シリーズ一覧は、AIニュース自動収集システムからご覧いただけます。



