BASEカードを使っている人にとっては、少し気になるお知らせが届きましたよね。
2026年12月9日(水)をもって、BASEカードのサービスが終了することになりました。
- 「カードを変えれば良いだけでしょ」
と思うかもしれません。
たしかに、対応そのものは難しくありません。
ですが、BASEカードを
- 広告費
- ツール代
- 仕入れ
- 外注費
などに使っていた場合は、単なるカード変更では終わらないでしょう。
- 毎月の固定費
- 売上金の受け取り方
- 資金繰りの流れ
まで、一度見直しておく良い機会です。
この記事では、BASEカード終了にあたって、スモールビジネスが気を付けたいことを、同じ事業者目線で整理します。
要約
BASEカードは、2026年12月9日以降、カード有効期限が残っていても使えなくなります
まずは、BASEカードを登録している定期課金・広告・業務ツールを洗い出すことが大切です
売上をすぐ使う前提だった場合は、カード変更と一緒に資金繰りも見直しましょう
BASEカード終了で、何が変わるのでしょうか?
BASEカードは、BASEの売上金を、口座への振込を待たずに使えるカードとして提供されてきました。
ですが、2026年12月9日(水)をもって、サービス終了となります。
カード券面の有効期限が残っていたとしても、その日以降は、BASEカードで決済できません。
また、新規のバーチャルカード発行とリアルカードの発行申込は、2026年7月2日から停止されています。
さらに、カード番号の再発行は2026年10月29日(木)で終了予定です。
紛失や盗難などが起きた時に、従来のような再発行ができなくなる点にも注意が必要です。
ここで大切なのは、「12月に対応すれば良い」と考えないことです。
12月に入ってからカード変更を始めると、登録先の見落としや決済エラーが起きるかもしれません。
早めに整理しておけば、焦らずに済みます。
最初にやるべきは、BASEカードの登録先を洗い出すことです
BASEカードを使っている場合、まず確認したいのは、どのサービスにカードを登録しているかです。
日常的に使っているサービスほど、カード情報を登録したこと自体を忘れやすいですよね。
特に、次のような支払いは確認しておきましょう。
サーバー代、ドメイン代
WordPressテーマやプラグイン
Canva、ChatGPT、ClaudeなどのAIツール
Zoom、Google Workspace、Dropbox、Notionなどの業務ツール
メルマガ配信、LINE配信、予約システム、会員サイト
Facebook広告、Instagram広告、Google広告、YouTube広告
配送サービス、仕入れ先、外注サービス
年払いのソフト、保険、オンラインサービス
月額課金だけでなく、年払いのサービスも要注意です。
年に1回しか決済されないものは、変更を忘れやすいからです。
おすすめは、次のような一覧を作ることです。
| サービス名 | 支払い内容 | 決済頻度 | 次回決済日 | 変更先 | 対応状況 |
|---|---|---|---|---|---|
| Canva | デザインツール | 月額 | 毎月 | 事業用カード | 未対応 |
| Meta広告 | 広告費 | 随時 | 随時 | 事業用カード | 未対応 |
| サーバー | サイト運用費 | 年額 | 年1回 | 事業用カード | 対応済み |
| メルマガ配信 | 配信システム | 月額 | 毎月 | 事業用カード | 未対応 |
これを作っておくだけで、
- 「何を変えたか」
- 「何がまだか」
が見えるようになります。
広告・サーバー・会員サイトは、優先して変更しましょう
カード変更の中でも、優先順位があります。
先に変更しておきたいのは、止まると商売に影響が出やすいものです。
優先度が高い支払い
広告費
サーバー・ドメイン
メルマガ配信システム
LINE配信システム
会員サイト
決済サービス
予約システム
社内で毎日使う業務ツール
たとえば、広告費の決済が通らなくなれば、広告配信が止まるかもしれません。
メルマガ配信システムの決済ができなければ、ステップメールや告知メールが止まる可能性もあります。
サーバーやドメインの更新ができなければ、サイトそのものに影響する場合もあるでしょう。
- 「今月の請求が通らなかったら、何が困るか?」
この視点で並べると、優先順位を決めやすくなります。
売上をすぐ使う前提だった場合は、資金繰りも見直しましょう
BASEカードを便利に感じていた理由は、BASEの売上を、銀行口座への振込を待たずに使えたことではないでしょうか?
