先日、同じタイミングで5名のお客さんから同じ質問を受けました。
その質問の内容は、「会員制ビジネスの作り方」。
以前からも、人気の高いテーマなので、珍しくはないのですが。
ここのところ、こういった類の質問を頻繁にいただきます。
会員制ビジネス
名前からして、よだれが出そうな魅力的なビジネスですよね(笑)
魅力的なのはわかるのですが、よくよくお客さんに話を聞いてみると、
「別に会員制ビジネスにこだわらなくてもいいのにな〜」
と、思うこともあります。
継続課金にしたい
というのも、なんで会員制ビジネスをやりたいのかと聞くと…
ほとんどの方が、「継続課金のモデルが欲しい」と答えます。
少なくとも、直近の5人は、全員がその答えでした。
会員制化か、うーん…
- 絆の深いコミュニティーを作りたい
- 同じ志を持った仲間を集めたい
という場合は、、
- 会員制モデル
- オンラインサロン
にしたほうが適しています。
会員制にこだわる必要はない
しかし、継続課金モデルがやりたいという場合には、会員制にこだわる必要はありません。
会員制ビジネスは、私自身も心からお薦めしますし、優れたビジネスモデルです。
ところがそれと同時に、金食い虫でもあります。
はじめのうちは、会員がなかなか集まらないため、収益性は低いのも事実です。
最初は、なかなか売上が上がらない
さらに、基本的には永続的に会員になることを前提に作られています。
そのため、売りづらい商品でもあるのです。
きちんと戦略を練って、集客の仕組み作りを行わない限り…
会員制の集客、その後の運営は難しいでしょう。
準備に時間がかかる
継続課金モデルを狙っていたのに、蓋を開けてみると、会員が集まっていない…
というケースはよくあることです。
会員制ビジネスを作るとなると、腰が重くなってしまう人も多いですね。
- 会員メニューの準備
- 価格の設定
- 継続してもらう仕組みの構築
- …
など、準備だけで1年以上費やす人もいます。
簡単に始める方法はないのか
会員制ビジネスは優れたモデルですが、こういった面もある事は考慮しておいたほうがいいです。
だからと言って、
「じゃあ、継続課金モデルは難しいな。自分には無理だ。」
と肩を落とす必要はありません。
もっと簡単に継続課金モデルを始める方法があります。
「分割払い」はどうでしょう?
- 車
- 住宅
- スマホの本体の料金
は、どのようにして払っていますか。
ローンを組んで、分割払いをしている方が多いのではないでしょうか。
期間は決まっていますが、この状態も継続課金モデルと言えますよね。
- 住宅の10年ローンであれば、10年間の継続課金モデル
- スマホの本体料金も、2年間で少しずつ払う継続課金モデル
ではないでしょうか。
分割も、継続課金と言える
そうなのです。
分割払いも、立派な継続課金モデルです。
このような話をすると、
「いや、終わりがあるから継続課金じゃない」
と仰る方もいます。
すぐに退会しては意味がない
しかし、よく考えてみましょう。
会員制ビジネスを作って、会員になってくれたとします。
その方が、2年間会員として、お金を払い続けてくれる。
その可能性はどれくらいあるでしょうか。
下手すると、初月でやめてしまうかもしれません。
分割なら、一定期間の支払いは保証されている
2、3ヶ月で退会してしまう可能性は大いにあります。
こう考えると、分割払いの方が継続課金の役割は果たしていそうです。
永続的な会員制など存在しません。
どの会員制も退会率との戦いで、退会率をできるだけ下げることに必死になっています。
であれば、半年や1年で終わるけれども、その期間は確実に課金される。
このような分割払いモデルのほうが、やりやすいのではないでしょうか。
超低価格の会員制もあり?
別の選択肢として、月額数百円から数千円の会員制を作るのはどうでしょう。
この価格であれば、集客に手をこまねく確率は減ります。
でも今度は、
「それだとあんまり収益がない」
と仰る方がいるかもしれません。
収益はでなくても良い
これに対する、私の答えは、「それでいい」です。
月300円でも構いません。それでも価値があります。
なぜなら、お客さんとの接触頻度の向上に繋がるからです。
マーケティングで大切な事は、
「接触頻度(ザイオンス効果)を高めることだ」
ということは、すでに何度も聞いたことがありますよね。
お金をもらいながら、接触できる
その、大切な接触頻度の向上を、お金をもらいながらできる。
というのが、超低価格会員制の魅力です。
月々の会費が安くても、接触が保てているので、別の商品を提案する機会が増えます。
お客さんからお金を頂きながら、お客さんへの接触ができるのですから、悪い話ではありません。
高単価・高収益の商品も用意する
もちろんこの場合は、
会員制とは別に、違う収益性の高い商品を用意しておく必要がありますが。
でないと、儲かりませんからね(笑)。
いかがでしょうか。
この2つのパターンであれば、継続課金モデルを比較的簡単に実践できます。
編集後記
分割払いの形で継続課金モデルを始める場合は、まずはそこそこの高単価の商品を作りましょう。
例えば60万円だとします。
それを12回の分割払いであれば、1年間の継続課金の出来上がりです。
超低額会員制の場合。
とりあえず、300円から1000円位の価格帯で提供できる商品・サービスを考えましょう。
このくらいの価格であれば、商品開発はそこまで難しくはありませんよね。
少し視点を変えた、継続課金モデルを始めてみましょう。
- 決められた期間での継続課金(分割払い)
- 安くてもいいから、関係を続けるためのプチプライス会員制
まずは、やりやすい方で始めてみましょう。