「CapCutは商用利用できない」と聞いて、使うのをためらっていませんか?
公式サポートに確認した結果、結論から言うと、CapCutは商用動画の編集ソフトとして使ってOKです。
ただし、使い方は分けましょう。
- ◯:動画のカット・字幕入れ・画面サイズ調整・音量調整・書き出し
- △:音楽・効果音・フォント・テンプレート・エフェクトなどの素材→自作または外部で商用利用条件が明確なものを使う。
これが、CapCutの利用規約と、CapCut公式サポートへ、実際に問い合わせた回答を踏まえた、私の結論です。
規約を全部読まなくても、大丈夫です。
商用動画を作るなら、まずはこの記事のルールだけ守ってください。
要約|CapCutはこう使えば迷いません
- CapCutで動画を編集し、YouTubeやSNSなどへ公開することは可能です。
- ただし、CapCut内の音楽・フォント・テンプレート・エフェクトなどは、外部の商用動画には使わない方が安全です。
- 映像、画像、BGM、効果音は、自作または商用利用条件が明確な外部素材を使いましょう。
- 広告、顧客案件、有料講座、会員サイトほど、素材をシンプルにした方が安心です。
要するに、
- CapCutは、便利な編集道具
- 素材の権利は、自分で管理する
この考え方で進めれば、OKです。
以上。
これだけ把握すれば、十分。
以下は、補足になります。
結論|CapCutは「編集だけ」なら商用利用してOKです
CapCut公式サポートへ確認したところ、
- CapCutで編集した動画を、他のプラットフォームへアップロードすること自体は可能
という回答を受けました。
つまり、次のような編集用途では、CapCutを使って問題ありません。
- 動画をカットする
- 不要な部分を削除する
- 字幕を入れる
- 動画の順番を並べ替える
- 音量を整える
- 再生速度を調整する
- 縦動画や横動画へサイズを変える
- 完成した動画を書き出す
たとえば、自分で撮影した、
- YouTube動画
- 商品紹介動画
- 講座動画
をCapCutで編集して、
- YouTube
- LP
- 会員サイト
などへ公開すること自体は、過度に心配しなくて良いでしょう。
ただし、ここで注意したいのは、
- CapCutで編集すること
- CapCut内の素材を使うこと
は別の話だ、という点です。
| 使い方 | 考え方 |
|---|---|
| CapCutで動画を編集する | 商用動画の編集に使ってOK |
| 自分で撮影した映像を使う | 必要な権利を持っていればOK |
| 自作の画像・図解・ナレーションを使う | 必要な権利を持っていればOK |
| CapCut内のBGMを使う | 外部商用利用では使わない方が安全 |
| CapCut内のテンプレートやフォントを使う | 外部商用利用では使わない方が安全 |
| CapCut内のエフェクトや効果音を使う | 外部商用利用では使わない方が安全 |
商用動画は、この3ルールだけ守ればOK
ルール1:CapCutは「編集ソフト」として使う
CapCutの強みは、動画編集が苦手な人でも始めやすいことです。
難しい編集ソフトを最初から覚えなくても、
- 動画を切る
- 字幕を入れる
- 画面を整える、
といった基本作業は進められます。
商用利用で迷ったら、CapCutはまず、編集作業専用として使いましょう。
これだけで、CapCutの便利さは、十分に活かせます。
ルール2:素材は自作か、外部ライセンス素材を使う
商用動画に入れる素材は、次の順番で選ぶのが、おすすめです。
- 自分で撮影・制作した素材
- お客さんから正式に支給された素材
- 商用利用条件が明確な素材サイトの素材
- 購入または契約したBGM・画像・動画・フォント素材
CapCut内の素材を使うと、見た目は手軽に整います。
ですが、商用利用では、
- 「この素材をYouTube、広告、会員サイト、有料講座で使って良いか?」
を確認する必要が出てきます。
この確認が面倒で、あいまいなまま使うくらいなら、最初から権利が明確な素材を使った方が良いでしょう。
ルール3:広告・顧客案件・有料教材ほど、素材をシンプルにする
商用動画で大切なのは、派手な演出ではありません。
見込客やお客さんに、内容が伝わることです。
たとえば、次のような構成でも十分です。
- 自分で撮影した映像
- 自作のスライドや図解
- 読みやすい字幕
- 自分のナレーション
- 必要なら、外部でライセンスを確認したBGM
これなら、素材の権利関係を管理しやすくなります。
特に、
- Meta広告
- Google広告
- 顧客案件
- 会員サイト教材
- 有料講座
などは、素材を増やすほど、確認事項も増えます。
- 大切な動画ほど、素材は少なく、権利は明確に。
これが、基本です。
CapCut内の素材は、なぜ避けた方が良いのか?
