前回は、最新のAIニュースを「無料・自動的・週次」でまとめる、「自分専用AI週報」を作ろうと思った理由をお伝えしました。
今回から、実際に、どのような方法で作ったのか、共有していきます。
まずは、できるだけ小さく、無料で、今ある環境のみで始めることにしました。
使ったのは、次の4つです。
- Google Apps Script
- Gemini API
- RSS
- Gmail
専門的に見えるかもしれませんが、やりたいことはシンプルです。
- 公式情報を集める。
- AIに読ませる。
- 自分向けに選ばせる。
- メールで受け取る。
これだけです。
この記事の要約
- 最初のAI週報は、Google Apps Script・Gemini API・RSS・Gmailで作りました。
- 重要なのは、最初から完璧な仕組みを作らないことです。
- 「情報収集→選別→要約→メール送信」の最小構成だけでも、十分に役立ちます。
最初から大きな仕組みを作らなかった理由
AIニュースを自動で集める仕組みを作ろうと思ったとき、最初から多機能なシステムを作る選択肢もあるでしょう。
- 複数のAIサービスをつなげる。
- 情報源を何十個も追加する。
- ニュースをスコアリングする。
- SlackやNotionにも自動投稿する。
ただ、最初からそこまで作ると、途中で止まりやすくなります。
そこで最初は、次の流れだけを作ることにしました。
- 公式サイトの更新情報を取得する
- Geminiに内容を読ませる
- 私に関係あるニュースだけ選ばせる
- メールで私宛に送る
使った4つのツール
使ったのは、以下の4つのツールです。
- Google Apps Script
- Gemini API
- RSS
- Gmail
①Google Apps Script
Google Apps Scriptは、Googleのサービスを自動化するための仕組みです。
- Googleスプレッドシート
- Gmail
- Googleドライブ
- …etc
と相性が良く、定期実行もできます。
今回のAI週報では、
- 毎週決まった曜日・時間に動き、
- 情報収集からメール送信までを、
- 順番に進める役目
として使いました。
②RSS
RSSは、ブログやニュースサイトの更新情報を受け取るための仕組みです。
- OpenAI
- Anthropic
- Canva
- …etc
といった公式サイトがRSSを公開していれば、新着記事のタイトルやURL、公開日などを取得できます。
人が毎週それぞれの公式サイトを見に行かなくても、更新情報をまとめて受け取れるということです。
AIニュースを集めるための、「入り口」ということですね。
③Gemini API
RSSで集めた情報は、そのままだと大量のタイトルとURLの一覧になります。
これを人間が1件ずつ読んでいたら、結局手間がかかってしまいます。
そこでGemini APIを使い、候補の中から重要なニュースを選び、日本語で要約してもらうようにします。
ただし、単に「要約して」と頼むだけでは、思ったようなことができません。
今回のような仕組みでは、AIに判断基準を渡すことが大切です。
- スモールビジネスに役立つか?
- 集客、コンテンツ制作、会員サポート、業務効率化に関係するか?
- 単なる新モデル紹介ではなく、私の仕事に役立つか?
このような条件を渡すことで、「ニュースの要約AI」ではなく、私専用のAI週報に近づきます。
④Gmail
最後は、Gmailです。
AIが選んだニュースを、毎週メールで受け取れるようにします。
情報がスプレッドシート等に溜まっても、見なければ意味がありません。
毎週メールで届けば、いつもの受信箱で確認できます。
新しいツールを開く習慣を、追加しなくて良いということです。
最初のAI週報の全体像
最初に作った仕組みは、次のような流れです。
- Google Apps Scriptが週1回起動する
- RSSから公式サイトの更新情報を集める
- 直近のニュースだけを残す
- Gemini APIへ候補を送る
- 私向けに重要な情報を選別・要約する
- Gmailで週報として送信する
言葉にすると複雑に見えますが、役割を分けると分かりやすくなります。
| 役割 | 使うもの |
|---|---|
| 決まった日時に動かす | Google Apps Script |
| 最新情報を集める | RSS |
| 重要な情報を選ぶ | Gemini API |
| 週報を届ける | Gmail |
最初から「無料」にこだわった理由
今回の実践では、無料でやることを重視しました。
最初は、自分の仕事に、本当に役立つか分かりません。
だからこそ、まずは小さく試しました。
実際に使ってみて、
- 毎週の情報収集が楽になる。
- 新しい実験や記事ネタが見つかる。
- スタッフやお客様にも役立つ。
そこまで確認できてから、必要なら有料を検討すれば良いでしょう。
作って分かったこと
最初の仕組みを作って分かったのは、AI活用で大切なのは、
- 「AIに何をさせるか」よりも、
- 「何を見なくて良くするか」だということ
です。
AIニュースは増え続けますが、私たちの時間は増えません。
だからこそ、AIに情報の一次選別を任せる意味があります。
- 人間は、AIが選んだ数件を見て、試すかどうかを決める。
この役割分担なら、情報に振り回されずに済むでしょう。
ただし、Apps Script版には限界もありました
Google Apps Script版のAI週報は、最初の仕組みとして十分役立ちました。
ただ、使い続けるうちに、課題も見えてきました。
- 情報源を増やすほどコードが複雑になる…
- 途中でエラーが出たときに原因を追いにくい…
- 処理の流れを視覚的に把握しづらい…
- 改善するときにコードの修正が必要になる…
そこで次に考えたのが、n8nへの移行です。
n8nなら、
- 情報取得
- AIによる要約
- メール送信
の流れを、画面上で見ながら組み立てられます。
次回は、Apps Script版を使い続けて見えてきた限界と、なぜn8nへ移ろうと思ったのかをお伝えします。
まとめ
- 最初のAI週報は、Google Apps Script・Gemini API・RSS・Gmailで作りました。
- 役割を分けると、仕組みは意外とシンプルです。
- 最初から完璧を目指さず、「週1回、自分向けのニュースが届く」状態を作ることが先です。
- AIは情報を全部読むためではなく、見なくて良い情報を減らすために使えます。
次回は、AI週報実践記シリーズの第3回として、Apps Script版を運用して分かった限界と、n8nへ移行を決めた理由をお伝えします。



