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ワーク・アズ・ライフと金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント

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なぜ「経営」じゃなくて、「商売」「生業」なのか?なぜスモールビジネス「経営者」じゃなくて、スモールビジネス「オーナー」なのか?

このは屋では「経営」という言葉を「商売」「生業」という言葉に置き換え、「経営者」という言葉を「オーナー」という言葉に置き換えている。

言葉を間違えて情報発信しているわけではなく、意識的に置き換えている。今回は、その辺りについて述べていきたい。

目次

なぜ「経営」じゃなくて、「商売」「生業」なのか?

まず、なぜ「経営」じゃなくて、「商売」「生業」なのか。

端的に言うと、「経営」という言葉にあまり良いイメージを持てないからだ。どことなく、義務感と言うか「べき論」でガチガチに固められたイメージがある。拝金主義、合理主義のにおいがプンプンする。冷たい感じ。色でいうと、青。寒色だ。

鼻歌交じりの商売を志向する鼻歌組のあなたなら、なんとなく分かるだろう。「経営」が鼻歌交じりとは、到底思えない。むしろ、真逆だろう。鼻歌を交じらせようものなら、厳しく罰せられてしまうイメージだ。

それに対して、「商売」「生業」という言葉はどうか。

もちろん、「商売」「生業」にも義務や「べき論」はあるだろう。だが、拝金主義、合理主義のにおいはどうか。冷たい感じがするだろうか。色は?少なくとも、我々は、「商売」「生業」に拝金主義、合理主義のにおいは感じ取っていないし、冷たい感じも受けていない。色としては、暖色のイメージを持っている。

言葉に対するイメージは、人それぞれだろう。その中でも、同じ感覚を共有できればという思いを込めて、「経営」という言葉を、「商売」「生業」という言葉に置き換えて発信している。

ワーク・ライフ・バランスからワーク・アズ・ライフへ

近頃、働き方に関する意識改革がどんどんと進行している。

書店のベストセラーコーナーやテレビのワイドショーを見てみれば、明らかだろう。AI(人工知能)や自動運転、ブロックチェーン、RPA、VR/AR/MR…などのテクノロジーによって、働き方がどのように変わるのか盛んに論じられている。

書店はともかく、テレビのワイドショーで取り上げられるということは、少なくとも認識におけるキャズムは超えたといっていいだろう。中でも、落合陽一氏の提唱するワーク・アズ・ライフという考え方は、我々スモールビジネスに適用しやすい。

簡単に言うと、ワーク・アズ・ライフとは、ワーク(仕事)とライフ(人生)が、アズ(イコール)という考え方だ。ワーク・ライフ・バランスと比較すると分かりやすい。

ワーク・ライフ・バランスとは、ワーク(仕事)とライフ(人生)をバランスさせるという考え方だ。月〜金はワークして、土日・祝日はライフを充実させましょう。「月〜金はつまらない仕事をしている分、土日・祝日は楽しいことをして、バランスさせましょう」誤解を恐れずに言えば、こういうことだ。

それに対して、ワーク・アズ・ライフでは、ワークとライフをイコールとする。要するに、ライフとして楽しいワークなら、バランスさせる必要はないということ。落合氏はワーク・アズ・ライフでは、ストレスマネジメントがキモだという。ストレスがかからないなら、夜中までワークできる、と。

「その通り!」と膝を打った読者が少なくないのだろう。今、多くの書店では彼単独コーナーが用意されている。

「ワーク・ライフ・バランス」と「経営」、「ワーク・アズ・ライフ」と「商売」「生業」。両者の言葉は、セットだと考えられないだろうか。ワーク・アズ・ライフを日本語にするなら、生業という言葉がピッタリだろう。

さて、このワーク・アズ・ライフという考え方に、我々スモールビジネスはどう適応していけばいいのだろうか?

金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント

そのヒントが、金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントにある。

金持ち父さんなんて、まさしく拝金主義の権化のような本だ。やや極端な表現になるが、金持ちになりたければ、不動産かネットワークビジネスというのが著者の意見で、自分は動かずに、金をこねくり回して金を作り出すのを理想としている。

そんな金持ち父さんの提唱する考え方に、キャッシュフロー・クワドラントというものがある。キャッシュフロー・クワドラントは「E・S・B・I」に区切った4分割の図から成り立つ。

E(employee)=従業員、S(self-employed、small business owner、specialist)=自営業、スモールビジネスオーナー、スペシャリスト、B(big business owner)=ビッグビジネスオーナー、I(investor)=投資家といった具合だ。

ESとBIは、それぞれ左右に分かれている。多くの人は、ES(左側)にいるから金持ちになれない。金持ちになりたければ、BI(右側)に行かなければならないというのが、著者の意見だ。また、SとBの違いは、自分(セルフ)がいなくても、大丈夫か。つまり、手離れできるかどうかにあるという。

この金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントでいうと、我々は、そのまんまSになる。金持ち父さんの考え方だと、このままじゃダメで、Bにならなければならない。つまり、手離れさせないといけない。

だが、まさしくこのSとBこそがワーク・アズ・ライフの考え方に適応しているのだ。

コストセンターとプロフィットセンター

ワーク・アズ・ライフを提唱する落合氏によれば、コストセンターとプロフィットセンターの確立が重要だという。

それぞれの意味は簡単で、コストセンターとは、費用が掛かるところ。プロフィットセンターとは、利益を得るところということだ。

結論から言おう。キャッシュフロー・クワドラントのSが、コストセンター。Bが、プロフィットセンターだ。

コストセンターとは、ただ単純に費用が掛かるところという意味だけじゃない。「赤字でも、やりたい仕事」という意味だ。

反対に、プロフィットセンターとは、利益を得るところという意味だけじゃなく、「赤字だと、やってられない仕事」という意味だ。

「仕事」という言葉を使ったが、実際のところ、「仕事」というより、「生業」といった方がしっくりくる。つまり、ワーク・アズ・ライフだ。

だから、コストセンターは完全に手離れさせる必要はない。あなたの「仕事」は、「生業」(赤字でも、やりたい仕事)だろうか?

「生業」じゃない(赤字だと、やってられない仕事)なら、手離れさせてプロフィットセンター化するか、どうにか生業に変化させよう。

それが、ワーク・アズ・ライフ時代のスモールビジネスオーナー戦略だ。

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