CapCutには、
- 音楽
- 効果音
- フォント
- テンプレート
- ステッカー
- エフェクト
- 画像
- 動画クリップ
など、さまざまな素材があります。
また、CapCutには、「Commercial」表示や、商用利用を確認するChecklist機能もあります。
一見すると、「Commercialと表示されているなら、商用動画に使って良い」と考えたくなりますよね。
ただし、CapCut公式サポートは、外部プラットフォームでの利用について、次の趣旨で回答しています。
CapCutで編集した動画は他のプラットフォームへアップロードできる。ただし、CapCut内のフォント、エフェクト、サウンドなどは、原則としてCapCutアプリ内での利用を前提としている。第三者プラットフォームでの利用可否は、個別には保証できない。
つまり、CapCut内に「Commercial」と表示されている素材があっても、
- YouTube
- LP
- 会員サイト
- 有料講座
- 広告
などで使えることを、CapCut公式サポートは、保証していません。
ここは、言い切ります。
- 商用動画を外部に公開するなら、CapCut内素材は使わない方が良いでしょう。
もちろん、個別の素材について権利者へ確認し、外部利用の許可を得られるなら別です。
ですが、スモールビジネスが毎回、素材の権利者を探して、確認するのは、現実的ではありません。
だからこそ、最初からCapCut内素材に依存しない運用をおすすめします。
特にBGMは、CapCut内の音楽を使わない方が良いです
商用利用で最も注意したい素材は、音楽です。
音楽には、
- 作詞家
- 作曲家
- 演奏者
- レコード会社
- 音楽出版社
など、複数の権利者が関わる場合があります。
CapCutのMaterials License Agreementでも、通常のSoundsとCommercial Soundsは分けて扱われています。
Commercial Soundsについては、
- CapCut
- TikTok
- TikTok for Business
以外で使う場合、必要な権利を別途取得するよう求める記載があります。
そのため、
- YouTube
- 広告
- 会員サイト
- 有料講座
などへ出す商用動画では、CapCut内のBGMは使わない方が安全です。
代わりに、次の方法を選びましょう。
- 無音にして、ナレーションと字幕で伝える
- 商用利用条件が明確なBGM素材を使う
- 自社の利用目的に合う有料ライセンスを購入する
実際、スモールビジネスの解説動画や講座動画では、BGMがなくても問題ありません。
むしろ、話の内容が聞き取りやすい方が大切です。
「Commercial」表示は、どう扱えば良いか?
CapCutのCommercial表示やChecklistは、商用利用を検討する際の確認材料にはなります。
CapCut公式サポートによると、アプリやPC版では、素材を選んだ際に表示されるシールドのようなアイコンから確認できます。
Web版では、編集画面右上のChecklistから、「Commercial use」を確認できます。
ただし、この表示を見たら、次のように考えてください。
Commercial表示は、「商用利用を考える際に確認すべき素材」という目印。外部の商用動画で自由に使えることを保証する証明書ではない。
この理解なら、CapCut公式サポートの回答とも矛盾しません。
商用動画で迷ったら、Commercial表示の有無に関わらず、CapCut内素材は使わない。
これが、いちばん分かりやすく、実務で迷わない判断です。
自分で作った素材なら、商用動画に使って良い?
- 自分で撮影した映像
- 自作の画像
- 自分のナレーション
- 自分で制作したBGM
であれば、CapCut内素材を使う場合よりも、かなり判断しやすくなります。
ただし、「自分で作った」だけでは不十分なこともあります。
| 素材 | 確認したいこと |
|---|---|
| 人物が映る動画 | 出演同意、肖像権 |
| お客さんの画面や資料 | 守秘義務、公開許可 |
| お客さんの声やインタビュー | 公開範囲、編集可否、二次利用の許可 |
つまり、自作素材を使う場合でも、第三者の権利や約束ごとが入っていないかは確認しましょう。
CapCutがユーザーコンテンツの著作権を取るのか?