広告費や仕入れ、ツール代を、売上金からすぐ支払える。
これはスモールビジネスにとって、助かる仕組みだったと思います。
ですが、カード終了後は、売上を口座へ振り込んでから使う形へ変わります。
BASEでは、通常の振込申請の場合、ショップ指定口座への入金まで10営業日かかります。
売上は、注文を「対応済」にした後、引き出し可能な売上残高として計上され、振込申請によって口座へ移せます。
ここで確認したいのは、次のようなことです。
売上が入金されないと、来月の広告費を払えない状態になっていないか?
固定費の引き落とし日と、BASE売上の入金日がずれていないか?
事業用口座に、予備資金が残っているか?
個人のお金と事業のお金が混ざっていないか?
売上が出ているのに、口座残高が足りずに焦る。
スモールビジネスでは、よくあることですよね。
だからこそ、今回をきっかけに、売上・口座・支払いカードの流れを少し整えておくと安心です。
最速振込・お急ぎ振込は、便利ですが手数料も確認しましょう
BASEには、通常より早く売上を受け取れる「お急ぎ振込」と「最速振込」があります。
お急ぎ振込は最短翌営業日、最速振込は条件を満たす場合に最短当日での入金が案内されています。
ただし、早く受け取れる分、手数料がかかります。
| 振込方法 | 入金目安 | 追加手数料 |
|---|---|---|
| 通常振込 | 10営業日程度 | なし |
| お急ぎ振込 | 最短翌営業日 | 申請額の1.5% |
| 最速振込 | 最短当日 | 申請額の3% |
通常の振込申請にも、1回あたり250円の振込手数料がかかります。
さらに、申請額が2万円未満の場合は、500円の事務手数料もかかります。
たとえば、20万円を最速振込で受け取る場合、3%で6,000円です。
もちろん、緊急時には、助かる仕組みです。
ですが、毎月のように使うと、年間ではそれなりの金額になりますよね。
そのため、最速振込は「常に使うもの」ではなく、
- 「急な仕入れ」
- 「広告費の不足」
- 「想定外の支払い」
など、本当に必要な時に使うものとして考えるのが良いでしょう。
また、お急ぎ振込・最速振込は、すべてのショップで必ず利用できるわけではありません。
初回の振込申請では利用できず、一定の条件を満たしたショップに順次提供される仕組みです。
「必要になった時に使えるはず」と決めつけず、利用できるかどうかを事前に管理画面で確認しておきましょう。
代替カードは、できるだけ事業用に分けるのがおすすめです
BASEカードの代わりに、個人カードを登録することもできます。
ですが、経理や資金管理を考えると、事業専用のカードを1枚決める方が分かりやすいでしょう。
理想は、次のような状態です。
BASEの売上は、事業用口座に入る
ツール代・広告費・仕入れは、事業用カードで支払う
会計ソフトに、事業用口座とカードを連携する
個人的な支払いは、事業用カードに混ぜない
これだけでも、会計処理や経費確認がかなり楽になります。
「これは仕事の支払いだったかな」と、後から明細を見て迷う時間が減るからです。
最初から、完璧に分けなくても大丈夫です。
まずは、BASEカードで払っていたものだけでも、新しい事業用カードへ集約していきましょう。
10月29日までに、再発行できないリスクも確認しましょう
BASEカードは、2026年10月29日以降、バーチャルカード・リアルカードともにカード番号の再発行ができなくなります。
紛失や盗難で、リアルカードを再発行する場合だけではありません。
- 本人確認前の累計決済額が100万円に達した場合
- リアルカードを有効化した場合
にも、カード番号が変わることがあります。
つまり、10月末以降は、カードをなくした時に、新しいカードへ切り替えることができません。
まだBASEカードを使う予定がある場合は、次の点を確認しておきましょう。
カードを持ち歩く必要があるか?
