コンテンツマーケティングとコンテンツSEO
ウェブ集客において、「コンテンツマーケティング」が主流になって久しい。
だいたい2012年頃からコンテンツマーケティングが流行り始めた。
広義の意味でのコンテンツマーケティングとは、その名の通り「コンテンツ」を使ってマーケティングをおこなうこと。
- ビデオ
- 記事
- 書籍(Ebook)
- ウェビナー
- インフォグラフィック
- レポート
などのコンテンツを使って、集客に結びつける。
でも実際は、「良質なブログ記事を書いて、検索エンジンでアクセスを集めた後に、見込客に変えていく」という狭義の意味での解釈となっている。
特にスモールビジネスにおけるコンテンツマーケティングでいうと、これが顕著。
要するに、「コンテンツマーケティング」ではなくて、「コンテンツSEO」の解釈となっている。
中でも、国内においては「バズ部」がコンテンツマーケティング(コンテンツSEO)のパイオニアとして認識されている。
コンテンツSEO
なので、コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)をおこなう際には、みんなバズ部を参考にする。
ウェブ関係のキーワードで検索すると、だいたいバズ部の記事が表示されるなど、実際に成果も出ている。(サイトに掲載されている事例を見てみても、ものすごい成果が出ている)
ウチもバズ部をはじめ、コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)を実践しているメディアを研究して、真似をしてきた。
成功事例を真似することが、成果を出す早道なので、このこと自体は特に悪いことではないと思う。
でも実際に真似してみて、わかったことがある。
それは、「誰でもできるわけじゃない」ということ。
正解は一つじゃない
まず結論的には、バズ部式のコンテンツマーケティング(コンテンツSEO)が実践できるのであれば、それが理想的だと思う。
検索エンジン(SEO)からのアクセスオンリーで集客できるようになるから。広告費をかけずとも集客ができるようになる。
ただ、この実践がなかなかできない。
「1万文字前後の良質な記事をコンスタントに更新する」
理想論、根性論でいけば、「誰でもできる」ということでも、実際にできなかったのであれば、それは「誰でもできるわけじゃない」と解釈したほうがいい。
価値観は一つじゃないし、正解も一つじゃない。
むしろ、「これが唯一、絶対の正解です!」というものほど怪しいものもない。
だから、他の方法を探せばいい。(あるいは、手段の一つと考えればいい)
自分はそこまでマメな人間ではないし、そもそも長い文章を書くのが苦手、嫌いというのであれば、違う手段で集客できるようになればいい。
自分らしく働きたいと思って、はじめたスモールビジネス。つまらないものなんて無いに越したことはない。
そう。「戦略的逃げ」である。
ブログとサイトの違い
今のように、コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)で「ブログ」が栄華をきわめる前は、「サイト」がウェブ集客の主流だった。
ここで簡単にブログとサイトの違いを触れておこう。
- ブログ=更新するもの
- サイト=更新しないもの
単純化して解釈する。
ブログは、「記事」を更新して一つ一つの記事からのアクセスを見込む。
サイトは、記事というよりも、「ページ」を10〜100個くらい作って、それらの回遊性を見込む。
両者のいいとこ取りをすればいい。
記事→ページ回遊
現状のコンテンツマーケティング(コンテンツSEO)の考え方では、「サイト全体」を見てもらうというよりは、「一つ一つの記事」を読んでもらうことを目的としている。
あるテーマについて、「全体的に解説する」というよりは、ピンポイントで「絞った解説をする」という感じ。
たとえば、「リスティング広告を全体的に解説する」ではなく、「”リスティング広告”の”キーワード選定”の”おすすめツール”の”1つのツールの使い方”を紹介する」みたいに。
これ自体は、悪いことじゃない。
全体的な解説じゃ競合に勝てなくなってきたから、よりニッチなもので勝負するようになってきたという歴史がある。
でもこれって実は、ユーザーにとっては不便だったりする。
何をどの順番で学べばいいの?
それは、「何をどの順番で学べばいいのかわからない」ということ。
- いい記事を見つけた!
- ここは信頼できるから他のコンテンツも見たい!
- でも、何を読めばいいのかわからない・・・
今のコンテンツマーケティング(コンテンツSEO)だと、こんなことが起こる。(実体験を書いた)
一つ一つに特化している分、その特化部分についてはよくわかるんだけど、その他のコンテンツをみたいときには、ページのどこを見ればいいのかわからない。
つまり、ブログ記事に訪れた人を受け入れる「コンテンツの箱」がないのだ。
ブログとサイトのハイブリッド
だから、ブログとサイトのハイブリッドをやればいい。
- まずは、サイトに「コンテンツの箱」を用意する。
- そして、ブログ記事に訪れてくれた人に「コンテンツの箱」に入ってもらう。
コンテンツマーケティング(コンテンツSEO)の流行の結果、前者がおろそかになってしまっている。
ウチも例外じゃない。
ということで、ブログ記事に訪れた人に「コンテンツの箱」を用意していきたいと思う。
あなたのサイトに「コンテンツの箱」はある?