ネット上では、
- 「CapCutに動画をアップロードすると著作権を取られる」
という情報も見かけます。
これは、少し言い過ぎです。
CapCutの公式説明ページでは、利用者は自分のコンテンツの所有権を保持すると説明されています。
つまり、動画をアップロードしただけで、著作権そのものがCapCutへ移るという理解は正確ではありません。
一方で、CapCutの利用規約には、サービスの提供・運営・改善などに必要な範囲で、ユーザーコンテンツに関する利用許諾をCapCutへ与える記載があります。
ですから、次のように考えるのが良いでしょう。
- 「著作権を取られる」は言い過ぎです。
- 「CapCutに何の利用権も与えない」も正確ではありません。
- 未公開教材、顧客案件、NDA対象の動画は、商用利用とは別に慎重に扱うべきです。
顧客情報、個人情報、社内資料、未公開コンテンツなどを扱う場合は、クラウド保存、共有機能、契約条件も確認してください。
用途別|CapCutはこう使い分ければOKです
CapCutは、こう使い分ければOKです。
| 用途 | CapCutの使い方 | 素材の考え方 |
|---|---|---|
| YouTube動画 | 編集・字幕入れに使う | 自作映像+外部ライセンス素材 |
| ショート動画 | 編集・字幕・画面調整に使う | 音楽は慎重に扱う |
| 告知動画 | 編集・テロップに使う | 自作映像・文字・ナレーション中心 |
| Meta広告・Google広告 | 編集に使う | 権利が明確な素材だけ使う |
| 会員サイト教材 | 編集に使う | CapCut内素材に依存しない |
| 有料講座 | 編集に使う | ライセンス証跡を残す |
| 顧客案件 | 契約条件を確認して使う | 支給素材・自作素材・正式ライセンス素材のみ |
CapCutを使わない方が良いケース
CapCutが、危険なツールというわけではありません。
ただし、次のようなケースでは、CapCutの利用を慎重に考えた方が良いでしょう。
- 外部クラウドサービスへのアップロードが契約で禁止されている
- 医療情報や個人情報など、機微な情報を扱う
- NDA(秘密保持契約)対象の資料や動画を扱う
- 広告素材の権利関係を厳密に証明する必要がある
- 会員サイト教材を長期間販売し、素材管理を確実にしたい
こうした場合は、
- DaVinci Resolve
- Final Cut Pro
- Adobe Premiere Pro
など、ローカル編集を中心に使いやすいソフトも検討すると良いでしょう。
まとめ|CapCutは、こう使えば商用利用で迷いません
CapCutは、商用動画の編集ソフトとして使ってOKです。
ただし、商用動画では、CapCut内の、
- 音楽
- フォント
- テンプレート
- エフェクト
- 効果音
などには依存しない方が安全です。
最後に、覚えることは3つだけです。
- CapCutは、編集だけに使う。
- 映像・画像・BGMなどの素材は、自作または外部ライセンス素材を使う。
- 広告、顧客案件、有料講座ほど、素材の権利をシンプルにする。
CapCutは便利な編集道具。素材の権利は、自分で管理する。
この考え方で進めれば、必要以上に怖がらず、安心して動画制作を始められるでしょう。
FAQ
CapCutで編集した動画は、YouTubeに投稿できますか?
はい。CapCut公式サポートからは、CapCutで編集した動画を他のプラットフォームへアップロードできるとの回答を受けています。ただし、動画内に使ったCapCut素材の外部利用可否は別に考える必要があります。
Commercial表示の素材なら、広告にも使えますか?
CapCut内で商用利用を検討する際の確認材料にはなります。ただし、CapCut公式サポートは、YouTube、広告、会員サイトなど外部プラットフォームでの利用を個別には保証していません。広告では、自作素材または外部で利用条件が明確な素材を使う方が安全です。
CapCut内の音楽は、商用動画に使えますか?
YouTube、広告、会員サイト、有料講座など外部に公開する商用動画では、CapCut内の音楽は使わない方が安全です。自作BGM、無音、または商用利用条件が明確な外部音源をおすすめします。
自分で撮影した動画だけをCapCutで編集するなら大丈夫ですか?
はい。もちろん、自分が必要な著作権、肖像権、出演同意、公開許可などを持っていることが前提です。CapCut内素材を使わなければ、素材ライセンスの問題は大きく減らせます。
※本記事は、CapCutの利用規約、Materials License Agreement、CapCut公式説明ページ、およびCapCut公式サポートから受け取った回答をもとに、執筆時点の情報を整理したものです。CapCutの公式見解そのものではなく、法律上の助言でもありません。実際に利用する際は、最新の規約、個別素材の利用条件、公開先プラットフォームの規約をご確認ください。