紛失した時のカードロック方法を把握しているか?
不審な利用通知を見逃していないか?
BASEカードへの登録を、いつまでに外すか決めているか?
カードロックは、不正利用や紛失時の被害を防ぐために大切です。
ただし、カードロックをすると支払いもできなくなります。
登録先の変更が終わってから、ロックするようにしましょう。
2026年12月までのおすすめ対応スケジュール
「まだ時間がある」と思っていると、年末はあっという間に近づきます。
次のように分けて進めると、無理なく対応できます。
7月〜8月:カード登録先を洗い出す
BASEカードの利用明細を確認する
月額・年額の固定費を書き出す
広告、サーバー、メルマガ、会員サイトを優先順位順に並べる
代替となる事業用カードを決める
8月〜9月:主要サービスの登録を変更する
広告アカウントの支払い方法を変更する
サーバー、ドメイン、メール配信、会員サイトを変更する
会計ソフトに新しいカードを連携する
変更後の決済が正常に通るか確認する
10月:BASEカードへの依存をなくす
カード番号再発行終了日の前に、必要な手続きを終える
BASEカードでしか払っていないサービスがないか再確認する
紛失・盗難時の対応方法を確認する
11月:最終チェックをする
BASEカードの利用明細を確認する
新しいカードへ変更できていないサービスがないか確認する
不要になったBASEカードは、必要に応じてカードロックする
まとめ:カード変更だけでなく、商売のお金の流れを整える機会です
BASEカード終了は、使っている方にとっては、少し手間のかかる話ですよね。
ですが、見方を変えると、商売のお金の流れを整える良いタイミングでもあります。
最後に、今回のポイントを整理します。
BASEカードは2026年12月9日で利用終了です
カード登録先を一覧にして、早めに変更しましょう
広告、サーバー、メルマガ、会員サイトは優先して対応しましょう
最速振込・お急ぎ振込は便利ですが、手数料も確認しましょう
売上をすぐ使う前提だった場合は、運転資金と支払いの流れも見直しましょう
外部サービスは、便利な一方で、仕様変更や終了が起こることもあります。
だからこそ、ひとつのカードやサービスに頼り切らず、
- 事業用口座
- 事業用カード
- 支払い一覧
を整えておくことが大切です。
こうした小さな整備が、いざという時に商売の動きを止めない土台になります。
よくある質問
BASEカードは、カードの有効期限が残っていても使えなくなりますか?
はい。2026年12月9日以降は、カード券面の有効期限が残っていても、BASEカードによる決済は利用できません。
BASEカードを使っていない場合も、何か対応は必要ですか?
BASEカードを支払い方法として登録していなければ、カード変更の対応は不要です。ただし、今後のサービス変更に備えて、定期課金の一覧や事業用カードを整理する機会としてはおすすめです。
最速振込は、誰でも使えますか?
必ず使えるわけではありません。初回の振込申請では利用できず、一定の基準を満たすショップに順次提供されます。利用可否は、BASEの振込申請画面で確認しましょう。
10月29日を過ぎてカードをなくしたら、どうなりますか?
2026年10月29日以降は、カード番号の再発行ができません。盗難・紛失などがあった場合は、案内に従ってカードロックを行い、支払い先として登録しているサービスは別のカードへ変更する必要があります。
BASEの売上を早く口座へ移したい時はどうすれば良いですか?
BASEには通常振込のほか、お急ぎ振込と最速振込があります。ただし、手数料や利用条件があるため、日常的に頼るよりも、資金繰りに余裕を持たせながら必要時に使うのがおすすめです。


