- LPを作り広告を出稿すれば、誰かしら買ってくれるだろう
- LPを作り、SNSに投稿すれば、誰かしら買ってくれるだろう
- 無料オファーを作り、リスト獲得し、ステップメールを流し、その中から誰かしら買ってくれるだろう
みなさんはこんな事を思っていませんか?
しかし、この「買ってくれるだろう」という思惑は、きっと空振りするでしょう。
ウェブ集客は、一見さんがいきなり買ってくれる事は極めて、可能性として低いです。
大事なのは、今回ご紹介する「マネタイズを後ろにズラす」という考え方です。
西野亮廣さんの絵本が大ヒット
少し、ウェブ集客とは離れた話をします。
いきなりですが、皆さんは絵本作家でお笑い芸人の西野亮廣さんをご存じでしょうか?
お笑いコンビのキングコングとして、さらに絵本「えんとつ町のプペル」が業界的に大ヒットさせたり、オンラインサロンを成功させたりで有名人ですね。
絵本が発売された当初、私もこの絵本を購入した1人です。
正直、絵本なんて興味がないのにも関わらずにです。
西野さんが書いた絵本だから購入しました。
おそらく他の絵本作家が書いていた場合、間違いなく購入してなかったでしょう。
幼少期を思い返してみても、絵本を読んだ記憶は皆無です。
なぜなのかというと、西野さんが購入までの導線をしっかりと設計していたからなんですね。
えんとつ町のプペルを購入に至った経緯
以下は、あくまで私が辿ったものですが、えんとつ町のプペルを購入に至った導線です。
最初の接点は、ログミーというメディアで西野さんの記事を読んだことがきっかけでした。
※ログミーとは、トークイベントなどを文字起こししてくれるメディアです。
その記事を何度か見ている内に、西野さんの考え方に興味を持ち始めました。
そして、違うメディアでもよく西野さんのコンテンツを動画を視聴するようになります。
そんな中、お笑い芸人の仕事をしつつ(全盛期よりはテレビでの活動は減りましたが)、絵本を書いていることを知りました。
そして、今まで前例がなかった絵本の内容をウェブ上での無料配信で批判が殺到する中、それを見て実物の絵本を購入しました。
当時、えんとつ町のプペルは無料で公開していた
この絵本の内容は、なんと無料で公開されていました。(記憶が曖昧ですが確か全部)
その無料公開で、なんとなく眺めていたら、描かれている世界観が一発で気に入りました。
内容を知った上でなお、実物の絵本を自宅において、ふとした時に眺めるのもなんかいいなーと思い、絵本を購入したのです。
純粋な絵本というよりも、インテリア感覚で購入しました。
そして実はこれ、西野さんが考えた導線にそのまま乗っかった訳です。
詳しくは、書籍「革命のファンファーレ」にて詳しく書いてありますが、無料配信は絵本を買わせる為に意図的に行った施策でした。
この一連の流れの中で言いたいことは、数々のメディアの中でいつしか時間をかけて西野亮廣さんのファンになっていたということです。
この導線思考が、ウェブ集客でもとても大事なんです。
ウェブ集客の原則
信頼を集めるといったことは、西野さんの他にも数々の著名人が、動画や本の中で語っています。
正直、影響力のある人だから出来ることでは?と思っていました。
ですが、お客さんのウェブ集客の仕組みを構築していく中で、ウェブでこそ信頼を得る為の施策が打ちやすい事に気づきます。
ウェブ集客では、4つのフェーズがあります。
- 集客
- 育成
- 販売
- 維持
です。
集客の解説
集客では、ブログやSNSで情報発信し、ウェブ広告からのリード獲得ページ(LP、オプトインページ、スクイーズページともいう)でリスト取りをしていきます。
リスト取りには、無料オファーを用意します。
このフェーズでは、皆さんの商売自体に興味ないです。提供しれる無料の情報に興味がある段階です。
育成の解説
育成では、ステップメールでくり返し接触をしていきます。
- 無料オファーの具体的な活用法であったり、
- 関連した情報発信でより専門的な内容を公開したり、
- 次の販売に繋げるような判断基準を教えたり、
といった感じです。
販売の解説
それで、販売のフェーズ。
このフェーズでは、ランディングページなどでフロントエンドの商品を案内します。
この段階では気になっているユーザーが残るので(ステップメールで配信解除者も一定はいるので)、ステップメールの内容次第では、お申込みがある可能性があります。
仮に申し込みがなかったとしても大丈夫です。
維持の解説
興味があったけど今がタイミングではなかっただけかもしれないし、たまたまお金が出せない状況だったかもしれないし、人それぞれで申し込まなかった理由が異なります。
商品に興味がなかったとしても、違う商品では興味を示すかもしれません。
その為に、集客のフェーズでリスト取りをしています。くり返し接触が可能です。
そして、維持ではメルマガで定期的に接触していきます。
メルマガといえば、ダイレクトで自身のコンテンツを届けられる手段です。
むしろ、メルマガ読者を集める為の施策として、無料オファーを作り、広告出稿する訳です。
販売メインとすると、難易度が上がります。
集めたリストは放置にしないでくださいね。
ウェブで信頼を集める仕組み
どの手段も大事ですが、一番信頼を得られる手段はメルマガです。
メルマガで情報発信もしやすいですし、商品もダイレクトに案内できます。
よく無料オファーを作り、一連の仕組みを構築後、広告を出稿して成果がでないと、せっかくがんばったんだからマネタイズしてほしかったです。というお客さんがいます。
しかし、私はメルマガでくり返し接触できるリストが何人か集まったという状況が成果だと思います。
そもそもリストが集まらない事には、何もできない。
それこそ、広告だって有効的に出稿できない。
マネタイズを後ろにズラす
西野さんの著書「魔法のコンパス」にて、以下のような文章があります。
昔話みたいな話だけれど、どうやら恩は必ず返ってくるようで、今の時代、その ” 返し方 ” をクラウドファンディングやブロマガなどに誘導すれば(言葉は悪いけど)、ダイレクトにクリエイターの活動資金に繋げることができる。
その方法でクリエイターがやらなきゃいけないのは、信用を積み重ねること。クリエイターの信用とは何か? 相手を楽しませることだ。
とても面白い時代だと思う。
引用元:西野亮廣著「魔法のコンパス」p91
この章の見出しで、マネタイズを後ろにズラすという表現をしています。
一連の仕組み化から商品を購入されなかったからといって、そこで失敗と考えるのは早計です。
マネタイズを後ろにズラすという事は、どこに力をいれるべきかがわかりますね。
昔からメルマガを見ていて参加しました!
繰り返しになりますが、メルマガでの地道な情報発信です。
情報に価値はない時代です。徹底的にギブしましょう。
よくセミナーで自己紹介タイムにて、
「昔からメルマガを見ていて、思い切ってセミナー参加しました!」
と仰っていただく方が多いです。
初期段階でマネタイズは考えない
そのメルマガ読者のリストが少ないのであれば、リスト集める為にリード獲得ページと無料オファー作成から始める形となります。
しかし、この段階でマネタイズは考えない方がいいです。
ゲームで例えるなら、装備が心もとない状態で、魔王は倒せない。
あくまで、リスト集めとしてください。
正直、販売のフェーズも、販売と表現しつつ、商品・サービスを通して興味をもってもらう、きっかけ作りの場です。
マネタイズが順調に進められるのは、影響力が元々あるだけですよ。
最後に、今回のお話に出てきた書籍は以下になります。