「Open WebUIを使ってみたい。でも、Dockerやターミナル操作は難しそう…」
そんな印象を持つ人は、少なくないと思います。
私も最初は、Open WebUIのデスクトップ版から試しました。
ですが、初期設定の途中でインストールが進まず、うまく使える状態になりませんでした…。
そこで次に試したのが、Docker Desktopです。
Docker Desktopは、アプリをコンテナという形で動かすためのツールです。
言葉だけ聞くと難しそうですが、今回はターミナルを使わず、Docker Desktopの画面からOpen WebUIを起動できました。
この記事では、Open WebUIをDocker Desktopで導入した流れと、初心者が最初に知っておきたい注意点を整理します。
この記事の要点
- Open WebUIのデスクトップ版がうまく動かない場合でも、Docker Desktop経由なら試せることがあります。
- Docker Desktopの画面から、Open WebUIのイメージ取得とコンテナ作成を進められました。
- Ollama Appと接続すると、すでにダウンロードしたローカルLLMをOpen WebUI上で選べます。
- ターミナルなしで進められましたが、完全な初心者向けとは言い切れません。
なぜDocker DesktopでOpen WebUIを試したのか?
最初に試したのは、Open WebUIのデスクトップ版です。
デスクトップ版なら、Dockerの設定をしなくても使えると思ったからです。
ですが、今回の環境では、初回セットアップの途中でインストールが失敗しました…。
インターネット接続や空き容量を確認しても、原因は、はっきり分かりませんでした…。
そこで、Open WebUIの別の導入方法として、Docker Desktopを使うことにしました。
Dockerは、アプリ本体と必要な部品をまとめて動かせる仕組みです。
Docker Desktopとは何か?
Docker Desktopは、Dockerをパソコン上で使うためのアプリです。
画面上で、次のような操作ができます。
- アプリのイメージを探す
- 必要なデータをダウンロードする
- コンテナを作成する
- コンテナを起動・停止する
- ログや設定を確認する
ここでいう「イメージ」は、アプリを起動するための、ひな形です。
「コンテナ」は、その、ひな形をもとに、実際に動いているアプリ本体です。
最初から、用語を覚える必要はありません。
Open WebUIを使うだけなら、まずは「イメージを取得して、コンテナを起動する」と考えれば十分です。
今回行ったOpen WebUI導入の流れ
今回の導入では、Docker Desktopの画面から、Open WebUIを起動しました。
大まかな流れは、次のとおりです。
- Docker Desktopをインストールして起動する
- Open WebUIのイメージを取得する
- Open WebUI用のコンテナを作成する
- Ollama Appと接続する設定を入れる
- ブラウザでOpen WebUIを開く
- 管理者アカウントを作成する
今回は、Open WebUIの公式イメージとして公開されているものを利用しました。
Docker Desktop側でイメージを取得した後、コンテナの作成画面で、ポート、保存先フォルダ、環境変数などを設定しました。
設定で重要だった3つの項目
1.ポート番号
Open WebUIをブラウザで開くために、ポート番号を設定します。
今回の検証では、パソコン側のポートを「3000」、Open WebUI側のポートを「8080」にしました。
起動後は、ブラウザで次のようなURLを開きます。
- http://localhost:3000
「localhost」は、今使っている自分のパソコンを指します。
つまり、インターネット上に公開したわけではなく、まずは自分のパソコン内でOpen WebUIを開く形です。
2.データ保存用フォルダ
Open WebUIでは、チャット履歴、設定、アップロードした資料などを保存します。
その保存先として、Mac内のフォルダを、Open WebUIへ割り当てました。
この設定をしておくと、コンテナを停止しても、必要なデータを残しやすくなります。
保存先は、分かりやすい場所を選ぶのがおすすめです。
たとえば、「Open WebUIデータ」のような専用フォルダを作っておくと、後で見失いにくくなります。
3.Ollama Appとの接続
Open WebUIだけを起動しても、ローカルLLMが自動で入るわけではありません。
今回使いたかったのは、すでにOllama Appでダウンロード済みのGemmaやQwenです。
そのため、Open WebUIから、Ollama Appへ接続する設定を追加しました。
Docker Desktopで動くOpen WebUIから、Mac側のOllamaへ接続するため、環境変数に次の値を設定しました。
- OLLAMA_BASE_URL=http://host.docker.internal:11434
少し難しく見えますが、意味はシンプルです。
- 「Open WebUIから、同じMac上で動いているOllamaを見に行く」
という指定です。
起動後、Ollamaのモデルは表示された
Open WebUIを起動し、ブラウザで画面を開いた後、管理者アカウントを作成しました。
その後、チャット画面のモデル選択欄を確認すると、Ollama Appでダウンロードしていたモデルが表示されました。
今回確認できたのは、次のようなモデルです。
- Gemma4
- Qwen3 4B
- Qwen3.6
- …etc
この状態になれば、Open WebUIから、OllamaのローカルLLMを選んで使えます。
ここまでできたことで、Open WebUIとOllama Appの接続自体は、成功と判断できました。
ターミナルなしで導入できたのか?
結論からいうと、今回の検証では、Open WebUIの起動までターミナルを使わずに進められました。
Docker Desktopの画面上で、イメージ取得、コンテナ作成、起動、停止を行いました。
ただし、「誰でも迷わずできる」とまでは言えません。
理由は、次のような設定項目が出てくるからです。
- ポート番号
- 保存先フォルダ
- 環境変数
- コンテナの起動状態
これらの言葉に慣れていない場合は、途中で「何を入れれば良いのか」と迷うと思います。
一度やると流れは分かりますが、最初は少し説明が必要です。
初心者におすすめできるか?
Open WebUIを、Docker Desktopで使う方法は、次のような人には向いています。
- すでにOllama Appを使っている人
- ローカルLLMを複数試している人
- Web検索や資料参照も試したい人
- 少しずつAIの仕組みを理解したい人
一方で、次のような場合は、最初から無理に導入しなくても良いでしょう。
- ChatGPTやGeminiだけで十分に作業できている人
- パソコン設定に苦手意識が強い人
- すぐに仕事へ使えるAI環境が必要な人
- AIの待ち時間を減らしたい人
Open WebUIは、ローカルLLMを便利にする可能性があります。
ですが、導入自体が目的になると、本来の仕事が進まなくなります。
まずは「ローカルLLMで何をしたいのか?」を決めてから、必要なら試すくらいが良いと思います。
まとめ
- Open WebUIのデスクトップ版がうまく動かない場合でも、Docker Desktop経由で試せることがあります。
- Docker Desktopの画面から、Open WebUIの取得・起動・停止を行えました。
- Ollama Appへ接続すると、ダウンロード済みのローカルLLMをOpen WebUIから選べます。
- ターミナルなしで進められましたが、ポートや環境変数などの設定は必要です。
- 初心者向けの最初のAI環境というより、ローカルLLMをもう少し試したい人向けの選択肢です。
次回は、Open WebUIで、OllamaのローカルLLMに、Web検索をさせた結果を整理します。


